運輸業 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 低排出ガス、低騒音で環境にやさしく省エネルギーな ハイブリッド機関車の導入 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 日本貨物鉄道株式会社(東北支社郡山総合鉄道部) 平成25年度エネルギー使用合理化事業者支援事業 ◎総事業額:約3億975万円 ◎補助金額:9,650万円 取組の概要 ●取組の背景と目的 日本貨物鉄道株式会社では順次ハイブリッド機関車を導入しており、東北支社郡山総合 鉄道部においても、鉄道貨物輸送における省エネを進めるため郡山駅構内において貨車の 入換作業を行っているDE10形式ディーゼル機関車1両の代替として、HD300形式ハイブ リッド機関車を導入した。 ●導入設備の概要 ◎HD300形式ハイブリッド機関車 1台 総出力:500kW ▲HD300形式ハイブリッド機関車 機関出力:270PS 主電動出力:125kW 牽引力:約20tf ディーゼルエンジンによる発電機と大容量蓄電池から得られ る電気エネルギーで電気を蓄えることができる回生ブレーキ機 能を搭載した日本初の「ハイブリッド機関車」である。自動車 などで開発されたハイブリッド技術はエンジンを主体としてい るが、HD300形式は蓄電池を主体としており、本形式の使用 目的である「入換作業」という低速かつ多頻度の起動・停止の 条件下において能力を発揮できるシステム。 ▲広くなった乗降用のステップにより作業性が向上 ▲作業通路に手すりが設置され安全性が向上 運用状況と省エネルギーの効果 エネルギー使用量 (原油換算kℓ/年) 導入前 108.2 導入後 89.2 削減率 17.6% 従来のDE10形式ディーゼル機関車よりも大幅に軽油使用量を削減するととも に窒素酸化物排出量を61%低減、また騒音低減化(22dB低減)など、省エネに 加え環境に配慮している。車輪を駆動させるモーターには永久磁石同期電動機が 採用されているので、電流ロスが削減。 国内機関車では初めてオイルフリーコンプレッサーが搭載されていることで、 給油作業や廃油作業が不要となり、環境負荷を低減するだけでなく作業効率を向 上させている。また運転員が乗り降りするステップ面積が大きくなり、作業通路 幅に転落防止用の手すりが設置され安全面も向上している。 〈計画値〉 事業者概要 日本貨物鉄道株式会社(JR貨物) ■住所:本社 東京都渋谷区千駄ヶ谷五丁目33番8号 サウスゲート新宿 東北支社郡山総合鉄道部 福島県郡山市安積町荒井字猫田1-2 ■電話:東北支社(総務)022-266-9631 ■資本金:190億円 ■従業員数:5,990名(平成26年4月) ■URL:http://www.jrfreight.co.jp/ ■事業内容:貨物鉄道事業、倉庫業、駐車場業、他 ものが人から人へ渡るとき、そこには笑顔が生まれます。心が通います。鉄道輸 送を通して、私たちJR貨物がお届けするのは、品物の価値。運ぶことで生まれ る、新しい物の価値。私たちは日本中の暮らしと経済に、新しい価値を創造し続け ています。環境・エネルギー問題、道路の渋滞、労働力の将来と、人類の前には問 題が山積し、物流に求められるものも、ますます多様に、複雑になっています。私 たちは、正確に、大量に、効率よく運べる、クリーンな輸送機関としての価値を踏 まえ、新しい世紀の新しい物流システム構築に向け、チャレンジを続けます。 12
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