第 2 4 号 (H28. 3. 3) 文 責 菊 池 篤 志 (所 長 ) 写真:緑が増えてきた?堤防 お内裏様とお雛様から見る、左右事情 「 左 に お 内 裏 様 、 右 に お 雛 様 」、 並 べ 方 は い つ か らこうなっているのでしょうか。古代、中国から伝 わってきた律令制度が「左優位」であったため、本 来はお内裏様が向かって右、つまりお雛様から見た ら左側だったようです。それが、昭和天皇即位の礼 の際、各国の要人が参加したため、世界の「右優位」を考慮し、天皇 が向かって左、皇后が向かって右に鎮座したことが、今の配置につな がったようです。京都では、伝統を重んじ、お内裏様を向かって右、 お雛様を向かって左に置くのだそうです。 ( 3/2「 Yahoo!ニ ー ス 」よ り ) さ て 、「 座 右 の 銘 」 と い う 言 葉 は 、 自 分 の 右 そ ば に 、 自 分 を 戒 め た り奮い立たせたりする言葉を置いたことから始まっているようで、 「座」とは皇帝のことだそうです。中国(漢の時代)にも「右優位」 時代があったということですね。 気になっので調べてみると、実は「座左(ざさ)の銘」もありまし た 。「 座 右 の 銘 」 と 同 義 で 、 使 っ て も 間 違 い で は な さ そ う で す 。 右 利 き が 多 い た め 、「 座 右 の 銘 」 が 一 般 的 に な っ た の か も し れ ま せ ん 。 左 利きの皆さんは、胸を張って「座左の銘」と言ってもよろしいのでは ないでしょうか。 ち な み に 、「 あ の 人 は 私 の 右 腕 だ 。」 と い う 言 い 方 は 、 信 頼 で き る 仕 事を任せられる人のことを言いますが、これに関しては「左腕」はあ り ま せ ん 。「 左 う ち わ 」 に 対 し 、「 右 う ち わ 」 も あ り ま せ ん 。 日 本 で は 、「 右 優 位 」「 左 優 位 」 の 文 化 が 混 在 し て い る よ う で す 。 世界的には、前述のとおり「右優位」の言葉を使用している国が多 いようです。詳しく調べてみるのも面白いかもしれませんね。 PDCAの「C」 国 立 教 育 政 策 研 究 所 「 生 徒 指 導 リ ー フ ( Leaf. 16)」 に は 、 次 の よ うな記載があります。 『 学 校 教 育 の 現 場 で も PDCA サ イ ク ル と い う 語 が 使 わ れ る 機 会 が 増 え ま し た が 、 そ の 際 、「 C=Check」 を 「評 価 」と 訳 す こ と が 少 な く な い よ う で す 。し か し 、教 育 活 動 を 進 め る 際 に は 、単 純 に 「点 検( チ ェ ッ ク )」と 訳 す 方 が 適 切 で す 。』 『 … 「 評 価 」 自 体 が 目 的 化 さ れ て し ま っ た り 、「 評 価 し た ら 終 わ り」と考えがちだったりする点に注意。定期的な「見直し」の実 施 と 、そ の た め の「 点 検」が あ っ て 、取 組 が 真 の サ イ ク ル に な る 。』 今、学校では点検・評価の時期です。上のリーフは、年間のまとめ を形に残すことよりも、点検と、見直しのための次の計画づくりが大 切であることを説いています。 「評価で一区切り」というサイクルの考え方に明日はないのです。
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