撹拌杭の出来形精度向上のための工夫

新潟国道事務所 技術研究発表会(平成26年度)
1 表題(課題)名 撹拌杭の出来形精度向上のための工夫
2 工事(作業)名
白根バイパス6-1工区改良その3工事
3 施工(作業)者名
小柳建設株式会社
4 工 期
(写 真)
平成 26年 3月 15日 ~ 平成 27年 2月 27日
( さかい ゆういち )
5
担当技術者(立場)名
現場代理人
酒井 祐一
6 担当出張所(課)名
黒埼・建設監督官
7 課題区分名
施工管理
8 工事(作業)概要
道路土工 一式、地盤改良工φ1600 N=119本、現場打函渠工 2基
9 【施工(作業)における 課題・問題点 等】
地盤改良工法であるスラリー撹拌杭の規格がφ1600mm、最大打設長H=30.3mになることから
改良体の造成精度を向上させ正確な改良体配置(2.5m×2.5m)により改良率32.2%を確保する
ことを、施工のテーマとして掲げた。
具体的な成果としての出来形管理を共通仕様書に定められている 改良体間隔規格値±400mmに
対して25%以内の社内規格値±100mmを設定し、これを満足する為の施工管理を当現場の課題と
した。
10 【実 施 内 容】
撹拌杭の出来形精度向上のための工夫
①改良体造成に伴う施工基盤の隆起による杭の造成高や造成長に狂いが生じないよう、回転
レーザーレベルにより全本数標高管理を行った。
※状況写真等次頁参照
②事前の杭芯測量や打設機の鉛直管理システムに加え、撹拌杭造成ごとにTS測量にて杭芯位置と
撹拌軸の照合と修正を行い、改良体間隔の規格値±100mmを確保する。
改良体間隔の設計値と実測値の誤差は改良機の傾きに起因されると考え、傾き精度を1/350以上
(最大打設長30.3mで水平誤差86mm)とした。これをトランシットによる鉛直管理値で表わすと、
0-09-49以内となる。
管理フロー
杭芯測量 → 打設機鉛直管理 → トランシット2台十字方向による鉛直管理
以上を119本全本数で実施した。
※状況写真、管理記録次頁参照
11 【実 施 結 果】
上記が出来形結果であり、基準高及び間隔で現場目標値を満足し、バラつきがないことも確認できる。
全本数に対して行った精度向上の工夫がこの結果に繋がったと考えられる。
【実 施 内 容 等】
①回転レーザーレベルによる標高管理
②杭芯管理
STEP-1 TS測量による杭芯位置出し
STEP-2 打設機械鉛直管理
【実 施 内 容 等】
②杭芯管理
STEP-3 トランシット2台十字方向による鉛直管理
X方向管理(機械正面方向)
Y方向管理(機械正面直角方向)
鉛直管理記録