富岡市新型インフルエンザ等対策行動計画 (概要) 平成27年2月 はじめに 新型インフルエンザ等対策特別措置法の制定と行動計画 平成 25 年に施行された「新型インフルエンザ等対策特別措置法※」に基づき、市内にお いて新型インフルエンザや同様に危険性のある新感染症が発生した場合や流行した場合に 備え、市民の生命・健康を保護するため、「富岡市新型インフルエンザ等対策行動計画」を 策定しました。国や県の行動計画に基づき、国や群馬県と連携のもと、市の実施すべき事項 を明らかにし、今後の対応行動を適切に実施するための計画です。 (今後、必要に応じて 改定するものとします。 ) ※新型インフルエンザ等対策特別措置法 (平成24年法律第31号) 病原性の高い新型インフルエンザや同様に危険性 のある新感染症が発生した場合に、国民の生命及び健 康を保護し、国民生活及び経済に及ぼす影響が最小と なるようにすることを目的に、国、地方公共団体、指 定公共機関、事業者等の責務、新型インフルエンザ等 の発生時における措置及び新型インフルエンザ等緊急 事態措置等の特別の措置を定めた法律。 新型インフルエンザ等とは 新型インフルエンザに加え、 感染症法第6条第9項に規定 する新感染症で、その感染力の 強さから新型インフルエンザ と同様に社会的影響が大きな ものを含みます。 基本的な方針 1 感染拡大を可能な限り抑制し、市民の生命及び健康を保護する。 2 市民生活及び市民経済に及ぼす影響が最小となるようにする。 〔対策効果の概念図(政府行動計画抜粋)〕 1 基本的な考え方 1 国、県と相互に連携協力し、自らその区域に係る新型インフルエンザ等対策を的確かつ迅速に 実施し、市内において関係機関が実施する新型インフルエンザ等対策を総合的に推進する。 2 主要6項目を組み合わせて対策を実施 ① 実施体制 ② 情報提供・共有 ③ まん延防止 ⑥ 市民生活・地域経済の安定の確保 新型インフルエンザ等対策実施上の 1 2 3 4 ④ 予防接種 ⑤ 医療等 留意点 基本的人権を尊重し、市民の権利と自由に制限を加える場合は必要最小限のものとします。 緊急事態の措置は、どのような場合にも講じるというものではありません。 政府対策本部、県対策本部と相互に緊密な連携を図りつつ、総合的に推進する。 対策の実施に係る記録を作成し、保存し、公表する。 被害の想定 ◎ 市民の25%が、流行期間(約8週間)にピークを作りながら順次り患する。り患者は1週間 から10日間程度り患し、欠勤。り患した従業員の大部分は、一定の欠勤期間後、治癒し(免 疫を得て)、職場に復帰する。 ◎ ピーク時(約2週間)に従業員の最大40%程度が欠勤するケースが想定される。 (従業員自身のり患や家族の世話、 看護等のため、丌安による欠勤を見込む) 【新型インフルエンザ患者数の推計】(全国・県推計は、政府・県行動計画から引用。市人口はH26.4月現在) 人 全 国 128,057,000人 口 医療機関受診患者数 重症度 入院患者数 死者数 1日の最大入院患者数 約1,300万人~約2,500万人 中等度 約53万人 約17万人 約10万1千人 重度 約200万人 約64万人 約39万9千人 県 2,008,068人 (中等度) 約26万4千人 中等度 約6,700人 約1,700人 約1,600人 市 51,229人 (中等度) 約6,750人 中等度 約170人 約45人 約40人 対策推進のための役割分担 国 対策を的確かつ迅速に実施し、国全体として万全の体制を整備。 県 対策の中心的な役割を担い、地域医療体制の確保やまん延防止に対応する。 市(町村) ◎市民に対するワクチン接種や、生活支援、要援護者支援を実施。 医療機関 診療継続計画に基づき、地域医療連携のもと、患者への医療提供。 指定(地方)公共機関 発生時に、特措法に基づき対策を実施。 登録事業者 発生時に、最低限の市民生活を維持できるよう、重要業務を継続。 一般事業者 発生時に、一部の事業を縮小する等、感染防止措置を徹底。 市民 ◎発生時に、マスク着用・咳エチケット・手洗い等の個人レベルの対 策を実施。 2 行動計画の主要6項目 ① 実施体制 ◎ 発生前には「市対策委員会」で、国、県及び事業者との連携を強化し、発生時に備えた準備を 進める。(各部局の役割は業務継続計画で定める。) ◎ 発生時に、緊急事態宣言がなされたときは、直ちに市対策本部を設置し、必要な措置を講じる。 ② 情報提供・共有 ◎ ◎ ◎ ◎ 市民からの一般的な問い合わせに対するコールセンター等を設置し、適切な情報提供を行う。 多様な媒体を用いて、理解しやすい内容で、できる限り迅速に情報提供を行う。 発生前から認識の共有を図り、偏見や風評被害等の発生防止に努める。 市対策本部に広報対策担当を設置し、適時適切に情報を共有する。 ③ まん延防止 ◎ 個人対策は、健康観察・外出自粛等への協力、マスク着用・咳エチケット・手洗い等の実践。 ◎ 県が丌要丌急の外出の自粛要請等を行った際に、市民及び事業者等へ迅速に周知徹底を図る。 ◎ 地域対策・職場対策として、季節性インフルエンザ対策として実施されている感染対策をより 強化して実施する。県が施設の使用制限の要請等を行った場合、その対策の実施に協力する。 ◎ 発生時に、緊急事態宣言がなされたときは、直ちに市対策本部を設置し、必要な措置を講じる。 ④ 予防接種 ◎ 特定接種の実施(市が実施主体。原則として集団接種) 対象者…「医療の提供の業務」又は「国民生活及び国民経済の安定に寄不する業務」を行う 公務員 ◎ 住民接種の実施 (市が実施主体。原則として集団接種) 対象者…①医学的ハイリスク者 ②小児 ③成人・若年者 ④高齢者 接種順位は政府対策本部が決定する。 ⑤ 医療等 ◎ 県・地域医師会等関係機関のネットワークの活用 ◎ 公立富岡総合病院の役割…県行動計画等に基づく第二種感染症指定医療機関として効率的・効 果的に医療を提供できる体制を事前に計画しておく。 ⑥ 市民生活・地域経済の安定の確保 ◎ 市民の生活及び経済活動への影響を最小限とできるよう、国や県等の関係機関と連携を図り、 事前の準備を行う。 3 発生段階ごとの対策 海外での 発生 対 考策 えの 方 警戒を怠 らず、対応 体制の構 築等の準 備をする 国内で初の 患者発生 いずれかの都道府県で患者の 接触歴が追えなくなった時点 患者発生が 低水準に 発生の早期発 流行の ピー ・感染拡大防止から被害軽減へ ・第二波に備えた第一波の 見に努め、体 クを遅 らせ ・ライフライン等の事業を継続 評価 制整備 るため の対 ・医療体制・社会経済活動 策を実施 の回復 ・行動計画 検討会議等を ★緊急事態宣言 ★緊急事態解除宣言 の作成 実施 体実 ・市対策本部の解除 市対策 本 部 県の対策に基き、市の対策を 制施 ・体制整備 ・再流行に備え 市行動計 及び連携 実施 の設置 画の見直し 強化 基本的な 情 情報提供 ・共報 有提 供 ・国及び県が発 ・国や県の情報をできる限りリアルタイムで 信している対 情報共有し提供 策等を共有し ・コールセンター等の体制の充実・強化 住民に対し周 知 ・コールセンタ ーの設置 ・基本的な情報提供 ・コールセンターの縮小 防ま 個 人 の 感 ・個人対策の普及 染 予 防 方 ・地域対策・職場対策の周知 止ん 延 第二波に備え、個人・地 域・職場での基本的な感 染症対策を継続 特定接種、・特定接種の実 国の決定に基づき住民接種を実施 接予 住 民 接 種 施 種防 体 制 の 構 ・住民接種の体 第二波に備え、国の決定 に基づき住民接種を実施 法の周知 築 医 療 制構築 医療体制の整備の推進に 協力 国・県と連携し在宅患者等支援を実施 第二波に備え、医療機関 と連携・協力する 県の要請に基づき実施 市 ・要援護者 経民 への生活 済 生 支 援 の 準 ・要援護者への 生活支援を実 の活 備 安 ・ ・火葬能力 施 定 地 の把握 ・火葬能力超過 の 域 ・物資及び 時に一時的に 確 資 材 を 備 遺体安置施設 保 蓄等 等の確保 ・臨時遺体安置所を確保し火葬を円滑に行う ・要援護者への生活支援を実施 ・生活関連物資等の価格の安定等への対応 ・水の安定供給 ・要援護者への生活支援を 縮小・中止 ・消費者としての適切な行動を呼びかける(サービス水準の低下に対す る許容を呼びかける) (担当:健康福祉部健康推進課 4 ℡0274-64-1901)
© Copyright 2025 ExpyDoc