小林人 Vol.49(花農家・大牟田尚徳さん) (PDFファイル/1.81メガバイト)

宮崎県花き共進会農林水産大臣賞受賞
お
お
の黒の容器ではなく、小売り業者のニーズ
趣味はバス釣り。暇があれば野尻湖に行
き、リフレッシュしている。4「縞模様の
evolve もすごくきれいで好きなんだよね」
さん
(花農家)
な お の り
進化をイメージするために、ビオラと羽を
4
持つ天使でデザインした。
ご い 人 は 県 内 に も 多 く い る。
生産できない新しい品種への
発の誘いがあった。安定して
1つも同じものはなくていい
進化し続け美しく咲いて欲しい
追いつけるようにもっと勉強
ベ
赤、黄、青や紫など鮮やか
に咲き乱れるビオラの新品種
ル
挑戦はリスクが大きい。初め
ボ
をしていかないと」。
エ
「evolve」。昨年開発さ
人参加していたが、1年
たつと5人、2年たつと1人
花農家大牟田尚徳さん、 歳。
せている。開発したのは若手
し か し、 仕 事 を 通 し て 出
会った人たちに少しずつ影響
味がなかった。
た。そのため、花には全く興
家の手伝いをする程度だっ
完全オリジナルの品種の完成
か っ て き た 」。 そ し て、 昨 年
た。継続していくうちに、ど
し て、 遊 び 心 を も っ て や っ
に な っ て い た。「 利 益 は 別 に
は
れ、冬から春にかけて見頃を
大牟田さんが就農したの
は、 歳のとき。初めは、実
で栽培状況を発信し現場の見
され夢中になっていった。「い
に行きついた。
迎えるこの花が、市場を賑わ
える工夫もしている。これら
つの間にか花が好きになって
新品種の開発に加え、小売
店や消費者にインターネット
営部門で最高賞の農林水産大
もっと見たい。そう思うよう
続ける)」という言葉からとっ
こばやしびと
Vol.49
歳のと
うやったらうまく咲くかが分
の取り組みが認められ、2月
い た。 そ し て、 こ の 世 界 を
20
日、宮崎県花き共進会の経
21
「 e v o l v e 」 は「 k e
e p e v o l v e( 進 化 し
38
小人
に な っ た 」。 そ し て
林
臣 賞 を 受 賞 し た。「 私 よ り す
13
方とギャップを感じた」と当
い る 姿 を 見 た。「 自 分 の や り
ルの品種を作り挑戦し続けて
せて変えている姿やオリジナ
取りなど花ひとつひとつに合
人が、水やりや温度調整、草
で、全国でも凄腕と呼ばれる
話 す 機 会 が 増 え た。 そ の 中
荷や商談で全国の多くの人と
き、家業を継いだ。自然と出
に花と向き合えるんだよね」。
きいが、だからこそより緻密
いけない。プレッシャーは大
「 今 回 の 賞 を も ら い も っ と
いいものを作っていかないと
い」という思いがこもっている。
せて美しく進化し続けてほし
ていい。自然のままに交配さ
た。「 1 つ も 同 じ も の は な く
時を振り返る。
そんなとき、県から品種開
まることを知らない。
美しく進化し続ける花のよ
うに、大牟田さんの進化は止
27
た
多いときは 8000 鉢することも。 2 通常
む
に応え色つきのポットも使用している。3
大牟田 尚徳
1 1 つ1つ手作業で不要な花を摘む様子。
18
2015.3
19 KOBAYASHI
と嬉しそうに話す。5 evolve のラベル。
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