1月20日 議 題 ・ 課 題 議 会 事 部長会議資料 等 提 案 務 局 目 次 予算審査方法について 1.現 状 ···································· 1 2.課 題 ···································· 2 3.今後の取り組み ···································· 3 予算審査方法について 1.現 状 近年、各市議会において議員定数の削減が図られ、常任委員会の数におい ても減少の傾向にある。また、これまで議員は、いずれか一つの常任委員会 に所属することとなっていたため、予算を常任委員会に分割して審査してい るところが多くある。 地方自治法の改正により常任委員会の複数所属が可能となり、審査機能向 上のため「予算・決算の審査方法」について、全議員が関わる審議形態をと る議会が増えてきている。 決算審査については、平成22年9月定例議会から全議員(議長及び監査 委員を除く)で構成する決算特別委員会を設置し、常任委員会単位の4分科 会を設け審査を行い、その後、全体会で決算議案の採決を行う方式を導入し ている。 また、予算については、予算は不可分であって、委員会としての最終的審 査は一つの委員会において行うべきで、二つ以上の委員会で分割審査すべき ものでないとする行政実例がある。 しかし、まだ多くの地方議会で分割付託されているのが現状である。 ◇予算の審査方法に関する調査結果 ① 四日市市議会 平成21年5月の臨時会において委員会条例を改正し、予算及びこれに関 する事項を所管する予算常任委員会(議長を除く)を新たに設置し、予算案 件(補正予算含む)について審査を行っている。 ・常任委員会を単位とした4分科会を設置し、分科会の会長及び副会長はそれ ぞれ所管の基となる常任委員会の委員長及び副委員長をもって充て、分科会の 運営を行っている。 ・付託議案の審査については、4常任委員会と分科会での部局別審査の開催は 同日とし、全体会での分科会長報告、審査(質疑等を行った後、議員間討議) 、 採決を基本としている。 ②鈴鹿市議会 地方自治法の改正により、常任委員会の設置数に制限がなくなり常任委員 の複数制が可能となったため、委員会条例を改正し、一般会計、特別会計、 又は企業会計の予算又は決算に関する事項を所管する予算決算常任委員会 (議長を除く)を新たに設置し、審査を行っている。 ・分科会の審査日数は、原則として、当初予算議案及び決算議案については、 2日以上とし、補正予算案は1日以上としている。 ・分科会においては、全体会から送付された所管事項について従来からある行 政組織別常任委員会へ分割付託していた場合の例により、分科会としての採決 を取るものとしている。 ③名張市議会 全議員での予算特別委員会を設置(議長を含む)し、分科会などは設置せ ず、直接、各所属が予算特別委員会で順番に説明し、質疑、討論を行い採決 を基本としている。なお、当初予算時は審査期間を3日間以上としている。 ◇予算審査の目的 予算は、形式的には市の一年間の歳入、歳出の見積もりであるが、条例等 により現れる個々の政策を総合的に位置づけ、財政的に裏付けるものであり、 実質的には市の向こう 1 年間の政策を盛り込んだものである。市民の意思を 市の行政に反映させる役割を担う議会としては、その審査に最も重点を置く べきである。 予算は、市の政策を総合的に表したものであるから、個々に可否、修正を 論ずるべきでなく、予算全体のバランスを考慮し審査すべきものである。 議会は、市民の目線に立って改めていろいろな角度から予算案について質 疑し、執行機関の予算に対する考え方を市民の前に明らかにする役割を果た すものである。 2.課 題 (1)予算議案の定例会毎の予算特別委員会(常任委員会)の設置については、 予算審査が従来からある行政組織別の常任委員会から外れると、付託議案 2 の減少に伴い、一部には常任委員会の形骸化ではないかとの意見も散見さ れる。 (2)特に留意すべき事項として、分科会の設置に伴い現状の審査日程が長く なることから、会議の効率化を図るなど整理を行う必要がある。 3.今後の取り組み(方向性) 議会活動は、本会議よりも詳細な審査や調査は委員会等で行われている状 況にある。 予算審査方法については、今後、「議会改革検討会」において、質疑の意 義の確認や委員会における委員間協議の促進、また、審査の日程等について 協議し、特に「特別委員会方式」及び「常任委員会方式」の手法について検 討する。 3
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