2 月 19日 早稲田大学(教育学部)日本史

2 月 19日
早稲田大学(教育学部)日本史
※赤数字
赤数字が合否を分ける問題、青数字
青数字は難問(できなくても合格できる)
、色がない問題は「基礎~標準レベル」
赤数字
青数字
で絶対に落としてはならない問題です。
【解答・配点例】
※※下線が各 2 点、他は各 1 点(順不同・完答)
計 50 点
マーク式 26 問(選択 15 問・正誤 11 問)・記述式 12 問
合格目安=
/50 点(正答率
正答率 70%
%)
合格目安=35/
〔Ⅰ〕古代の法整備
古代の法整備 <やや易> 10 点満点
合否を分ける問題=
難問は
合否を分ける問題=11/38 問(難問
難問は 3 問)
合否を分ける問題=
合否を分ける問題=1 問
1
飛鳥浄御原令
2
墾田永年私財法
3
オ
4
ウ・カ
カ
5
イ
6
イ
7
ウ
8
ウ
〔Ⅱ〕世界遺産
世界遺産 <標準> 11 点満点
合否を分ける問題=
合否を分ける問題=2 問
1
ア
2
エ
3
ア・ウ
ウ・キ
キ
4
イ
6
エ
7
エ
8
厳島神社
9
大内義隆
〔Ⅲ〕江戸時代の
江戸時代の社会
江戸時代の社会・
社会・経済(『政談』) <標準>
<標準> 12 点満点
1
政談
2A
6
ウ
7
商人
B
武家
ウ・オ
オ
改造
2
欠食
3
6
ア・カ
カ
7
ウ・エ
エ・カ
カ
1
山川菊栄
2
公娼
合否を分ける問題=
合否を分ける問題=3 問
イ
4
ア・ウ
ウ
5
8
ア
9
イ
10 オ
合否を分ける問題=
合否を分ける問題=3 問
繭
〔Ⅴ〕戦後の女性史
戦後の女性史 <やや難> 7 点満点
ウ
5
3
〔Ⅳ〕近現代の社会運動
近現代の社会運動 <やや難> 10 点満点
1
計 38 問
4
エ・カ
カ
5
エ
合否を分ける問題=
合否を分ける問題=2 問
3
男女雇用機会均等法
1
4
イ
エ
【解説】
出題内容は、昨年度と同様の 38 問。しかし、難易度は、かなり易化
易化したと思われる。また、2012
年以
易化
来、戦後史のみ
戦後史のみの大問が復活。まず、配点が高い記述問題で
記述問題で 20/
/24 点以上、基礎~標準問題
戦後史のみ
点以上 基礎~標準問題 14 問すべ
て完答すれば、34/
/50 点(正答率
正答率 68%
%)に達する。後は、合否を分ける問題を少しでもいいから正解
て完答
していけば、他の受験生と差をつけることができる。
〔Ⅰ〕古代の法整備
古代の法整備
問3 「憲法十七条
憲法十七条」は、早稲田/教育+商学部
早稲田/教育+商学部の頻出用語。消去法を利用すれば、必然と「オ」が残
憲法十七条
早稲田/教育+商学部
る。
問4
やや難。まず、早稲田大学が「
早稲田大学が「すべて選べ
早稲田大学が「すべて選べ」と出題の
すべて選べ」と出題の場合、答は「
」と出題の場合、答は「2
場合、答は「 つ」or「
つ」 「3 つ」である。これ
つ」である
は過去問演習をすればすぐに分かる。今後、「すべて選べ」と出題された場合は、答は 2 つ or 3 つとい
う事を忘れてはならない。まず、カ「評」は即答。後は、史料でア・イ・エ・オは見た事があるはず。
すると、上記で述べたように、答は複数あるのだから、残った「ウ」が掲載されていないと分かる。
〔Ⅱ〕世界遺産
世界遺産
内容分析=「直前特別映像授業
直前特別映像授業(戦後史ファイナルチェック
150 問・HP 上で無料)でお伝えした時事
時事
直前特別映像授業
問題からの出題。2014
年の夏、
「富岡製糸場
富岡製糸場」の世界遺産登録に関する話題が何かとメディアで取り上
問題
富岡製糸場
げられた年であった。入試は「時事的なことが出題される
時事的なことが出題される」
日本史の入試問題は時事問題と無
時事的なことが出題される 。つまり、日本史の入試問題は時事問題と無
関係に存在しているのではない。よって、しっかりと対策をしてきたか、もしくは、過去問演習量の差
関係に存在しているのではない
により、得点差が生じる大問となった。
問1
「千年」→「二千年」に直すと正文となる。
問2
藤原道長は関白になっていない。
問3
難問。
「すべて選べ」とあるため、答は 2 つ or 3 つ。
「ア」は即答。消去法を利用し、イ・エ・オ・
カの 4 つは本学受験生レベルならば誤文と判断できる。残りの 2 つの「ウ」「キ」であるが、受験生は
判断できない酷な選択肢であった。
「ウ」であるが、新課程版の山川出版の用語集P77 に「12 世紀の鳥
羽院政期に確立」とある。
問5
本学受験生レベルならば、明らかに「ウ」が正文と判断できるであろう。難解な「エ」の選択肢
は無視してかまわない。
問7 「エ」か「オ」の選択肢で迷うはず。南蛮貿易の主要貿易港は、新課程版の山川出版の教科書P
157 に掲載されているように、「平戸・長崎・豊後府内など」である。よって、「堺」が誤り。
2
〔Ⅲ〕江戸時代の社会・経済(
江戸時代の社会・経済(『政談』)
問4
イ
富士山噴火=1707 年=宝永 4 年
エ
仮名手本忠臣蔵=1748 年に初演。この年代を知る受験生はほぼ皆無。しかし、作者の竹田
出雲が教科書で出てくるのは、
「化政文化」の所である(新課程版の山川出版の教科書P230
に掲載)。よって、「元禄期ではない」と判断できる。
オ
由井正雪の乱の別名を「慶安の変」ということから誤りと気づく。
カ
海舶互市新例は新井白石の時。よって、
「正徳の治」や「正徳金銀(小判)」から元禄期では
ないと判断出来る。
よって、早稲田大学が「
早稲田大学が「すべて選べ
早稲田大学が「すべて選べ」と出題と場合、答は「
すべて選べ」と出題と場合、答は「2
」と出題と場合、答は「 つ」or「
つ」 「3 つ」であるであるから、
つ」である
残った「ア・ウ」が正解。
問7
問題文をよく読まないと、
「5 代将軍綱吉」と判断してしまう。この問いは「8 代将軍吉宗
吉宗が登用
吉宗
した人物をすべて選べ」である。
問10
基礎問題。下線部 h に「18 世紀後半」とある。百姓一揆は、17 世紀=「代表越訴型一揆」
18 世紀=「惣百姓一揆」と学んだはずである。よって、「オ」が誤り。
〔Ⅳ〕近現代の社会運動
近現代の社会運動
問6
難問ではない。過去問演習量により得点差が確実に生まれる。
ア=「鐘淵紡績争議
鐘淵紡績争議(1930
年)」は早稲田頻出用語。
鐘淵紡績争議
イ・エ・オ=明治時代
ウ=「三菱・川崎両造船所
三菱・川崎両造船所の争議
年)」は早稲田頻出用語。
三菱・川崎両造船所の争議(1921
の争議
よって、早稲田大学が「
早稲田大学が「すべて選べ
早稲田大学が「すべて選べ」と出題と場合、答は「
すべて選べ」と出題と場合、答は「2
」と出題と場合、答は「 つ」or「
つ」 「3 つ」であるであるから、
つ」である
残った「カ」と「ア」が正解。
問7
難問。ウ・エの誤りは本学受験生レベルなら標準。
「カ」が曲者である。早稲田大学では「東北で
の大凶作の年号を問う問題」の出題歴があるが、1931 年・1934 年には東北で大凶作が発生。よって、
正文と判断したいが、問7の設問文に「上記の文章に関する説明」とある。上記の文章では、Ⅲ 「金
融恐慌および昭和恐慌期」とあるため、日本が昭和恐慌を脱出したのは「1933 年」。よって、
「カ」の選
択肢の「1934 年」を「1931 年」に直す必要性が生じる。
〔Ⅴ〕戦後の女性史
戦後の女性史
問1
「労働省婦人少年局長」がキーワードとなる。
3
問4
やや難。ただし、諦めるのはまだ早い。
A=「労働省」という用語から 1947 年?と判断。もしくは、
「女性の解放」とあるから五大改革
指令の頃?と判断。
B=難解(保留)
C=「男女雇用機会均等法」から 1985 年。
D=難解(保留)
E=「第一回日本母親大会」から 1955 年。もしくは、
「原水爆禁止運動」から 1954~55 年?と
判断。
このように判断した受験生は多かったはず。そして、「A→E→C」という構造になっている選
択肢は「イ」
「ウ」
「エ」の 3 つ。まだヒントがある。それは、Bの選択肢に注目する。
「
2
制
度は、占領期に名目上廃止されたが、実質的には…継続した」。このことから、Bは占領期以降
と分かる。そして、Dの内容は、
「男女雇用機会均等法」にかなり近い内容であるため、
「C」と
「D」は歴史的に近いと分かる。すると、A~Eのうち、最も歴史的に古いのは「A」と分かり、
選択肢を見ると「A」から始まっている選択肢は「イ」のみである。
(※配点は予想配点です)
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