動物指導センター負傷犬猫・放浪犬収容業務に係る仕様書(PDF

業務委託仕様書
1 業務名
動物指導センター負傷犬猫・放浪犬収容業務
2 業務目的
動物の愛護及び管理に関する法律第36条第2項及び大阪府動物の愛護及び管理に関す
る条例第10条に基づき犬猫の収容・搬送及び搬入を行う。
3 履行場所
堺市内
4 履行期間
平成27年4月1日から平成28年3月31日まで
5 業務実施日
業務実施日は、下記に掲げる日を除いた本市が指定する日とする。
(1)日曜日および土曜日
(2)国民の祝日に関する法律(昭和 23 年法律第 178 号)に規定する休日
(3) 12月29日から翌年1月3日までの日(前号に掲げる日を除く。)
6 業務(依頼)時間
午前9時から午後5時15分までの間
7 用語の定義
(1)収容場所:指定した犬又は猫がいる場所又は犬が徘徊している場所。
(2)収容:犬又は猫を保護し、搬送用ケージに入れて車両に載せ、発車すること。
(3)搬送:収容した犬猫を搬入場所まで輸送すること。
(4)搬入:動物指導センター(堺区東雲西町1丁8番17号)で犬又は猫の入った搬送用ケ
ージを車両から降ろし、指示された場所に当該犬猫を移動させる。犬猫を動物指導
センター職員に引渡し後、搬送用ケージを洗浄・乾燥すること。
8 業務内容
以下の業務を行う。なお、収容・搬送は2人以上の体制で行うこと。
(1)市内の公共場所で負傷等により動けなくなっている犬猫の収容業務
発注者からの依頼に基づき、市内の公共場所で負傷等により動けなくなっている犬猫
を、動物の愛護及び管理に関する法律第36条第2項の規定により収容・搬送・搬入する。
ア
依頼の受付
受注者は発注者からメール・FAX 等により送付された収容業務依頼書(様式第1号)
により、収容場所・犬猫の特徴・犬猫発見者連絡先等を確認し、受付する。
イ
出動
受注者は収容場所に到着するまでの推定所要時間を発注者に伝えるとともに、直ち
に(依頼時刻から1時間以内に収容場所に到着するよう)収容場所へ出動する。
ただし、受注者が収容場所に到着する前に、発注者から収容の必要がなくなった旨
の連絡を受けた場合は、引き返すものとする。
ウ
収容・搬送
収容場所に到着後、以下の処理を行う。
(ア) 該当する犬猫を確認する。
(イ) 犬猫を確認した場合は収容及び搬送を行う。
すでに死亡していた場合は、死体を収容・搬送する。
(ウ)該当する犬猫を確認できなかった場合は、犬猫発見者連絡先に電話し現在の犬猫
の位置等を聞き取るなどして10分程度周辺を捜索する。
(エ)収容前に犬が逸走し見失った場合は、10分程度周辺を捜索し再発見に努める。
(オ)猫の場合は、負傷等によりその場から自力で動けない場合のみ収容を行う。
(カ)収容場所で以下のことがあった場合は、業務責任者から発注者に連絡の上、収容
の有無等の指示を受ける。
・咬まれる・ひっかかれる等危険を伴う恐れがある場合
・該当する犬猫を確認できない場合
・収容する前に犬が逸走し、見失い、再発見できない場合
・猫であって、その場から自力で動ける場合
・犬猫を収容車に乗せ発車するまでに飼育者が判明した場合(飼育者の住所・氏名・
連絡先を聞き取った上で即時返還するよう発注者から受注者へ指示することが
ある)
・その他発注者への報告が必要であると判断した場合
エ
搬入
搬入場所に到着後、搬送用ケージを車両から降ろし、発注者に指示された場所に当
該犬猫を移動させる。移動後、搬送用ケージを洗浄・乾燥し、搬送用ケージを車両に
積み込む。
動物指導センターへの到着が17時30分を過ぎる場合は、17時30分までに動
物指導センターへ電話でその旨を連絡すること。
(2)市内を徘徊している犬の収容業務
発注者からの依頼に基づき、市内の公共場所等で係留されていない犬を、大阪府動物の
愛護及び管理に関する条例第10条の規定により収容・搬送・搬入する。
ア
依頼の受付
受注者は発注者からメール・FAX 等により送付された収容業務依頼書(様式第1
号)により、収容場所・犬の特徴・犬発見者連絡先等を確認し、受付する。
イ
出動
受注者は収容場所に到着するまでの推定所要時間を発注者に伝えるとともに、直
ちに(依頼時刻から1時間以内に収容場所に到着するよう)収容場所へ出動する。
ただし、受注者が収容場所に到着する前に、発注者から収容の必要がなくなっ
た旨の連絡を受けた場合は、引き返すものとする。
ウ
収容・搬送
収容場所に到着後、以下の処理を行う。
(ア)該当する犬を確認する。
(イ)犬を確認した場合は収容及び搬送を行う。
すでに死亡していた場合は、死体を収容・搬送する。
(ウ)該当する犬を確認できなかった場合は、犬発見者連絡先に電話し現在の犬の
位置等を聞き取るなどして10分程度周辺を捜索する。
(エ)収容する前に犬が逸走し、見失った場合は、10分程度周辺を捜索し再発見
に努める。
(オ)収容場所で以下のことがあった場合は、業務責任者から発注者に連絡の上、
収容の有無等の指示を受ける。
・咬まれる・ひっかかれる等危険を伴う恐れがある場合
・該当する犬を確認できない場合
・収容する前に犬が逸走し、見失い、再発見できない場合
・犬を収容車に乗せ発車するまでに飼育者が判明した場合(飼育者の住所・氏
名・連絡先を聞き取った上で即時返還するよう発注者から受注者へ指示する
ことがある)
・その他発注者への報告が必要であると判断した場合
エ
搬入
搬入場所に到着後、搬送用ケージを車両から降ろし、発注者に指示された場所
に当該犬を移動させる。移動後、搬送用ケージを洗浄・乾燥し、搬送用ケージを
車両に積み込む。
動物指導センターへの搬入が17時30分を過ぎる場合は、17時30分まで
に動物指導センターへ電話でその旨を連絡すること。
(参考)年間予定件数
収容・搬送の有無
(1)負傷等により動けなくなっ
あり
30件
ている犬猫の収容業務
(2)徘徊している犬の収容業務
複数同時収容
1件
なし
5件
あり
10件
複数同時収容
1件
なし
5件
9 車両の仕様等
受注者が業務に使用する車両は、以下の項目すべてを満たすものとする。
(1) 高さが 2.4 メートル以下の軽貨物自動車、軽乗用自動車、小型貨物自動車、小型乗用
自動車、普通乗用自動車、普通貨物自動車のいずれかで、犬猫の入ったケージを風雨
に晒されない車内で温度管理しながら運ぶことのできるもの。
(2) 座席は運転席、助手席を含む2席以上とし、後部については、搬送用ケージ(最大サ
イズ:幅 75×奥行 102×高さ 90(cm))を積載し固定できるもの。
(3)業務に使用可能な天然ガス自動車、ガソリン自動車等を使用すること。なお、ディーゼ
ル自動車については、最新の規制に適合したものであるもの。
(4)広告表示をしていないもの(乙の自社広告は除くが、景観に配慮したものとすること)
。
10 従業員及び車両に係る関係書類の提出
(1) 受注者は、契約締結後7日以内に、従業員及び使用する車両について、発注者
に、業務責任者届(様式第4号)、従業員名簿(様式第5号)及び自動車検査証の
写しを添えた車両調書(様式第6号)を提出し、承認を受けなければならない。車
両の検査等により、自動車検査証の記載事項に変更が生じた場合は、自動車検査証
の写しを提出しなければならない。従業員及び車両等に変更が生じたときは、事前に
変更届(様式第7号又は様式第8号)により発注者に報告しなければならない。
(2) 受注者は、本業務に使用するすべての車両について 、以下の任意自動車保険の
対人、対物賠償保険に加入すること。また、任意自動車保険証券の写しを発注者に
提出しなければならない。なお、任意自動車保険の契約更新等により、記載事項に
変更が生じた場合は、速やかに変更後の任意自動車保険証券の写しを発注者に提出
しなければならない。
保障内容
対人
無制限
対物
無制限
(3)当該業務にかかる苦情等が発生したときは、発注者が業務責任者とともにその処
理及び解決をはかることができるものとする。
11
履行報告等
(1)受注者は、その日の作業完了後、作業日報(様式第2号)を作成し、同日中に提出
しなければならない。なお、提出の方法については、発注者の指示によるものとす
る。
(2)受注者は、その月の業務を完了したときは、速やかに業務完了届 (様式第3号)
を発注者に提出しなければならない。
(3)受注者において搬入時間等をやむを得ず変更する必要が生じたときは、その理由を書面
で発注者に提出し、承認を得なければならない。なお、緊急を要するときは、電話等であ
らかじめ承認を得たうえ、速やかに書面により発注者に提出しなければならない。
(4)受注者は、発注者又は市民から、作業の改善要望又は苦情を受けたときは、直ち
に受注者において適正に解決するとともに、速やかに書面で発注者に報告しなけれ
ばならない。
(5)受注者は、現場において事故、その他の事情によりその日の業務に支障をきたす
おそれのあるときは、直ちに発注者に連絡するとともに必要な措置を講じたうえ、
その理由等を速やかに書面により、発注者に報告しなければならない。
(6)受注者は、所定の報告のほかに、発注者から業務の履行状況について報告を求め
られた場合は、直ちに報告しなければならない。
12 作業に要する設備、器材、光熱水等の費用負担
(1)犬猫の収容及び搬送に使用する車両は受注者が用意することとし、車検等車両にかかる
すべての経費は、受注者の負担とする。ただし、搬送用ケージ及び収容器具(網、ロープ
等)は、発注者が用意するものを使用し、その他の必要な用具(手袋等)は受注者の負担
とする。
(2)故意又は過失により器具機材等貸与物品が損害を受け、あるいは欠損を生じさせた場合
は、発注者はその損害を受注者に請求できることとする。
(3)本仕様書の業務を行うにあたり受注者が使用する電話及び FAX に要する費用は受注者の
負担とする。
(4)搬送用ケージ等の清掃・乾燥に用いる水道等は、動物指導センターの設備を使用し、光
熱水費は、発注者の負担とする。
(5)搬送用ケージ等の清掃・乾燥にかかる清掃用具その他必要な用具は、発注者が用意した
ものを使用し、その費用は、発注者の負担とする。
13 遵守事項
(1)受注者は、業務の効率的実施と業務の公共性を十分に認識し、常に市の業務を請
け負っていることを念頭に置き、作業に際しては服装・言葉づかい・態度等におい
て市民の信頼を損なわないようにし、市民への奉仕を心がけること。また、市民に
対しては、常に親切丁寧に応対し、嫌悪感を与えることのないように、注意しなけ
ればならない。
(2)受注者は、当該業務従事者が基本的人権について正しい認識を持って業務を遂行できる
よう、人権啓発に係る研修を行うこと。
(3)当該業務従事者は清潔で品位ある服装(制服のある事業所は制服)及び当該業務従事者
であることのわかる名札を着用し、車両には当該業務車両であることのわかる表示を
行い、道路交通法及び関係各法令の遵守や作業の安全確保に努めること。
(4)当該業務従事者は、労働災害防止用の防護具(手袋等)を着用するとともに特に
犬の取扱いには十分注意し、犬から咬傷等、労働災害を受けることのないよう作業の
安全確保に努めるとともに感染症予防対策を講じること。
(5)当該業務従事者は取り扱う動物の習性等について、新しい知識を持って業務を遂行でき
るよう、必要な知識の習得に努めること。
(6)受注者は、当該業務従事者に対して、業務従事前に毎回、アルコール類を飲用し
ていないこと及び免許停止・取消等の処分を受けていないことを確認しなければ
ならない。
(7)当該業務従事者は犬猫の収容・搬送時等には動物愛護に十分配慮した取扱いを行うこと。
(8)収容・搬送は迅速かつ丁寧に行い、特に通行の妨げとなった場合は直ちに進路を
譲る等の対処をすること。 また、当該業務実施における騒音や排気ガス等について
は、市民に迷惑を掛けないよう留意すること。
(9)車両の運行に伴い自動車事故等が発生した場合には、速やかにその旨を発注者に報告し、
受注者の責任において事故処理業務等を行うこと。
(10)搬入施設へは、依頼した動物以外のものを無断で又は虚偽に搬入してはならない。
(11)受注者は、業務で知り得た情報及び業務に係る内容を第三者に漏らしたり、その他の目
的に転用したりしてはならない。このことは、契約期間満了後及び解除後においても同様
とする。
(12)受注者は、当該業務に関していかなる理由があっても、金品等を受領してはなら
ない。
(13)受注者は、当該業務の履行に際し、著しく不適当と認める行為をしてはならない。
(14)市民からの要望等により、業務の改善が必要と認める場合は、発注者の指示に従
い当該業務を履行すること。
(15)受注者は、作業完了後、車両を「自動車の保管場所の確保等に関する法律」に定
められた場所に常時保管しなければならない。
また、受注者は、その日の作業完了後も、午後5時30分までは、少なくとも車
両1台を緊急出動が可能な状態に整えておかなければならない。
14
暴力団等の排除について
(1)入札参加除外者を再委託先等とすることの禁止
ア
受注者は、堺市契約関係暴力団排除措置要綱に基づく入札参加除外を受けた者又は同
要綱別表に掲げる措置要件に該当する者を、再委託先並びに受注者及び再委託先の資材、
原材料の購入契約その他の契約の相手方(以下「再委託先等」という。)としてはなら
ない。
イ
これらの事実が確認された場合、発注者は受注者に対し、当該再委託先等との再委託
契約等の解除を求めることができる。
(2)再委託契約等の締結について
受注者は、再委託先等との再委託契約等の締結にあたっては、再委託契約締結時には発
注者の契約約款に準じた暴力団排除条項を加えることとする。
(3)誓約書の提出について
ア
受注者は、堺市暴力団排除条例第8条第2項に規定する暴力団員又は暴力団密接関係
者でない旨の誓約書を提出しなければならない。ただし契約金額(税込)が500万円
未満の場合、もしくは受注者が国若しくは地方公共団体その他公共団体又は堺市の外郭
団体である場合はこの限りでない。
イ
受注者は、契約金額(税込)が500万円以上となる再委託先等がある場合には、こ
れらの者から堺市暴力団排除条例第8条第2項に規定する暴力団員又は暴力団密接関
係者でない旨の誓約書を徴収して、発注者へ提出しなければならない。
ウ
受注者及び再委託先等が当該誓約書を提出しない場合は、入札参加停止を行うものと
する。
(4)不当介入に対する措置
ア
受注者は、この契約の履行にあたり、暴力団員又は暴力団密接関係者から、暴力団を
利することとなるような社会通念上不当な要求又は契約の適正な履行を妨げる行為(以
下「不当介入」という。
)を受けたときは、直ちに発注者に報告するとともに、警察に
届け出なければならない。
イ
受注者は、再委託先等が暴力団員又は暴力団密接関係者から不当介入を受けたときは、
直ちに発注者に報告するとともに、当該再委託先等に対して、警察に届け出るよう指導
しなければならない。
ウ
発注者は、受注者が発注者に対し、ア及びイに定める報告をしなかったときは、堺市
暴力団排除条例に基づく公表及び入札参加停止を行うことができる。
エ
発注者は、受注者又は再委託先等が不当介入を受けたことによりこの契約の履行につ
いて遅延等が発生するおそれがあると認めるときは、受注者がアに定める報告及び届け
出又はイに定める報告及び指導を行った場合に限り、必要に応じて履行期間の延長等の
措置をとるものとする。
15
その他
業務を実施するにあたり、本仕様書に明記されていない事項及び疑義が生じた内容につ
いては、その都度、発注者と受注者とが協議してこれを定めるものとする。