3級損害保険登録鑑定人 電気・機械 試 験 問 題 用紙 (2015年1月) 注 意 事 項 1.試験責任者の指示があるまで開かないで下さい。 2.解答用紙は試験問題用紙の最初の頁に入っています。試験開始の合図があったら解答 用紙があることを確認して下さい。解答用紙がない場合は直ちに申し出て下さい。 3.解答用紙には受験地、受験番号、氏名を必ず記入して下さい。また、受験番号は正確 に記入して下さい。間違った受験番号を記入すると採点できないことがあります。 4.解答はすべて解答用紙に記入し、解答用紙のみ提出して下さい(問題用紙は持ち帰っ て結構です) 。 5.解答は楷書で記入して下さい。 6.試験時間は正味50分です。 7.試験問題の内容に関する質問は、いっさい受け付けません。 8.試験時間中の私語は禁止します。 9.資料等の使用は認められませんので、筆記用具、電卓以外はすべてしまって下さい。 10.試験時間中は、携帯電話等の使用はいっさい認められません。あらかじめ電源を切っ て下さい。 11. 「受験票」および「写真が貼付されている公的本人確認書類」は机の上の見やすいとこ ろに置いて下さい。 12.問題用紙、解答用紙の印刷に乱丁・落丁があれば申し出て下さい。 一般社団法人 日本損害保険協会 3・電・機 【問題1】 次の1~5の記述は、電気全般について述べたものです。空欄にあてはまる最も適切な ものを下の選択肢から選び、その記号を解答用紙に記入して下さい。 1.対称三相交流電圧の瞬時値の和は、つねに( いに( 2 1 )であり、各相の電圧の位相は互 )度ずつずれている。 2.熱電対の二つの接合点に温度差をあたえると、( ( 4 3 )が発生する。この現象を )効果という。 3.二次電池としてKOHなどのアルカリ性の溶液を( 5 )液として用いる電池をア ルカリ蓄電池という。ニッケル・カドミウム蓄電池は、この一例であり、起電力は約 ( 6 )[V]である。 4.磁気回路に加わる磁界と磁束密度の関係を描いた曲線を( 7 )曲線と呼ぶ。磁気 回路によっては、磁界が変化しても、磁束密度が一定値までで変化しなくなる特性が あるが、これを鉄心の( 8 )特性と呼ぶ。 5.電気がある時間に行った仕事を( 9 )という。この単位には[( 10 )]が用い られる。 《選択肢》 ア.0 イ.1 ウ.1.2 エ.3.6 オ.90 カ.120 キ.起電力 ク.磁束 ケ.制限 コ.電解 サ.電力 シ.W ス.J セ.電気ひずみ ソ.飽和 タ.電力量 チ.ゼーベック ツ.ペルチエ テ.還元 ト.磁化 - 1 - 3・電・機 【問題2】 次の1~3の記述は、需要設備と供給設備について述べたものです。その内容が正しい ものには○を、誤っているものには×を、それぞれ解答用紙に記入して下さい。 1.電気を使用するための設備、たとえば、屋内配線・電灯などを需要設備という。 2.需要率は、ふつう 100%以下である。 3.負荷率は、最大需要電力を平均需要電力で除して、百分率で示したものである。 【問題3】 次の1~4の記述は、三相同期発電機の電機子反作用について述べたものです。その内 容が正しいものには○を、誤っているものには×を、それぞれ解答用紙に記入して下さ い。 1.電機子巻線に負荷電流が流れることにより、回転磁界が発生して主磁束を乱す作用を する。このことを電機子反作用という。 2.同期発電機の電機子反作用は、負荷の大きさによって、異なった電機子反作用が生じ る。 3.負荷が抵抗のみ接続されている場合に生じるのが、交さ磁化作用である。 4.負荷がリアクトルのみ接続されている場合に生じるのが、増磁作用である。 - 2 - 3・電・機 【問題4】 次の1~4の記述は、屋内配線の単相3線式回路方式について述べたものです。その内 容が正しいものには○を、誤っているものには×を、それぞれ解答用紙に記入して下さ い。 1.中性線には、過電流遮断器(ヒューズ)を施設してはいけない。 2.中性線が切断されると、大容量側の負荷では電圧が定格より高くなり、小容量側の負 荷では電圧が定格より低くなる。 3.単相3線式は、単相2線式に比べて電力損失や電圧降下が大きくなる。 4.中性線と各外線との間が 200V、外線の両線間では 100Vになり、2種類の電圧が取 り出せる。 【問題5】 次の1~5の構内電気設備の配線用図記号について、それぞれが表している名称を下の 選択肢から選び、その記号を解答用紙に記入して下さい。 1 2 3 4 5 《選択肢》 ア.モータブレーカ イ.ベルトランス ウ.引掛シーリング(丸形) エ.リモコンスイッチ オ.接地端子付コンセント カ.リモコンリレー キ.配電盤 ク.分電盤 ケ.引掛形コンセント コ.漏電遮断器付コンセント - 3 - 3・電・機 【問題6】 次の1~3の記述は、三相誘導電動機の速度制御について述べたものです。その内容が 正しいものには○を、誤っているものには×を、それぞれ解答用紙に記入して下さい。 1.かご形誘導電動機は、固定子巻線の接続を変更して滑りを変えて速度制御ができる。 2.かご形誘導電動機に加わる周波数を変えて速度制御する装置には、VVVF電源装置 がある。 3.巻線形誘導電動機は、二次巻線に接続された可変抵抗器を調整することで速度制御が できる。 - 4 - 3・電・機 【問題7】 次の1~3の記述は、電気全般について述べたものです。空欄にあてはまる最も適切な ものを下の選択肢から選び、その記号を解答用紙に記入して下さい。 1.正弦波交流電圧の最大値が 141Vであるときのこの電圧の実効値は約( 1 である。 《選択肢》 ア.70 2.交流用の電力量計としては、( イ.100 2 ウ.282 )計器が広く使われている。 《選択肢》 ア.可動コイル形 イ.電流力計形 3.図のような回路で、抵抗2Ωの両端の電圧V1 は( 3 ウ.誘導形 )[V]である。 《選択肢》 ア.2 イ.4 - 5 - ウ.6 )[V] 3・電・機 【問題8】 次の1~4の記述は、機械材料とその加工性について述べたものです。その内容が正し いものを2つ選び、その番号を解答用紙に記入して下さい。 1.下図は、引張強さなどの測定に用いる油圧式万能試験機である。 2.機械材料の粘り強さは、クリープ試験によって求めることができる。 3.鍛接は、塑性加工に分類される。 4.鋼の可融性を利用してつくった鋳物は、鋳鋼品と呼ばれる。 - 6 - 3・電・機 【問題9】 次の1~4の記述は、機械材料について述べたものです。空欄にあてはまる最も適切な ものを下の選択肢から選び、その記号を解答用紙に記入して下さい。 1.加工によって生じた製品の内部のひずみを除くためには、( 1 )を施すとよい。 《選択肢》 ア.焼なまし イ.焼ならし 2.ステンレス鋼を表すJIS記号は、( 2 ウ.焼もどし )である。 《選択肢》 ア.SKS 3. ( イ.SUS ウ.SNC 3 )鋳鉄は、白鋳鉄に熱処理を行ってセメンタイトを黒鉛化したり、脱炭して粘 り強い材質に改善した鋳鉄である。 《選択肢》 ア.ねずみ 4.( イ.球状黒鉛 ウ.可鍛 4 )合金の中には、置割れを生じるものがある。 《選択肢》 ア.アルミニウム イ.チタン - 7 - ウ.銅 3・電・機 【問題 10】 次の1~4の記述は、鋳造・溶接・塑性加工・表面処理について述べたものです。空欄 にあてはまる最も適切なものを下の選択肢から選び、その記号を解答用紙に記入して下さ い。 1.( 1 )では、発泡ポリスチレンでつくった模型を用いる。 《選択肢》 ア.ダイカスト法 イ.フルモールド法 2.母材を溶融せずに接合する溶接法の一つに、( 2 ウ.溶湯鍛造法 )がある。 《選択肢》 ア.エレクトロスラグ溶接 3.下図は、( 3 イ.電子ビーム溶接 ウ.ろう接 )によるねじの転造方法を示したものである。 《選択肢》 ア.ダイス イ.タップ 4.ばねの疲労寿命を向上させるには、( 4 ウ.ポンチ )が適している。 《選択肢》 ア.浸炭 イ.高周波焼入れ - 8 - ウ.ショットピーニング 3・電・機 【問題 11 】 次の1~5の記述は、切削加工などについて述べたものです。その内容が正しいものに は○を、誤っているものには×を、それぞれ解答用紙に記入して下さい。 1.下図は、中ぐり盤による中ぐりを表すものである。 2.ホブは、形削り盤で用いる切削工具の一つである。 3.下図は、ドリルなどであけられた穴の内面を、滑らかで精度の良いものに仕上げるた めに用いるリーマである。 4.ブローチ盤は、ブローチを用いて工作物の表面や穴の内面を削る工作機械である。 5.電子ビーム加工は、空気中で工作物を局所的に加熱して溶融・蒸発させて加工する工 作法である。 - 9 - 3・電・機 【問題 12】 次の1~4の記述は、機械要素と設計について述べたものです。アとイの記述うち、正 しいものを選び、その記号を解答用紙に記入して下さい。 1.切欠きの形状と応力集中について ア.切欠き溝の底の角度が大きいほど、応力は大きい。 イ.切欠き溝が深いほど、応力は大きい。 2.流体を送る管について ア.管内を充満して流れる流体の流速は、管壁に近い部分より中央部の方が大き い。 イ.平均流速を大きくするには、管の内径を大きくするとよいが、エネルギー損失 も大きくなる。 3.溶接構造について ア.鋳造構造と同じように肉厚に差がある場合には、傷や割れを生じやすい。 イ.鋳物より機械的に強く、均質な板材を用いるため、構造物として軽量になる。 4.歯の切下げについて ア.歯の切下げが起きると、かみ合い率は小さくなる。 イ.圧力角 20°の歯車については、歯の切下げの限界歯数を理論上 12 としてい る。 - 10 - 3・電・機 【問題 13】 次の1~4の記述は、機械要素と設計について述べたものです。空欄にあてはまる最も 適切なものを下の選択肢から選び、その記号を解答用紙に記入して下さい。 1.運動している物体について、物体の質量mと速度vとの積mvを( 1 )という。 《選択肢》 ア.力積 2.( イ.変位量 ウ.運動量 2 )歯車は、互換性にすぐれ、中心距離が多少増減しても滑らかにかみあう。 《選択肢》 ア.インボリュート イ.双 3.締結用ねじでは、ねじ山に生じる( 3 ウ.サイクロイド )応力によって、はめあい部の長さが決ま る。 《選択肢》 ア.引張 イ.圧縮 4.下図のうち、T溝ボルトをあらわしているのは、( ウ.せん断 4 )である。 《選択肢》 ア. イ. - 11 - ウ. 3・電・機 【問題 14】 次の1~5の記述は、機械の設計について述べたものです。その内容が正しいものには ○を、誤っているものには×を、それぞれ解答用紙に記入して下さい。 1.流水(噴流)が水車を回し、風が風車を回すように、運動する物体が持っているエネ ルギーを運動エネルギーという。 2.物体に外から力が働かないかぎり、その物体は等加速度直線運動を続ける。 3.長い管路には、温度変化による管の伸縮や配管のときの管の心合わせに無理のないよ うに、フランジ式管継手を用いる。 4.延性材料の一つである軟鋼に引張りの静荷重が加わる場合は、基準強さとして耐力を とる。 5.ねじがゆるむのは、振動や衝撃などが原因で接触面圧力が小さくなり、ねじ面の摩擦 力が小さくなるからである。 【問題 15】 (順不同) 次の1~4の記述は、機械の設計について述べたものです。その内容が正しいものを2 つ選び、その番号を解答用紙に記入して下さい。 1.溶接継手では、溶着部付近の母材が、溶接の際の高熱で変質するので、機械的性質が 悪くなる。 2.摩擦車による回転運動の伝達は、接点において多少の滑りを伴うことから、正確な角 速度比を保つことが難しく、その効率は 50~60%である。 3.一般に機械材料の許容応力の大きさは、使用応力より小さな値でなければならない。 4.構造物において、組子の節点の中に剛節が含まれる骨組構造をラーメンといい、大形 工作機械の溶接構造のフレームなどにみられる。 - 12 -
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