『就活の全てがわかる本』

『就活のすべてがわかる本』
就活のはじめから、
内定を獲得するまでの流れを
わかりやすく解説!
『就活の全てがわかる本』
就活アドバイザー
新井裕基
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『就活のすべてがわかる本』
目次
第1章:プロローグ
1. はじめに
2. 就活を始める前に
3. 生涯価値の話
4. 就活は先手必勝!
第2章:就活の流れ
(1) 自己分析
(2) 業界分析(研究)
(3) エントリーシートの記入
(4) 筆記試験
(5) グループディスカッション
(6) 面接
おわりに・・・
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『就活のすべてがわかる本』
1章 プロローグ
1.
はじめに
この度は、当レポートをダウンロードしていただき、ありがとうございます。
当レポートでは、あなたが就活を始めるに当たって、何も知識が無いという状況でも、
就活の流れを掴んで、エントリーシートや面接、グループディスカッションなどを
勝ち抜いていけるように、基礎から就活を理解できるようにしたものです。
ですので、あなたはこのレポートを読むことで、
就活の知識が全く無くて、これからどうやって内定まで持っていけばいいのか
わからなかったとしても、
・就活は何から始めればいいのか
・一歩踏み出した後は何をやればいいのか
・就活をやるに当たって、どのような気持ちで取り組めばいいのか
ということを、ステップを踏んで解説していきますので、
このレポート一つで就活を攻略できるようになっています。
そして、ただ就活を乗り切るというだけでなく、
一流企業から内定をもらうための攻略法も解説しています。
また、就活アドバイザーとして、多くの学生の悩みを聞いてきた中で、
それらの悩みをどうやって乗り越えていけばいいか、ということも
内容に取り入れていきます。
ぜひ就活の必須アイテムとして、
当レポートを活用していただければと思います。
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『就活のすべてがわかる本』
2.
就活を始める前に
まず、就活を始める前に、知っておいてほしいことがあるのですが、
あなたは就活に対してどのようなイメージを持っているでしょうか・・・?
今の日本は不況ですので、
企業もコストを削減のために、採用数を減らしたり、そもそも採用をしないという
企業もあるくらいです。
そのため、進路先が決まらず、
就職留年やフリーターの道を歩まざるを得ない状況になってしまった
方達も多くいることが事実です。
このような状況なので、もしかしたらあなたは、
「就活は厳しいものだ」 「内定を取ることは簡単ではない」
などと言ったネガティブなイメージを持っているかもしれません。
ですが、もしあなたがそのようなイメージを持っているとしたら、
今日この瞬間から、ネガティブなイメージはあなたの頭の中から
全て取り払ってしまいましょう。
「就活は、簡単です」
あなたが今、就活について何も知識が無かったとしても、
簡単に内定を取ることが出来ます。
ではなぜ、私がこのようなことをはっきり言えるのかというと、
ヒントは不況の中でもしっかりと内定を獲得している人たちにありました。
企業は、不況の時代で採用数を減らしているからこそ、
少しでも優秀な人材を採用しようとあの手この手を駆使して採用活動をしています。
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『就活のすべてがわかる本』
その代表的な例として、より良い人材をみつけ出すために
「圧迫面接」や「逆面接」など少し凝った選考をやっているのです。
その結果、優秀な学生が多くの企業から内定を獲得してしまい、
その他の学生はなかなか内定をもらうことが出来ないという、
いわゆる「就活の二極化」が起こっているのです。
では、このような就活を勝ち抜いていく優秀な学生と、
内定をもらえずにフリーターの道を歩まざるを得なくなってしまった学生は
どのような違いがあるのかというと…
① 自分をしっかり理解して強みを把握している
② 企業がどのような強みを持っている人材を求めているのか理解している
③ 自分の強みを明確に、そして的確にアピールすることが出来る
という、たったの3つの違いだけなのです。
決して、就活の勝ち組と負け組に大きな能力の差があったわけでもなく、
学生時代に取り組んだことに差があったわけでもなく、
学歴に大きな差があったわけでもありません。
もし、あなたが学歴にコンプレックスがあったり、
学生時代に特別なことをやれなかったとしても、
上記の3つのポイントを押さえることが出来れば、
内定を獲得することは簡単です。
逆に、いわゆる高学歴の大学の学生でも、
内定を獲得できずにフリーターの道を進まざるを得ないという人もいます。
学生時代に特別な経験をしてきたとしても、
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『就活のすべてがわかる本』
3つのポイントを押さえることが出来なかったら、
内定をもらうことが出来なくなってしまうのです。
つまり、
内定を取るためのコツとポイントを押さえることが出来ているか
ということが、就活で勝ち組になるか負け組になるかの違いなのです。
もう一度お伝えしますが、
この3つのポイントを押さえることが出来れば、
内定を獲得することは簡単なことです。
この3つのポイントは、決して難しい内容ではありません。
いままで持っていた、就活に対してのネガティブなイメージを
「就活は、簡単」というポジティブなイメージに変えてしまいましょう。
そして、自信をもって就活を始めていきましょう!
面接官は、自信が無い学生の事はすぐにわかってしまいます。
やっぱり一緒に働くなら、自信を持っていて、
企業に良い影響を与えてくれる人材を採用したいのです。
ですので、内定を取ることは簡単というイメージで、
自信をもって就活の第一歩を踏み出していきましょう。
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『就活のすべてがわかる本』
3.
生涯価値の話
まず「生涯価値」とは何か?ということですが、
簡単に言えば、
「一生のうちにどれくらいお金を稼ぐか」
ということです。
全ての価値をお金で計ることは出来ませんが、
生きていく上で必要不可欠なものです。
そのお金をあなたは一生のうちにどれくらい稼ぐのか
ということを考えたことはありますか?
そして、その生涯価値が、就活を密接な関係があるということを
覚えてほしいと思います。
例えば、年収が240~360万円の零細企業に入社したとします。
仮に23歳から40年間働いたとして、単純に計算すれば定年まで
(240~360万円)×40=9600万円~1億4400万円
稼ぐことになります。
では、年収が480~600万円のごく普通の企業に入社したとすれば、
先ほど同様の計算で、
(480~600万円)×40=1億9200万円~2億4000万円
稼ぐことになります。
また、年収が720~840万円の一流企業に入社したとすれば、
(720~840万円)×40=2億8800万円~3億3600万円
稼ぐことになります。
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『就活のすべてがわかる本』
もちろん、昇給や昇進などで給料が上がることはありますが、
この数字を見て、あなたはどう思いますか?
それぞれ、生涯で得ることが出来る給料に1億円以上の差が付き、
さらに、零細企業と一流企業とでは2倍以上の差が付くのです。
お金がすべてではないとは言え、ここまでさが付いてしまうと、
人生の豊かさにも大きな差がついてしまうと思うのです。
では、この差はどこでつくのかというと
「就活」
でついてしまいます。
あなたが第一志望の企業に行き、豊かな生活を送るかどうかは、
就活のたった1年間で決まってしまうのです。
22歳からその後の長い人生の価値が、学生のたった1年で決まってしまうという事実に、
あなたはどれくらいの覚悟と危機感をもって就活に臨むことが出来るでしょうか?
もちろん、給料だけがすべてではなくて、
やりがいのある仕事、やりたい仕事、会社との相性、働く仲間の相性・・・など、
お金以外の部分でも大きな差がついてしまいます。
私が現役で就活をした時も、仲間に1社しか内定をもらえなかったという人や、
1つも内定をもらえなかったという人は何人もいました。
しかし、その一方で、何社からも内定をもらい、
その中から自分が本当に合っている企業を選んで就職した人もいます。
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『就活のすべてがわかる本』
たくさん内定をもらうことが出来れば、人生の選択肢が広がりますし、
1社からしか、もしくは1つも内定がもらえなかったら人生の選択肢が激減します。
自分が選んで行きたい企業に就職するのと、しょうがなく行く企業に就職するのとでは、
社会人としてのモチベーションもかなり変わってくるでしょう。
あなたの人生は、これからの方が圧倒的に長いのです。
最高の状態で、最高のスタートダッシュが切れるように、
就活は本気で覚悟をもって始めてください。
就活生としての1年間で、あなたの人生は良くも悪くも、大きく変わります。
「就活を本気でやらなくて、人生の後悔をするのはあなたです」
今のあなたが感じている、危機感と覚悟を忘れずに、
就活に身が入らなくなった時はこの「生涯価値の話」を
もう一度読み直して、初心に立ち返って再び就活に励んでください。
4.
就活は先手必勝!
就活は、早く始めれば始めるほど有利になります。
その理由は2つあるのですが、
1つ目は、就活は「慣れ」も重要であるということです。
先ほど、3つのポイントを押さえていれば内定は獲得できる
というお話をしましたが、
それでも、ぶっつけ本番で第一志望の企業に挑むと、
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『就活のすべてがわかる本』
やっぱり緊張してしまいますし、流れを掴めないこともありますし、
本来の力を発揮できないことがあります。
ESも、一番最初に書いたものよりも、
回数を重ねて、書き方の流れやコツを掴んだものの方が、
企業に与える印象も大きく違ってきます。
もしかしたら、面接官と1対1の環境なら力を発揮できるかもしれませんが、
GDのように複数人のときには言葉が詰まってしまうということもあるかもしれません。
回数を重ねて、場数を踏んでいくことで、
自分の弱点を知ることが出来るかもしれないですし、
就活の精度も高まっていくことでしょう。
ESをとにかくたくさん書いてみたり、模擬面接セミナーに参加してみたり、
また、より実践に近づけるために志望度が低い企業を受けて練習してみる
ということも1つの対策です。
そのためには、就活を少しでも早く始めて、
少しでも早く準備をして、少しでも早く就活に慣れていきましょう。
2つ目は、自己分析と企業研究の重要さです。
1章でもお話した、就活の3つのポイントのうちの2つを一言で説明すると、
自己分析と企業研究です。
ESで書く内容や、面接で話す内容はほとんど自分の事です。
あなたの長所・短所、志望動機、ビジョン、・・・など、
あなたがどう思っているのか、あなたがどのような人物なのか
ということを説明し、アピールすることが就活と言っても過言ではありません。
いくつもの企業から内定を獲得してしまう人は
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『就活のすべてがわかる本』
例外なく早い時期から自己分析を徹底的に行っています。
就活生の相談で、「圧迫面接に困った」という相談が多いのですが、
その内容を聞いてみると、
なんでこの業界を選んだの?
なんでこの企業を選んだの?
なんでA社じゃなくてうちの会社なの?
その中でもなんでこの部署を希望するの?
他社に受かったらそっち行くでしょ?
などと言った事でしたが、
これらの質問の全てはあなたについて聞かれていることです。
これらの内容に詰まっていてしまっては、自己分析が足りていない証拠です。
しっかりと自分の事を理解して、強みを一貫して話すことが出来れば、
多少圧迫感のある質問に対しても自分の言葉で答えることが出来ます。
ESや面接の慣れの根本は、自己分析を徹底的にやる
ということがまず大前提ということを覚えておいてください。
また、業界や企業について聞かれえて回答に困ってしまうというのは、
業界・企業分析ができていない証拠です。
そして、この企業分析は、やればやるだけ他の就活生と差別化が出来ます。
知り合いの採用担当を務めている方にお聞きした話ですが、
会社の事をほとんど研究せずに面接に来る学生がとても多いというのです。
そして、企業分析だけでなく、業界分析すら出来ていないのに、
面接に来る学生が3人に1人くらいはいるというので、驚きです。
面接に来ているのに、企業の事を全く知らない人を
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『就活のすべてがわかる本』
企業が採用するわけがありません。
つまり、企業分析をやるだけで、少なくとも就活生の
上位3分の2に入ってしまうのです。
以上、自己分析と企業分析の重要性をお話しましたが、
どちらも、やればやるほど理解が深まりますし、わからないことも増えてきます。
なので、どれだけやっても無駄ということはありませんし、
早くから始めることに越したことはありません。
企業分析と一括りに言っても、2.3日前に始めた人より、
1か月前から分析を始めた人では明らかに理解度が違うことがわかると思いますし、
面接官に与える印象も変わってきて、志望度の高さも伝わります。
企業によって先行基準が違うとはいえ、志望度の高さは必ず見られています。
同じ能力の2人がいたとして、どちらかを採用するとなると、
「この企業で働きたい」という志望度が高い人を選ぶだろうということは
あなたもわかると思います。
あなたが本気でフリーターの道を歩まざるを得なくなり、
同級生たちから憐みの目で見られたくなかったら、
今すぐ就活を始めてください。
そして、まずは自己分析と業界分析から始めましょう。
この就活マニュアルを読んだ直後の行動で、
あなたの就活の勝負が決まります。
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『就活のすべてがわかる本』
2章 就活の流れ
本章では、あなたが就活をどのように始めていき、
そして内定獲得までどのような流れで就活をやっていけばいいのか
ということをお話していきます。
1章でもお話した通り、内定をもらうことは難しいことではありません。
難しいと思っているのは、あなたが就活の必勝法を知らなかったり、
コツを掴めていないというだけの話なのです。
なので、本章でお話する内容をしっかりと実践すれば、
あなたは就活の必勝法の流れで、内定獲得までたどりつくことが出来ます。
そして、第1章でも話しましたが、その必勝法の流れとなる3つのステップは
① 自分を徹底的に知る(自己分析)
② 相手を徹底的に知る(業界、企業分析)
③ 実際に行動する(ES、筆記試験、面接、GD…)
以上の3つです。
就活は、やることがいっぱいで何から始めればいいかわからない
と思われがちですが、就活でやるべきことを単純化すると、
たったの3つだけなのです。
友達の真似をしてなんとなくTOEICをやったり、
先輩がやっていたから、なんとなくインターンをやっておいたり、
学校の就活セミナーにみんな参加しているからとりあえず参加したり・・・
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『就活のすべてがわかる本』
いろんな就活情報に惑わされて、
本来あるべきはずの就活から外れてしまっているのです。
正直に言って、インターン、TOEIC、資格勉強、バイト、サークル活動
などは就活とは言えません。
それらは、就活の表面上の部分で、
本質は先ほど話した、たった3つのことだけなのです。
もちろん、表面を磨くことは大事なことですが、
外から見れば色鮮やかなリンゴでも、
中身が腐っていたら誰からも必要とされません。
逆に、中身が最高に美味しいと分かっていれば、
多少表面上に傷があっても欲しがる人はいるのです。
あなたが、内定を確実に、最短距離で獲得したいのであれば、
世間の話や友達の話に惑わされずに3つのステップを徹底的に行ってください。
もし、あなたが就活で行き詰ったり、壁に直面したら、
これから説明する就活の3ステップのどの部分が足りないか
ということを見直してください。
そこで見つけた、あなたの足りない部分をつぶしていけば
第一志望の企業への内定がかなり現実的なものとなるでしょう。
では、就活の3ステップをどのように実践していけばいいか
具体的に説明していきます。
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『就活のすべてがわかる本』
(1) 自己分析
まずはじめに、実際にどのように自己分析をしていけば良いか説明していきますが、
その前に、必ず自己分析ノートを用意してください。
頭で考えるだけではほぼ100%忘れてしまいますし、
紙に書くことで、自分自身の理解度も深まります。
もしPCできれいにまとめたいのならば、
まずノートに殴り書きをしてからまとめた方が、漏れなく仕上げることが出来ます。
★過去の経験から自分の強みと弱みを見つける (STEP1)
まずは、自分が20数年生きてきた中での過去の経験を
可能な限り思い出してノートに書き出してください。
経験の詳細を書く必要はないので、ひたすら書いてください。
その際に、時系列で書くと、より思い出しやすくなります。
今までの人生の中で見たこと、聞いたこと、触れたこと、感じたこと、カルチャーショック
など、出来る限り書き出してください。
★出した経験を徹底的に探る (STEP2)
過去の経験をひたすら出したら、その経験を徹底的に探っていきます。
これがあなたの強みや長所・短所発見の要素となります。
料理で例えるなら、材料集めと言ってもいいかもしれません。
まずは、書き出した経験の中から特に印象的なものを5~10個選んでください。
この時に選ぶものは何でも構いません。
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『就活のすべてがわかる本』
・成功体験
・失敗体験
・挫折体験
・感動体験
・嬉しかったこと
などなど・・・
印象度が高い順に選ぶのも良いでしょう。
次に、これらの5~10個選んだ経験を整理していきます。
1個の経験に対して、次の6つの質問に沿って整理していきます。
①
②
③
④
⑤
⑥
どのような状況で起きたことか(状況)
その経験をどのように考えたか(思考)
実際にどのように行動したか(行動)
行動した結果、成果や周囲の反応はどうだったか(結果)
その経験を通じて何を学んだか(学び)
この経験から得られる今後生かせることはあるか(分析)
この6つの質問を元に、経験を深堀してみましょう。
5~10個でも十分結果は出ますが、量が多ければ多いほど
より精密な自己分析結果が出てきます。
色々な経験から深堀することで、自己分析に幅と奥行きが出てきて、
ESや面接でのあなたのアピールポイントも広がってきます。
★共通点を見つけ出す (STEP3)
思い出した経験に付随しているエピソードを深堀していくと、
そのエピソードの中で共通点が見つかります。
結論を言えば、出てきた共通点が、あなたの大切にしている価値観であり、
アピールポイント、強み、長所・短所となるのです。
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『就活のすべてがわかる本』
例えば、
嬉しかった経験が「他人に認められたとき」で、
悲しかった経験が「自分の存在を見てもらえなかったとき」
というエピソードがあったとすれば、
この2つから見て取れるのは、この方が大切にしている価値観は、
他人に認められるという「承認欲求」です。
ですので、この方は仕事選びをするときに、
「世の中から認められる」ような仕事を選んでいけば、
あなたの価値観は満たされて、やりがいがある仕事を出来るようになります。
また、自分がどのような仕事だったら頑張る事が出来るのか、
どのような人間が集まる会社なら力を発揮することが出来るのか、
さらに、あなたの社会人としての理想像も見えてきます。
このように、各エピソードの共通点を見つけていけば、
自分がどのような人間なのか、段々とわかっていくでしょう。
就活生の多くの人が、
「自分の強みが何かわからない」
という悩みを持っていますが、
このような人は、強みが無いのではなくて、強みが見つかっていないだけです。
つまり、自己分析ができていないだけなのです。
強みがない人などいません。
徹底的に自己分析をやり、自分の強みを見つけていき、ESや面接での「あなたの強みは?」
という質問に自信をもって答えることが出来るようにしましょう。
また、この段階では自分がどのような業界・企業で働きたいか、
まだ見えてこないかもしれませんが、
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『就活のすべてがわかる本』
ここで出した要素は必ずあなたの内定までの道のりに必要不可欠ですので
そこは焦らずにじっくりと、やりたい仕事を探していきましょう。
★自己分析の終わりはない
これまで、自己分析のやり方を細かくお伝えしてきましたが、
世の中(特にネット上)には、自己分析が数分で出来てしまうという、
心理テストのような自己分析もどきが存在します。
ここまで読んでいただいたあなたならお分かりだと思いますが、
自己分析は数分で行えるような簡単なことではありません。
心理テストのような自己分析をやって分析した気になっているのが
一番危険ですし、絶対にやってはいけません。
自己分析は、やればやるだけ深まりますし、終わりはありません。
ESを書いていたり、OB訪問をやったり、就活をやっている時に
新たな発見があるかも知れません。
新たな発見があったら、必ず自己分析ノートにメモをして、
再度、時間を見つけて自己分析をやってみてください。
そして、自己分析を徹底的にやる人は就活に成功する傾向があります。
他の就活生と圧倒的な差別化が出来るのも自己分析です。
ぜひ、おろそかにせず徹底的に自己分析を行ってください。
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『就活のすべてがわかる本』
(2) 企業分析(研究)
就活の第2ステップの相手を知ることです。
自己分析をやって、自分の強みや、アピールポイントがわかっても、
どのような業界はや企業があるかを知らなければ、行きたい企業は見つかりませんし、
どの企業なら自分の強みを生かすことが出来るのかも分かりません。
業界を研究するにあたって気を付ける点としては、
最初から業界を絞り過ぎずに、幅広く見ていきましょう。
幅広く見る、その理由は3つあるのですが、
1. 自分の選択肢の幅を広げる
あなたが現段階で、行きたい業界や企業があるとしても、
その企業に絶対に行きたいんだ!と断言できるでしょうか?
本当に世の中には、あらゆる業界がある中で、
その業界以外にもあなたに合った業界や企業があるかもしれません。
初めから業界や企業を絞ると、あなたの人生の選択肢を狭めてしまう危険性があります。
世の中で脚光を浴びている業界だけではなく、
しっかりと多角的に業界を調べてから、業界や企業を選んでいきましょう。
2. リスクヘッジ
あなたの第一志望が商社だったとして、商社だけを受けて、受かる自信はありますか?
受験と就活の大きな違いは、
受験は能力が高ければ行きたい大学に行くことが出来ますが、
就活は、いくら能力が高いからと言っても、あなたの雰囲気と企業が合っていなかったら
落とされてしまうのです。
その際に、やむなく第一志望と違う業界に行かざるを得なくなってしまったときに、
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『就活のすべてがわかる本』
他の業界を全く調べていなかったら、それこそ自分に合っているかもわからないまま
社会人になるのは不安だと思います。
いくら自分に自信があったとしても、リスクヘッジのために
様々な業界を幅広く研究しておきましょう。
3. 志望動機を洗練する
面接官は、
「あなたのやりたいことはこの業界でなくてはダメなの?」
という質問をしてきます。
このような質問のときに、しっかりと他の業界を調べておけば、
自信をもってその業界でないといけない理由を述べることが出来ます。
また、第一志望ではない業界も知ることによって、
「やっぱり自分に合った業界はここだ」というように、
第一志望の業界に確信が持てるようになります。
以上、3つの理由を紹介したように、必ず多業種、多企業の研究を行ってください。
しかし、いつまでも多業種を見ているのではなく、
就活が本格的になるにつれて、どんどん絞っていくようにしましょう。
次に、相手(業界・企業)を知るための、
・会社説明会
・業界本
・インターネット
・OB・OG訪問
という4つの方法を紹介します。
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『就活のすべてがわかる本』
★会社説明会
会社説明会には、リクナビやマイナビなどが主催して多くの企業が集まっているものや、
各企業が個別で開催しているものがあります。
合同説明会は様々な業界の情報を効率よく集めることが出来るというメリットがありますが、
インターネットでも入手できるような薄い情報であるというデメリットもあります。
そして、一番気を付けなければならない点は、
合同説明会に行くことで就活をやった気になってしまうことです。
相手(業界・企業)を知っただけでは就活をやっているとは言えません。
合同説明会でどのような業界や企業があるのか調べることが出来たら、
そこからは、個別説明会やインターネット、OB訪問などで情報を深めつつ、
自分の進む道を絞っていきましょう。
★業界本
Amazonなどの通販で調べれば業界について書かれている本が
たくさんあるのがわかります。
学校の図書館にも業界について書かれている本はあると思います。
インターネットよりも業界や企業について詳しく書かれている本もたくさんあるので、
ネットよりも効率よく情報を集めることが出来る場合もあります。
★インターネット
ここまでインターネットが普及してきた時代で、就活をネットで使わない手はありません。
しかし、それと同時に誰でも様々な情報を世の中に発信できるようになったため、
2ちゃんねるやブログなど、信憑性が薄い情報もたくさん飛び交っています。
中にはものすごく有益な情報を提供している方もいますが、
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『就活のすべてがわかる本』
何の根拠もないいい加減な情報を流している人も多いということを覚えておきましょう。
そんなインターネットの世界ですが、
企業が公式で公開しているHPの情報は必ずチェックしておきましょう。
中でも、企業の採用ページと投資家向けに書かれているIR情報は必須項目です。
企業の採用ページには、選考スケジュールや募集要項だけでなく、
仕事内容や先輩社員の声、企業が求める人物像など情報がたくさんあります。
もちろん、それらの情報を鵜呑みにせず、実際にOB訪問などで生の声を聞いて
情報を入手することが重要ですが、HPはしっかりと確認しておきましょう。
その際の注意点ですが、企業の採用ページはほとんどの就活生が見ていますので、
採用ページを確認しているだけでは、他の学生と差を付けることが出来ません。
そこで、IR情報のページを使って企業の理解度を深めてください。
IRとは、Investor Relationsの略で、投資家向けの情報の事です。
IR情報のページには、会社の業績、業務について投資家向けにかなり細かく説明しています。
ですので、第一志望のIRを調べるだけでなく、同業他社の IR 情報を比べることで、
その会社のオリジナリティも見えてくるはずです。
IR 情報の中でも中長期の経営計画、アニュアルレポートは必ずチェックして、
会社の現状と今後の方向性・戦略を知ってください。
これは正直難しい内容かもしれませんが、他の学生と差別化するという意味では
かなり有効な手段ですので、余裕がある人は必ず取り組んで欲しいと思います。
企業研究をしていく上で、その企業の戦略、ビジョン、方向性などが見えてきますが、
その際に、
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『就活のすべてがわかる本』
「あなたのビジョン、夢、目標と一致しているか」
ということを必ず確認してください。
もしその企業が魅力的に感じても、企業の方向性とあなたの方向性が180度違うと、
万一入社しても、やりがいをもって仕事をすることが出来ないかもしれません。
逆に、企業の方向性とあなたの方向性が一致していれば、
志望動機に説得力があるものになりますし、入社してからもやりがいをもって仕事が出来ます。
★OB,OG訪問
会社説明会は企業にとってのアピールの場なので、
良いところは知ることが出来るのですが、悪いところはなかなか見えません。
その業界や企業について詳しく知るためには、
実際にそこで働いている人に聞くことが一番有効な手段でしょう。
企業のHPや業界本で情報を入手するよりもかなりリアルな情報を聞けます。
ですので、OB,OG訪問は、部活やサークル、ゼミやバイトの先輩だけでなく、
様々な手段を使ってたくさんの先輩に会って話を聞くことが重要です。
あなたの周りに、興味のある業界にコネが無かったとしても、
キャリアセンターに行けばOB,OGの連絡先を教えてもらうことが出来ますので、
そこで紹介してもらって、連絡を取ってみましょう。
そして、OB、OG訪問で注意することは、
「企業のHPに書かれていないことを聞く」ということです。
スマホでいつでも調べることが出来るようなことはしっかりと調べておいて、
OB,OGにしか聞けないような、その方ならではの生の声を聞きましょう。
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『就活のすべてがわかる本』
また、OB,OG訪問は社会人と会話が出来るチャンスですので、
言い方は悪いかもしれませんが、本番の面接のときに少しでも緊張をしないように、
「社会人慣れ」に使うのもいいと思います。
面接の際にOB,OGにどのくらい会ったかを聞かれることもありますので、
気を抜かずにOB、OG訪問に取り組んでください。
(3) エントリーシート作成
ESの3つの役割を紹介します。
1. 1次面接を通過させる学生の選考基準
企業はESを見てその学生が合うか合わないか判断します。
ここで落ちてしまうと面接でアピールするチャンスをもらえずに終わってしまいます。
2. 面接の参考資料
面接官は基本的にはESを見ながら学生に質問をします。
つまり、ESの書き方によっては、面接官の質問をあなたがコントロールできるのです。
また、面接官は面接を始める前にESを読むので、面接を始める前段階で、
「この学生は魅力を感じるな」とか「この学生はあまり優秀ではないのかも」
というように判断してしまいます。
なので、1~2選考くらいの面接では、ESでの前評価があるだけでも
他の学生よりも優位に立つことが出来ます。
3. 面接通過の判断指標
面接官は、たくさんの学生を面接した後に、どの学生を次の段階の面接に進めるか
会議をするので、その際に再度ESを見ながら面接を思い返します。
ESの内容が良ければここで最後の一押しとなるのです。
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『就活のすべてがわかる本』
また、面接官は1日にたくさんの学生と面接をするので、
ESがありきたりだと、印象に残りません。
以上のようにESには3つの役割があります。
1次選考に通るときだけ使用されると思われがちですが、
その後もESを使用される場面はたくさんあるので、その点も踏まえて
ESの書き方を紹介していきます。
★質問に的確に答える
ESでよくある失敗が、聞かれていることに答えないで、
質問とは全く関係のないような自己PRばかりしているケースです。
自分の強みをしっかりとアピールしたい気持ちはわかりますが、
採用担当者は数百人分のESを読まなくてはいけないので、
質問と関係のない記述は流し読みをしますし、的確なコミュニケーションが取れない
学生だと思われてしまう危険性もあります。
ESを書く際は質問の意図をしっかりとりかいして、
的確な回答出来るように整理してから書き始めましょう。
★最初の文は必ず結論から書く
ESをときの大原則は、必ず結論を最初にいうことです。
この原則は、ESを書く際には必ず守ってください。
それに加えて、最初の1文目の結論は、分かりやすく、長すぎず(100文字程度)、
かつインパクトがあるものだとさらに良いです。
結論が先に書かれていないと、読み手である面接官は、
何が書かれているかわからない状態でESを読み進めなくてはなりません。
たくさん書いてあるのに、質問に対する答えが書いてある場所がわからない
と思われてしまうのが一番悪いケースです。
まず結論を述べて、面接官の興味を引くことから始めて、
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『就活のすべてがわかる本』
その後、結論の根拠となるエピソードをあなたの経験を踏まえながら、
具体的に書いていきましょう。
また、1番最初に結論を書くことで、質問と関係のない話にそれてしまう
という危険性も予防してくれるのです。
★あなた自身の事を書く
面接官が知りたいのは「あなた」のことです。
当たり前のことですが、ESにはあなた自身の事を書きましょう。
これが出来ていない人が多いので面接官も困ってしまいます。
よくある失敗例が、志望動機で、
「貴社のアットホームな環境で受け入れ態勢が整っているところに魅力を感じ・・・」
「貴社が力を入れている人材教育システムに惹かれて・・・」
というような書き方をしている人です。
このような、企業の社風やシステム、ビジョンなどの「客観的事実」を書く場合でも、
“なぜそこに魅力を感じたのか”というあなたの主観的な考えを必ず書きましょう。
採用担当者の視点からすれば、自分たちの社風なんて言われなくても分かっています。
重要なのでもう一度言います。
面接官が知りたいのは「あなた」のことです。
あなたがどんなことを考える人なのか?
なぜこの会社を選んだのか?
あなたを採用したら会社にどのような貢献をしてくれるのか?
など、ESを書く際は、あなたがどのような人間なのかが
しっかりとわかるように書いて下さい。
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★書き終わったら第三者に確認をしてもらう
自分では完璧に書き上げたつもりでも、他の人から見たら
筋が通っていない意味不明な文章になっていることがあります。
ESを書いたら、先輩や社員の方、キャリアセンターの方などに
内容を添削してもらいましょう。
その際、自分の主張に説得力があるか、しっかりと理論的な説明が出来ているか、
分かりにくい言葉使いになっていないか、を重点的に確認してもらいましょう。
説得力、理論性というのは自分ではなかなか気づきにくいことも多いので、
なるべく多くの方にESをチェックしてもらうことをおすすめします。
★誤字脱字や不適切な表現になっていないか
ESが書き終わったら必ず何度も読み返しましょう。
・誤字脱字
・主語と述語の関係
・結論の明確性
・口語表現になっていないか
・正しい敬語が使えているか
・話に筋が通っているか
などを、間違っていることを前提に確認してください。
素晴らしい内容を書いてあっても、
些細なミスでES選考を落とされてしまってはもったいないですよね。
(4) 筆記試験
筆記試験は、基本的にはES提出後に行われます。
試験は、自宅などでインターネットを使って受験する場合と、
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会場で受験する場合の2パターンがあります。
内容は、「言語」 「算数」 「性格診断」の
3つの項目がメインとなっています。
企業によっては「英語」のテストを行うところもあります。
大学受験や期末試験と比べたらはるかにレベルは簡単なので、
しっかりと問題集などで対策をやれば、筆記試験は通貨出来ます。
しかし、筆記試験のボーダーラインが高い企業もあったりするので、
甘く見ずにしっかりと意識をもって対策に取り組んでください。
そして、筆記試験は、
1. 自分が受ける企業がどのような試験を採用しているかを調べる
2. 問題集などを使って問題を解く
という2つのステップで対策をしていきましょう。
筆記試験やWEBテストにも様々な種類があります。
テストセンター、SPI2、GABなどの問題形式は、
多くの企業が採用しているので、この3つのタイプはしっかりと対策をしましょう。
また、自分が受ける企業がどのような形式か分かったら、
後はひたすら問題を解いていきましょう。
難しい問題は出ませんが、試験時間が短いケースが多いので、
時間配分を気にしながら問題を解くとか、苦手な分野を無くしていくとか、
問題を解いて試験に慣れていきましょう。
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(5) グループディスカッション
グループディスカッションは、与えられたテーマについて5~10人で議論し、
最終的に代表者の一人が議論の内容をプレゼンするという選考試験です。
与えられるテーマとしては、
1. 答えの無い普遍的なテーマ
「お金とは?」「今後の日本について」「生きるとは?」など・・・
2. フェミル推定を使った理論的推定問題
「日本に歯医者は何件ある?」「日本に信号はいくつある?」
3. 課題解決型
「カフェの売り上げを2倍にするにはどうしたらいいか?」
の3種類があります。
GDは、与えられたテーマや、グループのメンバー、面接官の着眼点などの、
自分ではどうすることもできない要素に左右されます。
そんな中で自分の立場をしっかりと確立して、
意見を積極的に言うのか、上手く意見をまとめる役をやるのか、など、
出来ることを100%の力でやりましょう。
つまり、GDは適材適所で力を発揮できるかを見ている試験です。
必ずしも、議長をやった人が有利というわけではありませんので
あくまで自分に合ったポジションでディスカッションに参加しましょう。
GDに正しい進め方はありませんので、対策としては、
何回も実践して、自分はどのポジションが適しているか探っていきましょう。
そして、実践をやったら必ず反省をして、
それを活かして次回に向けてどのような対策が出来るか
ということを考えて、また実践していきましょう。
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これを繰り返していくうちに、あなたの必勝パターンが見えてきます。
GDでは正しい進め方はありませんが、
GDで受かる人と、落とされる人の共通点はあるので紹介します。
★GDで落とされる人の共通点
1. ほとんど話さない
議論に参加しなければ面接官は評価のしようがありません。
自分から意見を言うことが苦手ならば、話をまとめるなど、
何か貢献できることをやりましょう。
また、発言するときは自信をもって自分の意見を言いましょう。
「議題と違った事を言ってたらどうしよう」という不安はあるかもしれませんが、
いろんな意見が出なければディスカッションになりませんので、
まずは自信をもって意見を言ってみるということも大切です。
2. 話にまとまりが無い
GDは時間が限られているので、話の着地点がなかなか見えず、
まとまりがない話し方を知る人は悪印象を与えてしまいます。
意見を言うときは、結論を先に言ってから、根拠を簡潔にまとめて話しましょう。
3. 非理論的、感覚的な意見を言う
結論だけ述べて根拠が全く無かったり、
根拠はあるが、自分の感覚的なものだったり、根拠といえないような
ことを言っている人も良く見かけます。
意見がまとまっていない段階でなんとなく話してしまうのは
控えたほうがいいかもしれません。
しっかりと説得力を持てるように客観的な根拠を用いるなど、
話をまとめてから話すようにしましょう。
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4. 自分の意見に固執する
自分の意見が100%正しい思っても、固執するのはやめましょう。
相手の意見を受け入れることが出来ない人は、自己中心的な人で、
コミュニケーションが出来ない人だと思われてしまいます。
何が起こるかわからない社会では柔軟な対応が求められるので、
自分の意見をしっかりと主張しつつ、相手の意見も受け入れて、
自分が間違った事を言っていたら素直に認めることを心掛けましょう。
★GDで好印象を与えることが出来る人の共通点
1. 人の意見を聞ける
ディスカッションですので、自分ひとりで解決しようとせずに、
他の人に意見を求めたり、その意見を上手くまとめてより良い提案を出来る人は
好印象を与えることが出来ます。
人意見を聞くだけのイエスマンになるのではなく、
自分の意見を主張しつつ、他の人の意見を上手く組み合わせて、
グループとしての意見に仕上げていけるような柔軟な対応を目指しましょう。
2. 意見をまとめることが出来る
GDでは一人当たりが話すチャンスが少ない中で、
まとめ役の人は話すチャンスが多いですが、その分ボロが出やすいとも言えます。
上手くまとめることが出来れば好印象ですが、まとめ役を買って出たにもかかわらず、
まとめる力が無かった場合、グループ全体がグダグダしがちになります。
日頃から、まとめる立場にある人や、まとめる力が備わっている人は、
まとめ役を買って出る価値は大いにあるでしょう。
3. 議論を展開する力がある(イノベーション力)
ディスカッションを進めていくうちに、どうしても意見が1つの視点に偏ってしまいます。
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議論がなかなか進まなくなってしまったときに、
別の視点から問題提起が出来たり、違った角度から解決策を提示できる人は
好印象を与えることが出来ます。
物事は表裏一体ですので、
1つの意見があればその裏にもう一つの視点があるはずです。
日頃から物事を多角的に捉える練習をして、
GDで発揮できる力を養っていきましょう。
以上、3つの共通点を紹介しましたが、この3つにとらわれず、
自分に適した役で100%力を発揮することが1番大事だという事を心掛けてください。
(6) 面接
★採用に近づく面接攻略の5つのポイント
1. 質問は的確に回答する
2. 結論から先に述べる
12はESの書き方と同じです。
「なぜこのような質問をしているのか?」 面接官の質問の意図をしっかりと捉え、
的外れなことは言わないようにしましょう。
また、最初に結論から述べることで、相手に自分の考えが伝わりやすくなります。
ESでも面接でも、「結論→根拠」の順で説明するようにすることを心掛けましょう。
この根拠の部分を、自分の体験談と絡めて説明すると、より話の筋が通り、
説得力が増す回答になります。
3. 簡潔に述べる
いろんなことを面接官に伝えてアピールをしたい気持ちがあると思いますが、
話にまとまりが無く、簡潔に話せない学生は嫌われてしまいます。
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色んなことを話して、量でアピールすることが必ずしも良い事はありませんし、
まとまりがない話し方では、頭が悪い学生と思われてしまいます。
実際、大した内容でない学生に限って話が長くなる傾向にあります。
結論を話した後の「根拠」を話す時は、分かりやすく、
簡潔に話をまとめて面接官に説明しましょう。
また、面接では「5分くらいで話してください」というように、
時間を設定されるケースもあるので、このような場合は大幅に時間を過ぎてしまうと
良い事を話していても、悪い印象を与えてしまいかねません。
面接でよく聞かれる、「自己PR」「自分の強み」「長所・短所」「志望動機」
などは、1分バージョン、3分バージョン、5分バージョンなど、
あらかじめ準備をしておくと回答しやすくなります。
4. 最後の質問を考えておく
面接の最後に必ず「最後に何か質問はありますか?」と聞かれます。
これは面接官があなたの事を思って聞いているのではなくて、
あなたの質問力を問われていると理解してください。
間違っても、ここで誰もが聞いてしまいそうなネットに書かれているような
ありきたりな質問はやめましょう。
あなたの志望度の高さや、あなたの存在をアピール出来るように、
逆に仕掛けていけるような質問を考えておきましょう。
ここで、他の就活生と差が付くといっても過言ではありません。
5. 相手の目を見て、堂々と話す
これは、面接に限らずコミュニケーションを取るうえで最も基本的なことですが、
これが出来ていない学生が意外と多いようです。
「目を見て話すことが出来ない学生が多すぎる」
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と感じている採用担当者の方も結構たくさんいます。
自分に自信が無い学生が目をそらしてしまいがちですが、
日頃から友達と話す時は目を見て話すなど、意識して改善していかないと、
いざ面接のときに突然出来ることではありません。
まずは自信を持って話すことを心掛けて、
そして日頃から目を見て話す練習をしていきましょう。
おわりに・・・
本レポートはいかがでしたでしょうか?
就活でやることが多いと感じた方もいれば、意外とやれると感じた方もいると思いますが、
しかし、就活は努力をすれば必ず結果が出ます。
未だに日本は不況なので、
一般的には就職難と言われているかもしれませんが、
このレポートを読んだあなたは、就職難という言葉が嘘のように、
いくつもの企業から内定をもらうことができるでしょう。
今後は、メールにて就活情報をお届けしていきます。
就活を進めるに当たっての気持ちの持ち方についても
お話ししていけたらと思っています。
ではまた、あなたにお会いできることを楽しみにしています!
ありがとうございました。
新井裕基
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