仕様書(PDF:169KB)

京都ジョブパーク事業
障害者新・ステップアップ業務仕様書
1
趣
旨
障害者の就職率は毎年増加しているものの、京都府内事業所の半数以上が
法定雇用率を達成していない。平成30年度からは精神障害者も雇用率算定基
礎の対象に加わり、法定雇用率の引き上げが予想され、障害者雇用の一層の
推進を図らなければならない。
ついては、京都府内の事業所で就労を希望する精神障害者を雇用し、一人
ひとりの障害特性に応じて職業人としての意識向上のための研修や複数回の
職場実習を通して、障害者の就労スキルを高めることで早期安定就職を実現
するとともに、平成22年度から開始した京都府の本事業で就職した障害者の
職場定着を支援し、早期離職の防止を図ることを目的に京都ジョブパーク事
業の障害者新・ステップアップ業務を委託するものである。
2
委託業務名
京都ジョブパーク事業障害者新・ステップアップ業務
3
業務の実施場所
受託者事業所または京都ジョブパーク各コーナーと円滑に連携できる場所
4
障害者新・ステップアップ業務の対応時間
午前9時∼午後5時
土曜・日曜・祝日・年末12月29日∼12月31日は休み
※
ただし、緊急時、開設日の時間外、土曜、日曜、祝日、年末年始に対
応する場合がある。
※
開設時間内に円滑に業務運営ができるよう、開設準備、資料整理等の
時間を設け業務を行うこと。
5
業務内容
本業務は、上記1の趣旨を実現するため、総合就業支援拠点「京都ジョブ
パーク」と緊密に連携して各コーナーから誘導される対象者に対しきめ細や
かな相談を行い、早期就職に向けての課題を見極めた上で必要な能力開発や
就労経験の提供等により新たな雇用創出の機会を与えることとし、具体的に
は下記事項のとおりとする。
うち平成26年度は、(1)①及び②に係る業務を実施することとし、平
-1 -
成27年度は、(1)②、③(2)∼(4)に係る業務を実施すること。
なお、業務運営については、京都ジョブパーク総括業務取扱要領に則り行
うとともに、同要領に基づき、常に受託の業務内容を検証し、必要な改善を
図ること。また、総括業務取扱要領に課題がある場合には、随時、京都府に
改善提案を行うこと。
加えて、固有の業務についても業務品質の向上を図るため、業務要領を定
め、京都ジョブパークセンター長の承認を得ること。
また、業務運営上の課題がある場合には、随時改訂を行い、京都ジョブパ
ークセンター長の承認を得ること。当該業務要領を定めるまでの間は、従前
当該コーナーで定めていた業務要領に則って業務を行うこと。
なお、下記(1)の実施に当たっては、別途京都府と受託者が協議して定
める「人材育成・就業支援計画」、(2)の実施に当たっては「処遇改善計
画」(以下「計画書」という。)に基づき事業を進めるものとする。
(1)人材育成業務に関すること
①
ステップアップ事業を通じた就職を希望する求職者の公募
雇用する障害者の募集に当たっては、公共職業安定所が公開する求人票
により行うものとする。
・雇用対象者:京都府内の事業所で就労を希望する精神障害のある方
・雇用予定人数:10人
・雇用期間:平成27年3月30日から平成27年6月30日まで
・勤務時間:月曜日∼金曜日(祝日除く)
②
雇用した障害者に対する研修・育成業務の実施
ア)
上記①で雇用した求職者に賃金、通勤手当、出張旅費等を必要に応
じて支給するとともに、必要な社会保険等に加入すること。
なお、その際の賃金及び就業時間は、時間給800円及び6時間を
基本とする。
イ)
一人ひとりの特性に応じ、早期就職や職場定着に有意義と認められ
る体系的なOFF−JT(講義等)、OJT(職場実習等)プログラ
ムの実践により就労スキルの向上を目指す。
ウ) 研修等を進める中で就業力や知識・技能の向上について見立てしなが
ら、必要なプログラムへの修正。
エ) 受講に伴う悩みや不安等に対する相談、支援
③
実習先及び就職先事業所の確保・マッチング業務
受入事業所の確保のため、京都ジョブパーク各コーナーと積極的に連携
を図るとともに、受託者自身が持つネットワークを十分活用すること。
また、事業所と障害者の雇用マッチングに当たっては、障害者雇用に不
安を持つ事業所に対して、障害者の特性にあった職域の提案や助言等を行
-2 -
うこと。
(2)定着支援に関すること
京都ジョブパーク各コーナーと連携し、就職後の障害者、事業所双方へ
の定着支援を行うこと。
①
本事業を受講し就職した障害者を対象に、電話や面接等による定着支
援を行うこと。
②
本事業を受講した障害者が就職した事業所を訪問し、定着状況を把握
するとともに、障害者雇用に関する相談等に応じ、必要な助言を行うこ
とで安定的な就労を図ること。
③
平成22年度から実施したステップアップ事業の修了者147名を対象に
就労状況を把握し、就労中の者については必要な定着支援を、未就労で
就労を希望する者については京都ジョブパークはあとふるコーナー等に
繋ぎ、必要な就労支援を行うこと。また、修了後の成長を確認し、刺激
し合う研鑽の場の提供等、障害者の仲間づくりと安定した就労のための
取り組みを実施すること。
(3)一体的・総合的な運営業務に関すること
本事業の実施に当たっては、京都ジョブパーク各コーナーと連携すると
ともに、関係機関等とのケース会議等により早期就職に向けた十分な調整
を行うこと。
(4)本事業の分析結果の報告
実施した就労支援の分析を行い、京都府に報告するとともに、分析結果
に基づく就労支援や企業支援の方策等を支援機関等に提案する機会を設け
ること。
6
人員配置体制
次を参照に、上記業務の運営が可能な人員を配置すること。
なお、事業責任者は、業務を円滑かつ効果的に遂行し、委託元である京都
府との対応窓口業務を担うとともに、受託業務の進捗管理、京都府及び京都
ジョブパーク各コーナーとの調整等を行うとともに、上記5(3)及び(4)
の業務を行うこと。
また、事業責任者は受託期間中、京都ジョブパークの他のコーナー等の責
任者を兼ねないこと。
(1)事業推進員の配置
平成27年3月13日から平成27年6月30日までの間、事業推進員を2名以上
-3 -
配置し、その内1名は事業責任者とすること。
事業推進員は、上記5(1)の業務を行うこと。
(2)定着支援員の配置
平成27年7月1日から平成27年12月31日までの間、定着支援員を2名以上
配置し、その内1名は事業責任者とし、事業推進員の事業責任者であった
者が継続すること。
定着支援員は、上記5(2)の業務を行うこと。
7
運営管理・実施報告等
障害者新・ステップアップ業務の運営に当たっては、進捗管理を徹底し、
京都府に対して随時報告を行い、評価・指導等を受け、円滑な業務の推進に
努めること。
(1)目標数
ア
雇用した精神障害者数
10人
イ
アのうち就職決定者数
10人
ウ
就職決定者の12月末時点での職場定着率
100%
なお、大幅な変更がある場合は別途京都府と協議の上、修正する。
(2)管理項目
上記目標数の他、業務の進捗状況を管理する重要な指標として、以下
を管理すること。なお、項目については、別途協議の上で追加すること
があり得る。
ア
平成22年度事業からの修了者の状況把握率
100%
イ
上記アの就職先訪問率
100%
ウ
上記アを対象とした振り返り研修等の開催回数
エ
支援内容報告会等開催回数
10回
1回
(3)報告
上記については、日報及び月報で京都府に報告すること。併せて、下記
について、速やかに報告すること。
ア
各障害者毎に、研修や職場実習等を受講したことによる障害者の就
業に対する意識の変化が分かる支援計画の作成
イ
研修計画、日程
ウ
実習先(就職先)事業所確保情報
(4)進捗状況の確認等
日報及び月報による報告を京都府へ行う際には、常に(1)(2)の目
標数と比較しながら、進捗管理を行うこと。
数値が下回る場合、その他、現行業務に課題がある又は起こりうると予
想される場合には、その要因を分析するとともに、京都府と協議の上、積
-4 -
極的に改善に取り組むこと。
なお、目標達成状況について目標達成できない程度が著しく、かつ目標
達成に対する事業努力が十分に認められないと京都府が判断した場合には
委託料の10分の1を上限として、委託料を減額することがある。
8
個人情報の保護
「京都ジョブパーク」の運営業務を通じて取得した個人情報については、
京都府個人情報保護条例及び京都ジョブパーク諸規程等に基づき、適正に管
理し、取り扱うこと。
9
委託対象経費
(1)
(2)
委託業務に従事する者の人件費
ア
賃金
イ
通勤手当
ウ
社会保険料等
委託業務に要する事業費
ア
謝金
イ
旅費
ウ
消耗品費
エ
印刷製本費
オ
燃料費
カ
会議費
キ
通信運搬費
ク
広告費
ケ
手数料
コ
保険料
サ
賃借料
シ
会場使用料
ス
府と協議して認められた経費
※人件費については前金払いができるものとする。
10
雇用・就業等予定者数等
(1)本業務のうち、5(1)の業務で予定される人件費は、
(決裁後記入)円とする。
うち、新規雇用の失業者に係る人件費は、(決裁後記入)円とする。
本業務のうち、5(2)の業務で予定される人件費は、
(決裁後記入)円とする。
-5 -
(2)本業務のうち、5(1)に従事する予定の全労働者数は、12人とする。
(3)本業務のうち、5(1)に従事する予定の新規雇用の失業者は、11人
とする。
(4)本業務のうち、5(1)の業務で新規雇用する予定の労働者の雇用・就
業期間は、平成27年3月13日から平成27年6月30日とし、本事業
実施期間中においては、青森県、岩手県、宮城県、福島県及び茨城県内の
災害救助法適用地域に所在する事業所を離職した失業者又は当該地域に居
住していた求職者を除き、雇用契約の更新は不可とする。
(5)本事業は、緊急雇用対策事業であることを十分認識の上、失業者の募集
に当たっては、公共職業安定所への求人申込みのほか、文書による募集、
直接募集等においても募集の公開を図ることとし、採用後にあたっては就
労支援を提供すると共に、労働関係法規等を遵守して、適正な労務管理を
行うこと。
(6)労働者を新規雇用する際には、履歴書や雇用保険受給資格者証、廃業届、
その他失業者であることを証明できる書類の提示及び面接時の口頭による
当該事項の再確認などにより、失業者である旨を十分確認し、チェック表
等により確認結果を書面で保存するものとする。
(7)本事業が京都府との委託に基づく公的事業であることを十分認識し、適
正な事業及び経費の執行に努めること。
本事業の実施に当たって、総勘定元帳、決算書類、出納整理簿、支払振
込書及び請求書や納品書等の会計関係帳簿類並びに労働者名簿、出勤簿、
業務日誌、賃金台帳、賃金等口座振込書及び社会保険等手続書類等の労働
関係帳簿類を整備するとともに、本事業とその他の事業を明確に区分する
こと。
(8)本事業について、事業の終了後も含めて、今後、京都府監査委員や会計
検査院の検査対象となる場合があるので、検査に積極的に協力するととも
に、事業の報告や必要な書類の提出等の説明責任を果たすこと。
(9)事業の報告や説明が簡易に果たせるよう、給与や物品代金の支払いにお
いては、口座振込みを原則とするとともに、毎月の請求・支払履歴の整理
を図ること。
(10)本業務を実施するに当たり、京都府と十分な打ち合わせを行うととも
に、打ち合わせのための資料作成及び議事録の作成を行うこと。
(11)実績報告書の記載内容が確認できる書類として、(7)で規定する会計
関係帳簿類、労働関係帳簿類及び通帳並びに業務日誌等を事業終了後5年
間保存しておくこと。
11
実績報告
-6 -
(1)事業終了後の報告
本事業が完了したときは、遅滞なく次の事項を記載した実績報告書を提
出しなければならない。
①
計画書記載の事業実績
②
計画書記載の目標について、事業終了時における達成状況
③
本事業に要した経費の内訳
④
本事業に従事した全労働者数及びそのうち新規雇用した者の数
⑤
本事業で新規雇用した労働者の雇用・就業期間
⑥
本事業で新規雇用した労働者の募集方法・就業状況
なお、上記内容が確認できる書類として、10の(7)に掲げる書類を
事業終了後5年間保存しておかなければならない。
(2)事業期間中の途中報告
委託契約締結後事業期間中に京都府から求めがあった場合は、その時
点での事業の進捗状況や実績、経費の執行状況について報告しなければな
らない。
(3)その他
計画書記載の目標の達成予定時期が、委託契約期間終了後となる場合
は、上記(1)及び(2)の報告に加え、目標達成予定時期の到来後、速やか
に目標の達成状況について甲に報告書を提出しなければならない。
12
財産権の取扱い
委託事業により生じた特許権等の知的財産権は委託元である京都府に属
するものとする。
13
業務上の留意事項
(1)事業に伴う収入の取扱
本事業により事業収入が発生した場合、甲と乙は協議の上、必要な場合
は本契約第4条及び国が定める緊急雇用創出事業等実施要領第5の3(9)
の収入に関する取扱に基づき委託料を変更するものとする。
(2)上記各条件に違反した場合は、契約書の規定に基づき委託業務の一部又
は全部を解除し、委託料を交付しない又は交付している委託料の一部若し
くは全部を返還させる場合がある。
(3)目標達成状況による委託料の減額
5で定めた計画書記載の目標達成状況について、目標達成できない程度
が著しく、かつ目標達成に対する受託者の事業努力が十分に認められない
と京都府が判断した場合には、委託料の10分の1を上限として、委託料
を減額することがある。
-7 -
14
その他
(1)京都府事業の受託であることを理解し、法令を遵守し業務を執行するこ
と。また、京都ジョブパークが定める諸規程、理念及び行動指針を遵守す
ること。
(2)企画提案内容のうち、評価に関する部分で不履行が発生し、京都府の指
導にもかかわらず受託者の積極的な改善が図られなかったと京都府が判断
した場合には、委託料の10分の1を上限として、委託料を減額すること
がある。
(3)目標設定(7(1)及び(2))については、京都府が本業務遂行上必
要として設定した数値であることから、受託事業者が本設定以上の提案を
行った場合については、協議の上で、当該提案値に変更することがあり得
る。
(4)国及び府の事業展開により、新たな業務が加わることがある。
(5)その他、契約書及び事業仕様書に定めのない事項や細部の業務内容につ
いては、京都府と協議して決定するものとする。
-8 -
(別紙)
京都ジョブパーク基本方針等
1
京都ジョブパーク基本方針
平成24年度に策定した京都ジョブパークの理念及び行動指針に基づき、
次の基本方針により業務にあたること。
(1)個々の利用者(求職者・企業など)の視点に立ち、京都ジョブパークの
全てのサービスメニューをもって、常に最適なサービスを提供すること。
(2)ハローワーク及び府の職業紹介業務と連携し、積極的な内定確保に努め
ること。
(3)京都府、京都ジョブパーク全コーナー及び京都ジョブパークの関係機関
等と常に連携・協力すること。
(4)(1)∼(3)を達成するため、業務執行の状況を常に点検し、業務・
サービスレベルの改善・向上に努めること。
○京都ジョブパーク理念
京都ジョブパークは、人と社会の架け橋となり、働く喜びを実感できる
希望の京都をつくります。
○京都ジョブパーク行動指針
・利用者起点
私たちは、常に利用者を起点とし、熱意と誠意をもって行動します。
・チームワーク
私たちは、持てる力を結集し、最善のサービスを提供します。
・イノベーション
私たちは、社会やニーズの変化を先取りし、進化を続けます。
・快適環境
私たちは、整理整頓と清潔な身だしなみで、快適環境をつくります。
・コンプライアンス
私たちは、法令と信頼を守り、情報管理を徹底します。
2
京都ジョブパーク事業の体制
次のコーナー等の事業をもって、京都ジョブパークとする。
○
総合相談コーナー
○
カウンセリングコーナー
(若手人材コーナー、中核人材コーナー・熟練人材コーナー)
○
大学生コーナー
○
留学生コーナー
-9 -
○
はあとふるコーナー
○
農林水産業コーナー
○
福祉人材コーナー
○
自立就労支援コーナー
○
京都JPカレッジコーナー
○
中小企業人財確保センター
○
障害者雇用企業サポートセンター
○
京都ものづくり企業人財確保プロジェクトオフィス
○
京都ものづくり産業未来人材育成塾
○
京のまち企業訪問事務局
○
マザーズジョブカフェ
○
北京都ジョブパーク
○
ハローワークコーナー
(ハローワーク、わかものハローワーク)
3
○
京都新卒人づくり大学業務
○
障害者新・ステップアップ業務
○
きょうと新卒サポートチーム
京都ジョブパークの目標設定
平成27年度の京都ジョブパークの運営に係る次の目標数を達成させるた
め、業務運営の中で積極的に目標達成のための業務運営及び提案を行うとと
もに、主体的に京都ジョブパーク全コーナー等と連携した業務運営にあたる
こと。
・
京都ジョブパーク新規登録求職者
15,000人
・
京都ジョブパーク年間延べ相談数
130,000人
・
京都ジョブパーク年間延べ就職内定者数
10,000人
うち、正規雇用での就職内定者数
・
・
4
5,500人
京都ジョブパーク年間延べ開拓求人数
22,000人分
うち、正規雇用求人数
13,200人分
CS調査の平均点(10点満点)
8.5点以上
京都ジョブパークの開設時間
○午前9時∼午後7時(土曜日は午前9時∼午後5時)
日曜、祝日、年末12月29日∼年始1月3日は休み
○一部コーナーは午前9時∼午後5時
土曜、日曜、祝日、年末12月29日∼年始1月3日は休み
※
ただし、緊急時、開設日の時間外、土曜、日曜、祝日、年末年始
対応する場合がある。
- 10 -