分科会Cでは、「里山保全のネットワークを デザインしよう」というテーマについて話し合 いました。参加者は 10 名で、半数以上は里山 保全に関わる団体スタッフ、2 名は、NPOと 接点のない 30~40 代男性でした。まずは、 話題提供として「NPO法人 奥矢作森林塾」 の小林氏から、団体概要と同団体のネットワー ク相関図について説明が行われました。その後 参加者から、ネットワークが作られたきっかけ、つながった相手がどんな役割を果たして くれているのかなど、活発な質問が出されました。奥矢作森林塾の所在地である恵那市串 原地区は、過疎化が進み、東海豪雨での土砂災害が深刻であったことから、地域住民や行 政の森林保全への意識が高まっており、NPOへの協力が得やすいことが浮かび上がりま した。参加者の中から、そうした地域の事情が異なる中、どのように主体的に里山保全へ の思いを持った人を見つけていくか、または育てていくかについて話し合われました。 (5)4つの分科会紹介 分科会C 『里山保全のネットワークをデザインしよう』 ~「里山」に関わりたい人をどう探し、どうつなげる?~ ☆話題提供者 NPO法人 奥矢作森林塾 こんな課題に対して… 理事長 大島光利氏☆ 地域から人が減っ てしまっている… 地域で木質資源 を使うところが ない… 都市部に情報が 届かない… 奥矢作森林塾ではこんなことができました! ・移住と木材利用の促進を兼ねた古民家リフォーム塾で移住者獲得! ・地域の温浴施設のボイラーの燃料を重油から薪に!(計画中) ・マスコミとの関係づくりで取材を通じた都市部への情報発信! 里山環境を保全維持していくために必要な後継者という人的資源。中山間地域ではこ の後継者不足が深刻ですが、都市部には中山間地域に魅力を感じている人が多いのも事 実です。この両者を「古民家リフォーム塾」という事業を通じてつないでいる奥矢作森 林塾のネットワークづくりをヒントに、里山保全のネットワークづくりについて意見交 換します。
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