講師プロフィール 能作 克治 (のうさく かつじ) 氏

一般社団法人長浜青年会議所 3 月例会
株式会社能作は、400 年続く伝統工芸である高岡銅
器で有名な富山県高岡市に本社を構え、銅や真鍮、錫製
品を加工して製作・販売されています。元々は 100% 問屋を相手に技術
を売る「生地屋」として仏具や茶道具などを作り続けてこられましたが、
「能作ブランド」としてエンドユーザーに自社の技術の高さを知っても
らいたいと自社商品の開発に乗り出されました。
高い技術力はあったものの商品開発力が無く生地屋で会社の知名度
も無かった為、モノが良くても見向きもされない不遇の時期が続く中、
真鍮製のベルを形状はそのままに風鈴として販売したところ大ヒット
し、多くの雑誌で取り上げられ一躍「能作」の名前が知られるようになり
ました。
また、長く職人として技術を磨いてきた経験から錫の優れた抗菌性や
熱伝導性に着目されると、その曲がりやすい性質から食器の素材とし
私たちが掲げる目標を達成する為には、物事を多角的に捉えることができる柔軟な発想力が不可欠
です。
そこで、既存のやり方や考え方にとらわれることなく、新たな手法を模索できる会員へと成長を遂
げることを目的とし、講師に能作克治氏をお招きして3月例会を開催いたします。
1958 年生まれ。福井県出身。
講演テーマ
プロフィール
柔軟な発想力で世界に挑む
革新こそが伝統を作る ∼
能作 克治氏
(大ホール)
∼
長浜商工会議所
氏
場所
18:30 ∼ 20:50
︵のうさくかつじ︶
2015 年
講 師
株式会社能作 代表取締役社長
能作 克治
3/9 ㊊
日時
ては敬遠されてきた錫を使い、「曲がりやすい素材なら曲がる器にすれ
ばいい」との柔軟な発想によって、食器の常識を覆す錫 100% の「曲がる
器」を生み出され、日本国内のみならず世界にも大きなインパクトを与
えました。
氏は「技術として伝統は守るが、新しい商品、販路は新しい伝統を
作り出さないと広がらない。今やっていることがあと 100 年経てば新
たな伝統になり、伝統は作るものである。革新が伝統である。」とおっ
しゃいます。
確かな伝統技術と柔軟な発想力から生み出される革新的な商品は海
外からも高く評価されており、クリスチャン・ディオールの得意先へ
のノベルティとしても商品を提供されています。また、株式会社能作
ではその高い技術力で JC ゴングやライオンズクラブのマーク等の製作
も手掛けておられます。