阪神・淡路大震災20年 海外事務所行事における知事メッセージ 1995年1月17日午前5時46分。あの阪神・淡路大震災が発生してから、この1月17日 で、20年を迎えます(ました)。改めて、6,434人の亡くなられた方々のご冥福を心か らお祈りします。 単なる復旧ではなく、21世紀を見据えた創造的復興をめざした私たちの歩みは、新た な挑戦の連続でもありました。皆様をはじめ、内外から多くのご支援や励ましをいただ きながら懸命の努力を積み重ね、兵庫は不死鳥・フェニックスのように蘇ることができ ました。改めて感謝します。 今、被災地兵庫でも、震災を知らない、経験していない人々が多くなり、記憶の風化 が懸念されています。その一方で、自然災害は毎年のように猛威を振るっています。ト ルコや台湾、中国・四川省、インドネシア、ニュージーランドなどでも大地震が発生し、 そして2011年には、あの東日本大震災が起こりました。また、大規模な台風や集中豪雨 などにより、世界各地で甚大な被害が発生しています。 私たちは、決して自然災害から逃れることはできません。それだけに、犠牲者への追 悼とあわせ、震災の経験と教訓を忘れずに「伝える」こと、次なる自然災害の被害を可 能な限り減らすため県民ぐるみで「備える」こと、被災地兵庫の成果を内外の防災・減 災の取り組みに「活かす」ことが何よりも重要です。 震災から20年の節目、これまでの復旧復興の積み重ねの上に、新たな兵庫をつくって いくステージを迎えています。本県は、神戸市や地元経済団体とともに、各国からいた だいた多くの支援に対する感謝を伝えるとともに、防災・減災文化を世界に発信するた め、2016年の主要国首脳会議及び関係閣僚会合の神戸誘致を進めています。 今後とも、私たちの経験と教訓が世代や国境を超え、安全安心な社会の実現につなが っていくことを願って、追悼のことばといたします。 平成27年1月 兵 庫 井 戸 県 知 敏 事 三
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