人口動態に基づく小・中学校の将来見通しによる縮減目標への影響の検討 1 前提条件 ア 小・中学校数の将来見通しについては、将来にわたり、1校あたり平均学級数が「適正規模」を 維持するものと仮定し算出。 ・適正規模 ‥ 小、中学校とも12学級と仮定。 イ アにより算出された学校数から、校舎面積の増減見通しを算出し、縮減目標への影響を検討。 2 人口動態に基づく児童生徒数、学級数及び学校数の試算 (1)児童生徒数及び学級数は、ともに減少する見通し。 (本市教育委員会の推計値) 児童数 H25 H30 H35 H40 H45 H50 H55 増減(H55-H25) 50,345人 46,973人 39,086人 34,803人 29,477人 24,148人 18,811人 ▲ 31,534人 1,689学級 1,608学級 1,388学級 1,261学級 1,108学級 991学級 868学級 ▲ 821学級 小学校 学級数 生徒数 23,953人 22,994人 21,061人 19,994人 18,732人 17,462人 16,191人 ▲ 7,762人 学級数 710学級 705学級 649学級 624学級 591学級 557学級 510学級 ▲ 200学級 中学校 <推計方法(抜粋)> ・H25 児童生徒数、学級数は実数。 ・児童生徒数及び学級数には、特別支援学級数、稲毛高等学校附属中学校を含まない。 ・H30 以降の児童生徒数は、 「千葉市人口動態等基礎調査(H21.2 本市政策企画課) 」の 6~11 歳(小学校)及び 12~14 歳 (中学校)の人口(一部、回帰直線による予測値)を基に、5年ごとの人口比を算出し、H25 児童生徒数に乗じて算出。 ・学級数は、学級編制を小学校1・2年及び中学校1年を35人、その他の学年を38人として算出。 (H25 学級編制と同じパターン。 ) (2)1校あたり平均学級数は、現状の小・中学校数を維持した場合、平成45年度以降、適正規模 (12学級)を下回る見通し。 H25 学級数(a) 小学校 中学校 H30 H35 H40 H45 1,689学級 1,608学級 1,388学級 1,261学級 1,108学級 H50 H55 991学級 868学級 学校数(b) 113校 112校 112校 112校 112校 112校 112校 1校あたり(a/b) 15学級 15学級 13学級 12学級 10学級 9学級 8学級 学級数(c) 710学級 705学級 649学級 624学級 591学級 557学級 510学級 学校数(d) 55校 55校 55校 55校 55校 55校 55校 13学級 13学級 12学級 12学級 11学級 11学級 10学級 1校あたり(c/d) 適正規模を 下回る ※小学校の減少(H25:113 校→H30:112 校)は、H27 に予定されている統合校分を反映したもの。 (3)平成45年以降の小・中学校の1校あたり平均学級数を適正規模で維持するためには、 平成55年時点で、52校(小学校▲40、中学校▲12)の縮減が必要。 H25 H30 H35 H40 H45 H50 H55 1校あたり 15学級 15学級 13学級 12学級 12学級 12学級 12学級 学校数 113校 112校 112校 112校 93校 83校 73校 1校あたり学級数 13学級 13学級 12学級 12学級 12学級 12学級 12学級 55校 55校 55校 55校 50校 47校 43校 増減(H55-H25) - 小学校 ▲ 40学校 - 中学校 必要学校数 ▲ 12学校 資料1-3 3 縮減目標に対するインパクト ・仮に、試算のとおり52校すべてを縮減した場合、縮減面積(※)は約28.7万㎡(推進目標 の約76%)となるものの、本試算では地域による需要の偏在や、学校の立地を一切考慮してい ないことから、実際の学校適正配置による縮減量は大幅に減少するものと考えられる。 ・以上から、少子化に伴う小中学校数の減少が、総量縮減にもたらすインパクトは大きいものの、 学校適正配置の取組みのみによって、推進目標を達成することは難しい。 ・したがって、方針(素案)の対象施設すべてについて、利用状況を踏まえ施設規模を精査すると ともに、施設の再配置や効率性向上などを推進し、推進目標の達成に向けて不断に取り組むこと が必要。 ※縮減面積の積算式 (1)1校あたり平均校舎面積(平成 25 年 4 月) 小学校:約 5,354 ㎡、中学校:約 6,110 ㎡ (2)縮減面積 ア 小学校:約 5,354 ㎡ × 40 校(余剰学校数) = 約 214,160 ㎡ イ 中学校:約 6,110 ㎡ × 12 校(余剰学校数) = 約 73,320 ㎡ 合計(ア+イ)= 約 287,480 ㎡(約 28.7 万㎡) ■参考資料 (1)年少人口等の将来見通し 人口 比率 (H25=100) 年齢 6~11歳 12~14歳 H25 6~11歳 12~14歳 H30 H35 H40 H45 H50 H55 53,494 49,566 41,153 36,625 30,965 25,305 19,645 28,255 27,033 24,752 23,496 21,999 20,502 19,005 100.00% 92.66% 76.93% 68.47% 57.89% 47.30% 36.72% 100.00% 95.67% 87.60% 83.16% 77.86% 72.56% 67.26% ※千葉市人口動態等基礎調査(H21.2 本市政策企画課)の数値を使用。一部、回帰直線による予測値。 ※6~11 歳は、小学校の児童数推計に使用。 ※12~14 歳は、中学校の生徒数推計に使用。 (2)千葉市における学校の適正規模 千葉市学校適正配置実施方針 (平成19年10月 千葉市教育委員会 ※平成24年11月改定) 1 校あたり 小学校 12 学級以上 24 学級以下 中学校 12 学級以上 24 学級以下
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