WS⑤「英語で学ぼう」

「英語で学ぼう」
~英語学習の新しい流れを目指した3年間の
取り組みと実践~
兵庫県立宝塚西高等学校
教諭 吉井 吏
英語を学ぼう(HOP)
英語を使おう(STEP)
英語で学ぼう(JUMP)
英語の授業を英語で行う
ことのメリットとその限界
(メリット)・・・正確なコミュニケーション
(限界)・・・ 正確さ>コミュニケーション量
イマージョン教育の
メリットと公立高校での
実施の限界
(メリット)・・・世界とのつながり
(限界)・・・ 大学入試の壁
教える教員の確保
「英語で学ぼう」のメリットと課題
(メリット)
INPUT/OUTPUTの
ハードルが下がる。
⇒コミュニケーションへの集中
(課題)
教材の選択と作成
教員の確保
効果の評価
「英語で学ぼう」が目指すイメージ
2013
国内留学
海外留学
20XX
0
5
10
15
20
25
年間指導内容
2012年度
1学期
2013年度
宝塚市・兵庫県
人物日本史
・日本地理(近畿地方) (坂本龍馬)
2014年度
人物日本史
(坂本龍馬)
現代日本史
現代日本史
人物日本史
2学期
(「三丁目の夕日」で学 (「三丁目の夕日」で学
(織田信長・坂本龍馬)
ぶ昭和30年代」
ぶ昭和30年代」
3学期 異文化理解(中国)
数学
異文化理解(中国)
(数の概念・因数分解)
ALT
環境科学・金環日食
異文化理解(ブラジル)
異文化理解(カナダ)
異文化理解(豪州)
人種差別・レイシズム
授業
形式
講義
ミニプレゼン
講義
プレゼンテーション
講義
プレゼンテーション
ディスカッション(グループ)
筆記試験
筆記試験
プレゼンテーション
筆記試験
プレゼンテーション
(パフォーマンス)
評価
方法
教材
「英語でボキャブラ」
教材
人物史「坂本龍馬」
やってみよう!
① 英語でボキャブラ
② ディスカッション
見てみよう!
①プレゼンテーション
(異文化理解)
この3年間を振り返って
授業アンケートの結果から
「英語でボキャブラ」は、役に立ちましたか?
全く役に立た
なかった
あまり役に立
たなかった
普通
2014
役に立った
2013
とても役に
立った
2012
0
10
20
30
40
50
60
「人物日本史(坂本龍馬)」は、役に立ちましたか?
全く役に立た
なかった
あまり役に立
たなかった
普通
役に立った
2014
2013
2012
とても役に
立った
0
10
20
30
40
50
60
この授業の目標である、
「『英語を学ぶ』のではなく
『英語で学ぶ』ことによって、
英語の運用能力を自然にか
つ飛躍的に向上させる力」が
身についたと思いますか?
2012
[パーセ
ンテー
ジ]
[パーセ
ンテー
ジ]
[パーセ
ンテー
ジ]
[パー
セン
テージ]
少し身についた
あまり身につかな
かった
全く身につかなかっ
た
2013
[パー
セン
テージ]
とても身についた
2014
9%
とても身についた
14%
少し身についた
あまり身につかな
かった
全く身につかなかっ
た
とても身についた
少し身についた
27%
50%
あまり身につかな
かった
全く身につかなかっ
た
2012
高校で英語を学習するに
あたって、英語で学ぶ力を
身につけることは必要だと
思いますか?
10%
とても必要
53%
37%
やや必要
あまり必要でない
全く必要でない
2013
2014
5%
24%
とても必要
やや必要
とても必要
27%
やや必要
あまり必要でない
76%
全く必要でない
あまり必要でない
68%
全く必要でない
受講生徒の感想
Positive
Negative
2012年度
2013年度
2014年度
・実用性がある
授業だった。
・龍馬楽しかっ
た。
・思っていた以
上に楽しかった。
・英語で日本史
を学ぶのはとて
もよいと思う。
・印象に残るこ
とが多かった。
・プレゼンが印象に残った。
・大学では英語で授業を受
け発表しなければならない
から、練習になった。
・英語が身近になった。
・日本人として日本のことを
知らないと恥ずかしいので、
その面で役に立った。
・プレゼンは英語力が上がる。
・日本のことを英語で学ぶ
から一石二鳥だ。
・異文化理解は必要だ。
・英語を喋る聞くことができるは
現代では普通なので、英語で学
ぶのは大事だ。
・学んだ内容も英語力も身につ
いた。
・最初はなぜこんなことをするの
かと思っていたけれど、やってい
くうちに、やっていてよかったと思
うようになった。
・外国の歴史と
かを扱ったら
もっと楽しかっ
ただろうに。
・お互いディスカッションしながら、
もっと英語で話したかった。
「英語で・・・」ですから。
・もっと早期に受けたかった。
・ALTが何を言っているのかわ
からなかった。吉井先生には訳
して欲しかった。
・自分のためになったと思うこと
は特にない。
・英語を使う人と使わない人の差
が激しくて効果的な授業とは思
わない。
最後に
高校英語教育の第3極を目指すために
・ 独自の教育活動を進める
・ 高校間の横の連携
・ 大学との縦の連携