四條畷市生活保護行政適正化の取組み 本市生活保護行政の現状を全庁的な視点で検証し、生活保護を適正に実施するため 平成24年6月1日において四條畷市生活保護行政適正化対策本部を設置しました。 適正化への取組み及び不正受給等の抑制を図ることを視点において検討した結果、 今後の取組みを次のとおり行うこととしました。 (1) 生活保護業務執行体制のあり方の検討に関すること 【目的】 生活保護行政に係る適切な業務執行体制の確保 ≪検討内容≫ ○ 生活保護実施体制について ・現業職配置人数 ・非常勤職員(生活保護適正化指導員、面接相談員等)の配置 ・その他の専門的な非常勤又は嘱託職員(警察 OB、ケアマネや医療関係等)の配置 【今後の取り組み】 〇 生活保護実施体制の整備 ・社会福祉法第 15 条第 6 条の規定による有資格者現業職員の増を図ります。 ・適切、適正なケースワークを行うため、現業職員の育成強化を図ります。 ・専門的な知識を持つ職員として、生活保護適正化指導員、就労支援員、面接相談員、医療レ セプト点検補助員の継続配置します。 ・後発医薬品利用啓発等相談員として、医療扶助相談員の配置 します。(平成 25 年 4 月) (2) 生活保護行政の適正実施、不正受給及び不当要求等に対する対策方法等に 関すること 【目的】 生活保護の適正化、悪質な不正受給の防止、貧困ビジネス事案の抑制 ≪検討内容≫ ○ 生活保護の適正実施について ○ 悪質な不正受給に対する告訴について ○ 不正受給防止に係る啓発について(冊子やチラシの作成等) ○ 不正受給に関する住民等からの情報提供に係る体制整備や仕組みについて(通報システム等) 【今後の取り組み】 〇生活保護の適正化 ・真に生活保護を必要とする要保護者、困窮者の発見、見守りのため市及び関連関係機関内で情 報の共有化、連携を強化します。 ・受給者に必要な支援を把握し、適切に提供するため、現業員によるケースワーク業務の強化を 図ります。 ① 「生活保護業務マニュアル」の見直し(平成 24 年 12 月) ② 生活保護法制度の説明の徹底 ③ 金融機関一括調査の活用による資産調査の徹底(平成 24 年 12 月~) ④ 年金受給、自立支援医療等他法他施策の活用を徹底 ⑤ 電子レセプトの活用、主治医訪問、嘱託医協議等にて、病状把握の徹底 〇 不正受給等への対応 ・「不正受給事案の告訴・告発・被害届の提出についての対応指針」(平成 23 年 10 月 1 日)を基本 とし悪質な不正受給に対応します。 ・啓発用冊子「不正受給にならないために」及びチラシ「不正受給とは」の作成、配布 (平成 24 年 11 月) ・課税調査の徹底(稼働年齢者の総括的な調査) ・不正受給者への指導指示を徹底し、再発防止に努めます。 【目的】 不当要求等への組織横断的な対応 ≪検討内容≫ ○ 不当要求等に対する対応マニュアルの作成 【今後の取り組み】 ・市組織での横断的な対応を行います。 ・本課による不当要求等に対する対応マニュアル等を検討し作成します。 (3) 医療・介護扶助の適正実施並びに自立支援策の実施に関すること 【目的】 医療・介護扶助の適正実施 ≪検討内容≫ ○ 現在の医療・介護扶助の報告及び検証 ○ 後発医薬品の優先的処方の啓発及び検証 【今後の取り組み】 〇 医療扶助の適正化 ・医療レセプト点検補助員による頻回、重複受診等の点検を強化します。 ・電子レセプトを活用した高額医療費の点検及び確認を更に徹底します。 ・嘱託医を活用し、受給者への指導、助言を行います。 ・後発医薬品使用協力依頼の啓発用チラシを全被保護世帯へ配布します。(年 2 回) ・「ジェネリック医薬品利用カード」の作成し、全保護受給者へ配布 (平成 24 年 11 月) ・医療扶助相談員による後発医薬品使用について、受給者への周知徹底及び医師会、薬剤医 師会との連携強化等を行います。(平成 25 年度) 〇 介護扶助の適正化 ・受給者に対し、適正で適切なサービス提供を行えるよう関係機関との連携を図ります。 ・みなし 2 号の給付管理をより行うことで、自立支援給付の優先活用を徹底します。 【目的】 効果的な自立支援策の実施 ≪検討内容≫ ○ 非常勤職員(就労支援員)配置の検証 ○ 稼働能力のない被保護者の社会奉仕活動等の検討 【今後の取り組み】 〇 自立支援の取組み ・四條畷市就労支援プログラムの活用により、就労による自立を促進します。 ・ハローワークとの連携強化(「福祉から就労へ」就労支援ナビゲーターの活用) により就労による 自立を促進します。 ・年金受給対象者の繰り上げ受給申請を推進します。 《今後の検討課題》 ・扶養義務者の資産調査等、扶養義務調査の強化 ・稼働能力のない被保護者の社会奉仕活動等の検討 (4) 現各号に掲げるもののほか、生活保護行政の分析及び改善に関すること。 【今後の取り組み】 〇 生活保護行政適正化対策本部 ・各委員に問題意識の共有化及び情報提供のため、定期的に開催します。 ・問題検討事案の発生時に緊急開催します。 〇 その他 ・生活保護に関することについて継続的な調査、研究を行います。
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