仕様書 - 姫路市

生活困窮世帯の中学生等を対象とした学習支援業務仕様書
生活困窮世帯の中学生等を対象とした学習支援業務委託について、次のとおり仕様を定
める。
1 目 的
生活困窮世帯の中学生及び全日制高等学校の受検又は受験(以下「受検等」という。
)
をする予定者のうち、本市(以下「甲」という。
)が、この事業による効果が望めると判
断したもの(以下「中学生等」という。
)に対し、基礎学力の向上及び全日制高等学校進
学に向けた学習支援を総合的に行うことにより、生活困窮世帯における全日制高等学校
への進学率の向上を図ることを目的とする。
2 委託業務名
生活困窮世帯の中学生等を対象とした学習支援事業業務
3 契約額
9,620,000円(消費税及び地方消費税の額を含む。
)
4 委託期間
平成27年4月1日から平成28年3月31日まで
5 事業の内容
(1) 共通事項
ア
参加対象者
中学生等の内から甲が選定したもの
イ
対象人数
中学1年から3年までの各学年15人、計45人(中学校既卒業者に
ついては、該当者の学力、希望する進路の程度等にあわせて受け入れる学年を決定
する。また、委託期間中に欠員を生じた場合は、甲が新たに選定した中学生等を受
け入れるものとする。)
ウ
実施場所
受託者(以下「乙」という。)が確保する、参加対象者が徒歩、自転車又は公共交
通機関で容易に、かつ、安全に参加できる場所にて実施する。
(2) 個別事項
個々の事業の内容は、以下に掲げるとおりとする。
ア
学習支援事業
乙が実施する授業で、参加対象者に対し、個々の状況に応じた形式で受検に向け
た学習を支援する。
(ア) 実施回数
原則として週1回、各回90分の授業を一単位として、委託期間を通して48
回以上実施する。ただし、夏季休暇及び冬季休暇の間は、これを超えて実施する
こともできる。
(イ) 実施時間
原則として終了時間が19時を超えない範囲で、参加対象者が安全に利用で
きる範囲で設定する。
イ
受検等・進学情報提供事業
参加対象者及びその保護者に対して、受検等情報(オープン・ハイスクールや各
学校の受検等説明会の日程等)及び進学情報(奨学金や利用できる公的貸付金等の
説明等)を提供する。情報の提供は、必要に応じて行うものとする。
ウ
入学手続支援事業
参加対象者のうち高等学校合格者に対し、準備費用、書類等の準備・提出などの
入学手続に関し助言を行い、期日までに手続がなされるよう助言及び支援を行う。
エ
修学支援事業
参加対象者が、学校生活を順調に送れるよう、日常生活、部活動及び家庭学習に
関し、助言及び支援を行う。助言及び支援は、必要に応じ関係機関と協議して実施
する。
オ
その他
乙と参加対象者及び参加対象者同士の信頼関係の構築を図り、参加対象者の自己
肯定感を高めることでより高い事業効果を得るため、上記事業に付随して、乙が企
画する活動を実施する。ただし、活動の実施に当たっては、あらかじめ甲と協議を
行い、甲の承認を得ること。また、上記事業の妨げにならないものとすること。
6 業務の報告
(1) 月間報告書
乙は、当該月の参加対象者、実支援者及び支援内容について、別途定める月間報告
書を作成し、翌月10日までに甲に提出すること。
(2) 実績報告書等
乙は、平成28年4月10日までに事業結果についてまとめた実績報告書及び収支
決算書を甲に提出すること。(任意様式。ただし、受検者については受検校及び受検
結果の記載を必須とし、その他の生徒については学力の変動が客観的に確認できる項
目の記載を必須とする。
)
(3) 甲の調査研究事業への報告協力
乙は、今後の事業検討・制度構築に協力するため、甲からの事業分析・評価の作業
依頼に応じて所定の報告書を作成し、甲の求める期限までに提出すること。
7 経費等について
(1) 対象となる経費
この事業に必要な経費とする。
(2) 経費負担
甲は、第3項の契約額以上の費用を負担しない。また、参加対象者に費用の支払を
求めてはならない。ただし、参加対象者が任意で受験する模試、検定試験の受験料等
参加対象者自身が実費負担することが適当と思われる経費については、この限りでは
ない。
事業効果の検証等のために、乙が参加対象者に模試、検定試験等の受験を要請する
場合は、乙が受験料等を負担するものとする。
8 委託期間終了に伴う引継
乙は、この業務の委託期間が終了するとき、又は委託契約が取り消されたときは、次
の受託事業者が円滑かつ支障なくこの業務を遂行できるよう引継ぎを行うこと。ただし、
継続して受託者となった場合は、この限りではない。
9 その他
(1) この仕様書に記載のない事項又はこの仕様書の記載事項に疑義が生じた場合は、甲
と乙の協議により対応することとする。
(2) この事業は、原則として全日制高等学校進学及び卒業を目標とするものである。た
だし、個々の身体状況・家庭状況の変化により全日制高等学校への進学が困難と予想
される場合には、全日制高等学校の受検等を強制するものではないことに留意するこ
と。
(3) 権利の帰属
この事業により作成された資料等に係る著作権及び所有権は、原則として委託料の
支払が完了したときに乙から甲に移転するものとする。
(4) 備品等の取扱い
この事業に必要となる機械・器具の購入等については、原則としてリース又はレン
タルでの対応とする。リース又はレンタルでの対応が、当該設定がない場合や設定が
あっても事業実施期間中に購入金額を上回る等の理由で妥当でないと判断される場合
は、乙がその根拠を明確に示した上で、必要最低限度の物(購入金額が30万円未満
のものに限る。
)の購入を認めることがある。この場合、この事業の委託料により乙が
購入した物のうち、甲が指定したものの所有権は、この事業に係る契約が終了したと
きに甲に帰属するものとする。
(5) 安全対策
乙は、参加対象者等の安全を確保するため、必要な保険制度への加入等の措置を講
ずること。
(6) 本事業に関する予算は、姫路市議会平成27年3月議会において平成27年度予算
計上され、提案される予定だが、予算案が可決・成立しない場合は、本業務の執行は
行わない。なお、その場合の応募者における損害については、市は一切負担しない。