NTT ドコモとの 5G 実験協力に合意、概要を「MWC2015」で紹介 背景

(通信 No.1502)
2015 年 3 月 2 日
三菱電機株式会社
2020 年以降の実用化を目指す次世代移動通信方式 5G の研究開発を加速
NTT ドコモとの 5G 実験協力に合意、概要を「MWC2015」で紹介
三菱電機株式会社は、株式会社 NTT ドコモと第 5 世代移動通信方式(以下、5G)に関する実
験協力について 2014 年 12 月に合意し、2015 年 3 月 2 日からスペイン・バルセロナにて開催さ
れる世界最大級のモバイル関連展示会「MWC(Mobile World Congress)2015」の NTT ドコモ
ブースにて概要が紹介されますことをお知らせします。また、実験内容の詳細は、4 月 16 日に開
催される「電子情報通信学会無線通信システム研究会」にて発表予定です。
背景
近年、LTE、LTE-Advanced に続く次世代移動通信方式として 5G の議論が活発化しています。
急増するトラフィック需要に対応するための大容量化や 10Gbps を超える超高速通信の実現、IoT
※1
により増大する接続デバイスへの対応など各種研究開発が進められている中で、当社は、2014
年 9 月 30 日に 5G システムの調査研究を目的に発足した第 5 世代モバイル推進フォーラム(The
Fifth Generation Mobile Communications Promotion Forum、以下、略称 5GMF)に参画する
など、5G の基礎研究に取り組んできました。今後は、NTT ドコモと合意した 5G 実験協力を通
じて研究開発を加速させるとともに、5G の標準化活動へも積極的に参画し、早期の実用化に貢献
します。
※1 Internet of Things:モノのインターネット
実験概要
5G においては、10Gbps を超える超高速通信を実現するために、多素子アレーアンテナを用い
て複数のビームを形成、多重化し、空間の利用効率を高めることが有効な手段のひとつですが、
複数ビームを多重化する場合、それぞれのビームが干渉することで速度低下を招くという課題が
あります。
今回の実験では、44GHz 帯の多素子アンテナを仮想的に複数配置して屋外通信を行い、基礎伝
搬データを取得してシミュレーションによるビームの特性解析を実施します。これによりビーム
間干渉を低減、制御するための基礎検証を行い、5G に有効な多素子アレーアンテナによるビーム
形成技術と干渉低減技術の確立につなげます。
5G システムイメージ図
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