小規模建築物の がはじまりました。 戸建て住宅などで普及したスウェーデン式サウンディング試験では、沈下の判断はできません。資料調査や現 地観察記録がこの試験の貫入抵抗値に集約されて地盤判断の精度を上げるといってよいのです。しかし、この試 験方法は万能ではないため、他の調査も用いたりしますが、最終的には地盤技術者の経験や知見が決するといっ てよいのです。すなわち、地盤を数値や記号で区分したり、判定フローに従って基礎の選定が行われるのは、本 来の地盤判断にはなじまないものなのです。 しかし、第三者の方に明解で合理的な説明をしなければならないという現実があります。同じ地盤調査結果で も、ある調査会社は「自沈層がある」「グレーゾーンにある」といって「地盤補強が必要」と提案する。一方、 セカンドオピニオンと称する者が、「独自解析システム」「高度解析システム」「数万件の解析実績」などと称し て、「地盤補強は不要」の提案をするという、相反する矛盾が露呈しています。善良な第三者は、どちらを信用 すればよいか迷ってしまいます。解析システムに実態がないにもかかわらずコストがかからなければよいという 人間の内面を突くような商法だとすれば許されません。無論、過剰な提案をする側も同じことです。 地盤判断「シーカ法(CCA法)」は、地盤リスクを診断項目ごとに検討し、地盤判断結果を明確に説明でき るようにしたものです。総合判定では直接基礎(A地盤) 、地業等による補強(B地盤)、地盤補強(C地盤)の 3 つに区分しました。 この地盤診断方法が先導的役割を果たし、広く普及するようさらに研鑽して参ります。 地盤リスクを診断項目ごとに検討、地盤判断結果を明解に説明できます。 許容支持力度 支持力度のチェック Sw-1 (m) 柱状図 10 20 30 40 50 60 70 80 90 1.00 2.00 3.00 4.00 5.00 凡例 地盤強度のチェック Sw-1 qa 値 深度 推 定 F-5 Sw-1 Wsw Nsw qa (kN) (回) (kN/m ) 砂 1 120 50.0 砂 1 96 50.0 砂 1 8 34.8 1.00 砂 1 56 50.0 1.25 砂 1 24 44.4 1.50 砂 1 12 37.2 1.75 粘 1 0 30.0 2.00 粘 1 0 30.0 2.25 粘 0.75 0 22.5 2.50 粘 1 0 30.0 2.75 粘 1 0 30.0 3.00 粘 0.50 0 15.0 3.25 粘 0.50 0 15.0 3.50 粘 0.25 0 3.75 粘 0.25 0 7.5 4.00 粘 0.50 0 15.0 4.25 砂 1 96 50.0 4.50 砂 1 150 50.0 4.75 砂 1 150 50.0 深度 (m) 土質 0.25 0.50 0.75 F-7 2 7.5 5.00 qa (kN/㎡) 凡 例 5.25 20未満 5.50 20以上30未満 Dfから2mまでの平均qa 40.8 kN/m2 F-2 30以上50未満 0.75kN以下の自沈 換算Cu値 沈下に対する限界値 ■ 有 破壊に対する限界Cu値 □ 無 50以上 沈下量と傾斜角 計算方法 mv法 DATA SWS試験 Df 0.10 m以深 Sw-1 7.000 0.13/1000 10.500 許容沈下量 25㎜ 許容傾斜角 0.50/1000 チェック項目 F-1 告示との照査(該当の有無) □なし ■ある F-2 0.75kN 以下の自沈層 □なし ■ある F-3 簡易判定 ■問題なし □問題ある F-4 要注意地盤(該当の有無) ■なし F-5 告示との照査 支持力度のチェック F-6 沈下のチェック F-7 地盤強度のチェック □a地盤 □b地盤 ■c地盤 総 合 判 定 □A地盤 □B地盤 ■C地盤 7.000 0.17/1000 Sw-5 0.36/1000 23.1㎜ 診断項目 個 別 判 定 20.5㎜ Sw-3 18.3㎜ 0.57/1000 Sw-2 Sw-4 10.500 19.1㎜ 最終地盤判断 F-6 19.3㎜ 判 定 NG 単位(mm) □a地盤 □ OK □ある ■b地盤 □c地盤 ■ NG
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