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容器保安規則及び液化石油ガス保安規則の一部を改正する省令について
平 成 2 7 年 2 月
経 済 産 業 省
高 圧 ガ ス 保 安 室
1.改正の概要
我が国において、液化石油ガスは日常生活に不可欠なエネルギーであり、多くの場合、
鋼製容器によって配送・供給されている。また、一般消費者等が屋外等で使用する場合
には、一般消費者等が自ら重い鋼製容器を運搬している状況である。
一方、海外では、容器が軽い、美観がよい等の理由から、衝撃吸収のための外殻(ケ
ーシング)を持つ内側がプラスチック製の薄肉容器にガラス繊維を巻き付けた複合容器
(以下「液化石油ガス用一般複合容器」という。)の使用が広まりつつある。
このような背景から、液化石油ガス用一般複合容器を国内に導入するために必要な法令
や技術基準等について検討が行われていることから、今般、高圧ガス保安法(昭和26年
法律第204号)に基づく容器保安規則(昭和41年通商産業省令第50号。以下「容器
則」という。)及び液化石油ガス保安規則(昭和41年通商産業省令第52号。以下「液
石則」という。)を改正する。
2.改正の具体的内容
(1)容器則関係
①液化石油ガス用一般複合容器の定義(第2条)
液化石油ガス用一般複合容器を、「プラスチックライナー製一般複合容器のうち、液
化石油ガスを充塡するための容器(ケーシングを有するものに限る。)」として定義する。
②液化石油ガス用一般容器の記号(第8条)
液化石油ガス用一般複合容器である旨の記号を「CS」
(ケーシングが容器の一部で
あることから「CASE」の略)とし、容器に標章を掲示する方式を規定する。
(2)液石則関係
①第1種製造設備、移動式製造設備、第2種製造者、貯蔵の方法及び移動に係る技術上の
基準(第6条、第9条、第19条、第48条及び第49条)
一般複合容器は、使用期間を15年間として設計されていることから、一般複合容器
の刻印等に示された年月から15年を経過したものは、液化石油ガスを充塡しないこと、
液化石油ガスの貯蔵に使用しないこと、液化石油ガスの移動に使用しないこととする。
②その他消費に係る技術条の基準(第58条)
一般複合容器は、水中で使用すると劣化・損傷するおそれがあるため、水中で使用し
ないこととする。