◇ 2月の気象◇ 京都地方気象台 「2014 年(平成 26 年)の日本の天候」 1 特徴 ○ 年平均気温は、全国で平年並 北日本では、冬から春の前半にかけて気温の低い期間が多く、東日本及び西日本でも、夏の後 半から 9 月前半にかけての低温が明瞭だったが、その他は気温の高い期間も多かった。また、沖縄・ 奄美でも、夏から秋の前半は気温の高い状態が続いたが、その他は気温の低い期間が多かった。こ のため、年平均気温は全国で平年並だった。 ○ 東日本の日本海側と北日本は多雨・多照 北日本及び東日本では、春から夏の前半及び秋に高気圧に覆われて晴れの日が多かったことか ら年間日照時間は多く、特に北日本太平洋側と東日本ではかなり多かった。一方、低気圧や台風 等の影響でたびたびまとまった降水となったため、東日本の日本海側と北日本の年降水量は多かっ た。 ○ 西日本は、2003 年以来 11 年ぶりの冷夏 西日本の夏の平均気温は、太平洋高気圧の西日本への張り出しが弱かった等の影響で低く、 2003 年以来 11 年ぶりに冷夏となり、さらに日照時間もかなり少なかった。特に、西日本太平洋側で 1946 年の統計開始以来、8 月における月間日照時間の少ない記録と月降水量の多い記録を更 新した。一方、北・東日本では、日本の東海上の高気圧が強く、高気圧周辺で南から暖かい空気 が流れ込んだため、また、沖縄・奄美でも、暖かい空気に覆われることが多かったため、夏の平均気 温は高かった。 ○ 関東甲信地方で記録的な大雪 2 月上旬と中旬に、低気圧が発達しながら日本の南岸を通過し、太平洋側では広い範囲で大 雪となった。特に、14 日から 16 日にかけては、関東甲信地方を中心に過去の最深積雪の記録を大 幅に上回る記録的な大雪となった。 ○ 「平成 26 年 8 月豪雨」が発生 7 月 30 日から 8 月 26 日にかけては、台風第 12 号が接近し、台風第 11 号が上陸するとともに、 前線が日本付近に停滞し、日本付近への暖かく非常に湿った空気が継続して流れ込んだため、近 畿地方、中国地方をはじめとして各地で大雨となり、京都府京都市、福知山市では局地的に雷を 伴った猛烈な雨により多数の被害が発生した。また、広島県広島市でも集中豪雨による大規模な 土砂災害が発生した(「平成 26 年 8 月豪雨」と命名)。 2 気温、降水量、日照時間の気候統計値 ❏平均気温 年平均気温は、全国的に平年並だった。 京都では、平年並だった。 ❏ 降 水 量 年降水量は、北日本と東日本の日本海側、西日本太平洋側で多かった。一方、沖縄・奄美で は少なく、西表島(沖縄県)では年降水量の少ない方からの 1 位の値を更新した。東日本太平洋 側と西日本日本海側では平年並だった。 京都では、平年並だった。 1/2 ❏日照時間 年間日照時間は、北日本太平洋側と東日本でかなり多く、北日本日本海側では多かった。一 方、西日本では少なかった。沖縄・奄美では平年並だった。 京都では、多かった。 ❏気温のデータ ❏降水量のデータ ❏日照時間のデータ 2/2
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