仕様書 (PDFファイル)

バリューチェーン構築支援事業業務委託仕様書
1 業務名
バリューチェーン構築支援事業業務
2 実施期間
契約締結の日から平成 28 年3月 31 日まで
3 趣旨
商品として魅力のある県産農林水産物等の販路開拓や,販売に至るまでのコーディネート,
生産者への営業力向上などに,専門的な知識や豊富な実戦経験を有する民間事業者に委託す
ることにより,県産品のブランド化を図るとともに生産者の所得向上を図る。
4 定義
(1)広島県産応援登録制度
広島県農水産物販路開拓協議会の実需者,中間事業者等が審査を行い,商品として魅力
があり,販路拡大できると評価された商品を県が登録する。バリューチェーン構築支援事
業業務(以下「委託業務」という。)で,マッチング関与取引額の対象となる農林水産物
等は,原則,広島県産応援登録制度(以下「登録制度」という。)の登録商品(以下「登
録商品」という。)とする。
(2)マッチング
受託事業者が生産者等と実需者を仲介し,両者間で取引(品目,単価,出荷量等)につ
いての合意がなされることをいう(営業代行による契約取引も含む)。
実績として計上できるのは平成 27 年4月から平成 28 年7月(平成 28 年春作分)に
行われる取引分とする。平成 28 年春作の取引については,取引前であっても両者間で合意
がなされた時点でマッチングしたものとみなす。
5 目標
委託業務における登録商品のマッチング関与取引額の目標は 100 百万円とする。
なお,この目標は 26 年度におけるマッチング実績額より新たに増加した取引額とする。
6 委託業務の内容
(1) 受託者代表業務
ア
グループ企業体で応募する場合には,業務の目標達成に向け事業を円滑に進めるた
め,広島県販売推進課との総合的な窓口機能を果たすとともに,構成企業との密接な
連絡・調整を行うこと。
イ 別途定めるバリューチェーン構築支援事業事務処理要領に定める書類を,受託者構
成員作成分も取りまとめ,期日までに提出すること。
ウ 委託料の代表請求及び構成員への分配を行うこと。
エ 他の構成企業も含めた委託業務全般について,責任を持って履行すること。
(2)コーディネーターの設置及び登録商品の販売促進(県内及び首都圏を中心とした県外)
ア
広島県内及び首都圏の実需者(以下「実需者」という。
)に登録商品の販路開拓を実
施する販路開拓コーディネーター(以下「コーディネーター」という。
)を設置するこ
と。なお,個人や法人の業務としての設置を可とする。
イ コーディネーターは,登録商品の生産者等から,契約取引に必要な情 (提 品目,
販売時期, 量,契約取引の意向等)を
すること。
ウ 実需者の求める品目及び取引に必要な
(量・
・価 ・物 等)について
し,販路を開拓すること。なお,販路開拓について,県内においては広島県販売推進
課と,首都圏においては広島県商
や農林水産 販売推進課
と連 し
実施すること。
エ イとウを らし,販売が可能と
される場合には,コーディネーターは,アの商品
情 や の他必要な情 を実需者に提 し,契約取引につながるよう,営業代行を行
う。なお,営業代行を行う には,
的な取引につながる支援とするとともに
の取引に
を与 ないこととする。
販路開拓を行う には,
者へのア ールを意識し,
( )で制作する
を
的に
すること。
数
報
案
入手
条件 規格 格 流
把握
工労働局
局
東京駐在 携
照
判断
報 そ
報
供
際
継続
既存
影響 え
オ
際
消費
ピ
6
資材 積極
活用
(3) 実需者への登録商品の販売及び配送等
ア 実需者からの注文に応じ,登録商品をとりまとめ,広島県内や首都圏を中心とした県
外に販売する仕組み(商流・物流)を構築するとともに,販売すること。
イ 仕組み(物流)を構成する「登録商品の集荷・配送」については,継続的に取り組め
るよう配送料や保冷輸送等に留意し,受託者が自ら又は受託者の協力企業と連携し実
施する。ただし,その際の集荷・配送料等の経費は委託業務の範囲外とする。
ウ 受託者は登録商品を販売する際,必要に応じて帳合することを可とする。ただし,実
需者との帳合や代金回収に係る業務については委託業務の範囲外とする。
エ 消費者ニーズや登録商品の認知度を把握するため,テストマーケットを実施するもの
とする。テストマーケットは,別途県が指定する売り場(広島県内の販売店やインタ
ーネット等で3カ所程度を想定)に登録商品を斡旋し販売することとする。
オ テストマーケットの結果得られた消費者等からの評価及び情報について,生産者にフ
ィードバックすること。
カ 首都圏において県が開拓した実需者の注文に応じ,販売に係る調整を行う。
(4)首都圏での輸送支援
ア (3)で構築した仕組み等を活用し,登録商品を首都圏の実需者に配送するための拠
点を首都圏に設置すること。なお,既存の拠点を活用することも可とする。
イ 登録商品を首都圏の拠点から実需者への配送を週2回以上実施すること。ただし,県
内から首都圏の拠点までの輸送に係る経費は委託業務の範囲外とする。また,拠点か
ら首都圏の実需者に週2日を超えて配送した場合も,委託業務の範囲は2日分までと
し,委託業務実施期間中の経費は総額で 300 万円(取引に係る地方消費税を含む)を
超えない範囲とする。
(5)生産者のレベルアップ
ア 登録制度について,積極的に登録が行われるよう,生産者に働きかけること。
イ 生産者が自立して営業できるようになることを目的に,必要な営業ツールの作成やセ
ールスなどの研修を,委託業務実施期間中に1回以上開催すること。
談
画
ウ 契約取引拡大に向け,生産者と実需者との商 会等を企 し,委託業務実施期間中に
以上実施すること。
5回
(6)登録制度の周知及び販促資材の作成
ア 広島県が別途指定するロゴマーク等を活用し,登録商品のPRを図るためのマーク
を調整すること。
イ アのマーク等を活用し,登録制度や登録商品のPRを図るため,チラシ,ポスター,
幟,店頭POP等PR資材を制作すること。
ウ イのPR資材については,あらかじめ県と協議の上,制作するものとする。
エ ア~ウのうち,登録制度のPRに関する業務に係る経費は 100 万円を限度とする。
(7)アドバイザーの設置
ア 委託業務の実施にあたって,必要に応じて専門家をアドバイザーとして委嘱できる。
イ なお,アドバイザーの選定及び運用内容については事前に県の承認を得ることとする。
7 26 年度に実施した業務の継続
受託者は,26 年度に実施した委託業務を引き続き実施すること。
8 委託事業費に係る留意事項
(1) 委託事業の対象とならない経費
ア 実需者や消費者に販売する商品の購入費(催事等でサンプルとして活用する経費を除
く)
イ 商品の帳合に係る経費
ウ 広島県内や広島から首都圏の拠点まで等,6の(4)のイに係る経費以外の輸送費(催
事等のサンプル送付に係る経費を除く)
エ 機械・機器等の備品(5万円以上)を購入し,又は改修するための経費
オ 土地・建物を取得するための経費
カ 飲食費,土産物代
キ 受託者の他の業務と区分できない経費
ク 委託契約締結日以前に支出した経費
ケ その他,事業との関連が認められない経費
(2)その他
ア 企画提案の内容を精査した結果,仕様書に定める委託業務の内容に沿わない場合等,
契約予定者選定後に契約額を減額することがある。
イ 委託業務に係る経理について他の経理と区分し,その収支の事実を明らかにするとと
もに,関連する書類を5年間保管すること。
ウ 委託業務は,法令,その他関係諸規程に従い,処理すること。
9 秘密保持
(1) 秘密の保持
ア 委託業務に関し,受託者から県に提出された提案書等は,委託業務における契約予定
者の選定以外の目的で使用しない。
イ 委託業務に関し,受託者が,県から受領し,又は閲覧した資料等は,県の了解なく公
又 使用
表し, は
してはならない。
ウ 受託者は,委託業務で知り得た県,関 者等の業務上の 密を 持しなけれ ならな
い。
( )
受託者は,委託業務を履行する上で個人情 を取り う場合は,広島県個人情
(平成
年広島県
3 )を
しなけれ ならない。
係
秘 保
ば
2 個人情報の保護
報 扱
報保護条
例 16
条例第5 号 遵守
ば
10 再委託等の禁止
受託者は委託業務の全部又は一部を第三者に委託し,又は請け負わせてはならない。
ただし,あらかじめ県の承認を受けたときは,この限りでない。
11 その他
ア 受託者は,委託業務に係る活動内容(聞き取り,商談等)について,書面で速やかに
県に報告するとともに,積極的に県との調整を図ること。
イ 受託者は,委託業務の実施に当たって,不明な点や改善の必要を認める場合は,県と
協議すること。