小諸市総合計画審議会 資料1 平成26年度 総合計画の評価について Japan Productivity Center 2014年7月23日(水) 佐藤 亨 公益財団法人 日本生産性本部 自治体マネジメントセンター 主任研究員 [email protected] はじめに Japan Productivity Center ・ 総合計画とは何か ・ 総合計画の必要性 ・ 政策選択としての総合計画 2 本日の内容 Japan Productivity Center はじめに 1 総合計画の評価の流れ 2 評価における審議会の役割 3 評価の進め方 おわりに 3 1 総合計画の評価の流れ Japan Productivity Center (1) 実績の確認 ・ 目標と実績のギャップを把握する - 係長は実施計画の事務事業の“実績”を確認 ⇒目標と乖離した場合はその“理由”も確認 - 課長は基本計画の施策の“実績”を確認 ⇒目標と乖離した場合はその“理由”も確認 ⇒事務事業の実績を踏まえる - 部長は政策の“今後の取り組み”を検討 ⇒施策の実績を踏まえる (2) 今後の取り組みの検討 ・ 目標と実績のギャップを解消する方策 を考える - 課長は施策の“今後の取り組み”を検討 ⇒政策の今後の取り組みを踏まえる - 係長は事務事業の“今後の取り組み”を検討 ⇒施策の今後の取り組みを踏まえる - 今後の取り組みと実績は第1回サマーレビューでの検討 材料 ⇒施策/事業の重点、廃止、縮小の方向性の材料 - 実績と今後の取り組みは総合計画審議会へ ⇒第三者によるチェック - さらに、主要な施策の結果を説明する書類として 監査・議会へ ⇒監査委員による審査、決算議会での認定 4 1 総合計画の評価の流れ Japan Productivity Center (3) 重点方針の検討 ・ 次年度に重点的にすべきことを考える - 部長は政策の“重点方針”を検討 ⇒施策/事業の方向性、総合計画審議会、監査、議会の意見を踏まえる - 課長は施策の“重点方針”を検討 ⇒施策/事業の方向性、総合計画審議会、監査、議会の意見、政策の重点方針を踏まえる - 政策の重点方針が第2回サマーレビューでの検討材料 ⇒次年度の市全体の重点方針、資源配分方針(予算・組織の運営方針)、検討事業の材料 - 部長は政策の重点方針を見直し ⇒資源配分方針等を踏まえる ⇒必要であれば基本計画の改定へ - 課長は施策の重点方針を見直し ⇒資源配分方針、検討事業、政策の重点方針を踏まえる ⇒必要であれば基本計画の改定へ - 係長は事務事業の次年度の“実施計画兼事業説明書”を作成(部長・課長と協議) ⇒資源配分方針、検討事業、施策の重点方針を踏まえる 5 1 総合計画の評価の流れ Japan Productivity Center ◎小諸市業務フロー 議 会 監査委員 総合計画 審議会 第1回夏季政策戦略立案会議 6月 協 議 ●‘N-1実績 ●今後の取り組み 8月 審 議 9月 政策会議 長 入 力 ●今後の取り組み ●中期的な財政推計 課 長 入 力 ●‘N-1実績 入 力 ●今後の取り組み 審 議 係 長 入 力 ●‘N-1実績 入 力 ●今後の取り組み 決算認定 ●成果説明書 第2回夏季政策戦略立案会議※2 ※1 資源配分方針は下記を含めること ●‘N+1予算編成方針 ●‘N+1組織運営方針 ※2 第2回夏季政策戦略立案会議は市全 体の視点年から下記事項を議論すること ●‘N+1重点事業 ●‘N+1廃止事業 ●‘N+1縮小事業 ●‘N+1改善事業 (注)資源配分方針に基づくこと 10月 部 協 議 ●‘N+1重点方針 入 力 ●‘N+1重点方針 入 力 ●‘N+1重点方針 ●‘N+1予算額・要員 政策 ●‘N+1歳入・要員見込 施策 作 成 ●‘N+1検討事業 作 成 ●‘N+1資源配分方針※1 審 議 事業 協 議 ●‘N+1検討事業 ※3 政策、施策、事業の入力、再入力及 び作成についてはダイアローグにて検討 すること 再入力 ●‘N+1重点方針 再入力 ●‘N+1重点方針 ●‘N+1予算額・要員 作 成 ●‘N+1実施計画 (素案) 実施計画ヒアリング 11月 審 議 作 成 ●‘N+1実施計画兼 事業説明書(暫定) 協 議 ●検討事業 12月 1月 2月 3月 ●‘N+1予算調整 予算議決 ●‘N+1予算案 作 成 ●‘N+1実施計画兼 事業説明書 ●‘N+1予算案 人員配置・異動内示 2 評価における審議会の役割 Japan Productivity Center (1) 実績の確認 ・ 原因は正しく認識されているのか ? - “理由”は目標と実績の原因分析 ⇒本当にそこに原因があるのか? =原因分析の妥当性のチェック (2) 今後の取り組みの確認 ・ ギャップはその内容で解消できるの か? - “今後の取り組み”は目標と実績のギャップ を解消する方策 ⇒本当にギャップは解消できるか? =今後の取り組みの妥当性のチェック (3)目標の確認 ・ 目標は正しく設定されているのか ? - “目標”は計画期間内にどこまでやるのか ⇒目標はそもそも妥当なのか? 評価対象は施策 事業は施策への貢献度の視点から =目標の妥当性のチェック 7 2 評価における審議会の役割 Japan Productivity Center 第4次基本構想 計画推進 基盤 基本的方針(6つの柱) 第9次基本計画 政策(ミッション) ①市の方向性(計画のテーマ) =基本構想・方 向性実現のため の手段 みんなに「えらばれるまち」 みんなが「えらんでよかったまち」 ~50年、100年先まで つなげていく礎づくり~ ②政策 【1】 子育て 教育 【2】 環境 【3】 健康 福祉 【4】 危機管理 生活基盤 ③施策 【5】 産業 交流 【6】 協働 【7】 行政 経営 -内容・所管部 ・ミッション ・現状分析 ・方針 ・目標 -内容・所管課 ・目的 ・目標 ・目標値 ・個別計画 ・主な事業 施策(目的) =政策の目標実 現のための手段 8 3 評価の進め方 Japan Productivity Center 平成25年度基本計画(施策) ③目標の確認 政策 安全・安心で、快適な暮らしやすいまちづくり を進めます。 施策 地域公共交通を維持します。 目標 小諸すみれ号だけで移動 したいときに移動できる 状態が測れるの? 移動手段のない市民が、地域公共交通を利用し て、移動したいときに移動できる状態。 どんな環境の変化があっ たの?すみれ号のPRは きちんとしたの? 移動したいときに移動で きる状態とはどんな状態 なの? 小諸すみれ号利用者数 平成25年度 平成26年度 平成27年度 目標 延べ10万人/年 延べ10万人/年 延べ10万人/年 実績 延べ5万人/年 目標値 ①実績の確認 ③目標の確認 実績 現状のままでは、移動手段がない市民が、公共 交通を利用して移動したいときに移動できる状 態にならない可能性が高い。 理由 小諸すみれ号運行事業について、平成25年度の 利用者数は目標値の半分に留まった。目標値と の乖離はあまりにも大きく、環境が構造的に変 化した可能性が高い。 今後の 取り組み 小諸すみれ号運行事業に関わらず、公共交通全 体に関するニーズ調査を実施する。 ②今後の取り組みの確認 どんなニーズ調査を考え ているの?その結果はど う活かすの? 3 評価の進め方 Japan Productivity Center 平成25年度基本計画(施策) ③目標の確認 政策 安全・安心で、快適な暮らしやすいまちづくり を進めます。 施策 社会基盤の整備や長寿命化を進めます。 目標 平成28年度まで状況はわ からないの?他に目標値 はないの? ③目標の確認 社会基盤が長寿命化や整備され、市民が安全で 安心して暮らせる状態。 生活道路の維持・補修 平成25年度 市民が安全で安心して暮 らせる状態とはどんな状 態なの? 市民満足度 平成26年度 平成28年度 目標値 目標 実績 ①実績の確認 基礎となるものなのにど うして優先されていない の? 50% 45.0% 実績 社会基盤の整備は計画通り進んでいない。長寿 命化は計画通り進んでいる。 理由 平成25年度は社会基盤の整備の基礎となる、国 土地籍調査事業が計画どおり進まなかった。 今後の 取り組み 国土地籍事業が予定通り進められるように、組 織機構や事務分掌を見直す。 ②今後の取り組みの確認 組織機構や事務分掌の問 題なの?管理に問題はな いの? 10 3 評価の進め方 Japan Productivity Center 平成25年度基本計画(施策) 政策 「次代を担う市民」と「みんなの生きがい」を 育みます。 施策 梅花教育を推進します。 ③目標の確認 目標 ③目標の確認 1ポイントだけ?目標が低 くない? 梅花教育が再定義され、0歳から義務教育まで、 それに基づいて、一貫した教育実践が実施でき る環境が整った状態。 全国学力状況調査(小中全国平均対比) 平成25年度 目標値 目標 実績 ①実績の確認 教員の質がどう生徒の学 力向上に繋がったの?他 の取り組みはどう貢献し たの? 梅花教育はどう再定義さ れているの? 平成26年度 平成28年度 101% 100% 実績 再定義した梅花教育に基づき、一貫した教育実 践が実施できる状態に近づいた。 理由 平成25年度の全国学力調査は前年度比1ポイン トの上昇となった。教員の質の向上が生徒の学 力の向上に繋がっていると考えられる。 今後の 取り組み 計画に基づき、引き続き環境を整備していく。 ②今後の取り組みの確認 環境の整備だけでいいの ?家庭にも働きかける取 り組みは考えられないの ? 11 おわりに Japan Productivity Center ・ 第三者評価が計画の質を高める ・評価は総合計画の運用におけるキー ・目標に妥当性がなければ評価も意味がない 12
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