経営評価シート 1.団体の基本的情報 平成元年11月1日 団体名 設立年月日 所在地 福岡市中央区天神1-1-1 2,561,000千円 主な出資者 出資額 出資割合 基本財産(資本金) 県出資額 2,300,000千円 60,000千円 2.3% 県出資割合 90.0% 本県市町村 2.3% 60,000千円 民間企業 35社 141,000千円 5.5% (財)福岡県産業・科学技術振興財団 北九州市・福岡市 設立目的等 目的 : 産学官の共同研究による創造的研究開発を推進する等により、科学技術の振興を 図り、福岡県の産業構造の高度化や新たな産業の育成に貢献し、もって、福岡県の 産業の活性化と県民生活の質的向上に寄与する。 経緯 : 平成8年7月に、従来の(財)福岡県科学技術振興財団の機能及び体制を拡充・強 化し、大学研究者のシーズ・産業界のニーズに対応して、基礎研究から応用研究、実 用化研究までの研究活動を一貫して支援するとともに、それらの研究成果の展開によ り、本県経済を活性化する新産業・新技術の創出を目指す中核的機関として位置づ けられた。 現状の主要事業の内容 事業名 事業内容 べンチャー育成支援事業 九州、全国、アジアのベンチャー企業・新分野展開企業と投資家等ビジネスパート ナーとのマッチングの場として、フクオカベンチャーマーケットを実施するとともに、創 業及び経営に必要な知識取得のためのベンチャースクールや各分野の専門家が相 談に応じるベンチャーメンター事業を実施。 研究開発支援事業 本県産業構造の転換を促す新事業を創出するための産学官共同研究事業を初め、 国等からの受託事業〔地域研究開発促進拠点支援(RSP)事業、地域新生コンソー シアム事業、戦略的基盤技術強化事業(ロボット枠)〕を実施。 福岡県システムLSI設計 「福岡県システムLSI設計開発拠点推進会議」を母体とし、システムLSI設計の人材 開発拠点化推進事業 育成、知的クラスター創成事業等の研究開発、国際フォーラムを実施。また、ベン チャー企業育成のための共同設計・検証ラボを設置、運営。 2.団体の組織・人員情報 代表者名 理事長 麻生 渡 県知事 非常勤 常勤役員名 専務理事 久保 善博 県0B 常勤役員名 理事 野田 力 県0B 事務局長兼務 常勤 48名 県派遣 26名 プロパー 名 他団体派遣 3名 4名 県OB 名 その他 23名 合計 52名 3.福岡県第1次行政システム改革大綱における団体別改革方針 財政的、人的支援を見直す。 区分 区分 職員数 非常勤 4‐①.改革の実施状況 平成16年度に、組織の簡素化・役員の見直し、監事の専門家の登用等に向けて検討中で ある。 別紙に記載 シート1 5.経営状況 項目 【貸借対照表】 資産合計 うち金銭債権 うち引当預金・積立預金 負債合計 うち借入金額 正味財産合計 県債務保証額又は損失補償額 団体債務保証額 【収支計算書】 総収入 A うち県財政負担額 内訳:出資金 内訳:補助負担金 内訳:委託料 内訳:貸付金 うち最も多額な項目 総支出 B うち人件費総額 当期収支 A-B 【財務指標】 正味財産比率 県財政負担率 人件費率 収益事業比率 受託事業外注費比率 【団体毎の経営評価指標】 基本財産の運用収益 フクオカベンチャーマーケットプレゼンテーション企業数 投資企業数 求償企業数 6.団体(経営責任者)の自己点検評価 H12 H13 H14 単位 7,922,105 7,867,138 8,273,823 千円 204,115 289,903 313,967 千円 1,382,699 1,232,465 1,098,493 千円 5,147,414 5,205,183 5,149,647 千円 3,917,460 3,827,760 3,633,760 千円 2,774,691 2,717,491 3,068,640 千円 - - - 千円 940,422 835,212 741,412 千円 1,367,461 1,758,548 2,096,283 千円 357,309 656,136 601,613 千円 - - - 千円 307,309 586,936 601,613 千円 - - - 千円 - 50,000 69,200 千円 項目名 地域結集型共同研究事業 地域結集型共同研究事業 知的クラスター創成事業 360,000 339,000 462,500 千円 1,371,739 1,766,237 2,093,843 千円 326,383 362,969 375,990 千円 △ 4,278 △ 7,689 2,440 千円 35.0 34.5 37.1 % 26.1 28.7 37.3 % 26.3 19.4 22.5 % 18.4 20.8 11.2 % 17.8 28.2 42.8 % 96,316 95,485 50,310 千円 234 212 165 企業数 2 3 0 件数 2 0 2 件数 県の産業政策の重点である産学官連携事業やシステムLSI等の戦略的事業を具体的に推進する財団として、競争力ある 新技術・新産業を創出するために、国の事業等の委託を積極的に受け入れ、事業拡大を図りながら、特に次の点に留意し成 果を高めた。 ①組織のフラット化及びグループ制による効率的な職務執行を行い、迅速且つ、より的確な事業運営が図られた。 ②経理事務については、人材派遣会社へのアウトソーシングにより人件費の抑制を図ることができた。 ③投資先企業のリスク管理については、ベンチャーキャピタルとより一層の情報交換を密に行うとともに、投資先企業の問 題点を明確にし、その対応として、公認会計士や弁護士などの専門家による相談事業の活用や商品化・実用化に向けて、技 術支援を行うマッチングコーディネータの活用を図るなどリスク管理の強化を図った。 また、経営評価指標の減少については、運用収益は金利の低下によるものであり、FVM(フクオカベンチャーマーケット) は、いままで延べ800社がプレゼンテーションを実施しており、商談成約率は16.5%である。これは、より商談を推進するた め、プレゼンテーションの時間を長めに設定したり、数より質に重点を置いた運営に努めたことによるものである。 7.経営評価結果 ・平成15年度から課制を廃止し、グループ制を導入することにより組織のフラット化を図ったほか、県以外の団体事業の獲得 や、人材派遣職員の活用等により、人件費率が低下するなど、経営改善計画における平成14年度の改善目標は、概ね達成 している。今後も引き続き、組織の簡素化、役員数の適正化等、改善目標の達成に努める必要がある。 ・投資事業に係る債権については、当該事業におけるリスク管理・債権回収を確実に実施していく必要がある。 ・また、資金運用に関する指針等の策定により効率的かつ有利な運用を図り、収益力の改善に努める必要がある。 シート2 4‐②.経営改善計画における改善目標の達成状況 改善目標 達成状況 組織、職員数の適正化 新産業ニーズと技術シーズのマッチングコーディネート事業及びベンチャー 支援業務について、民間の専門的な人材を配置した。この専門的な人材の活 用を図ることにより、財団の事務量に応じた職員配置の適正化を図った。 経営資源の特化・集中化 財団資金による創造的中小企業支援事業(投資事業)の平成15年度末の 廃止に向けて、民間資金・人材を活用したベンチャー投資事業の仕組みづくり に着手した。 平成14年度の人件費率は19.4%であり(総事業費に占める人件費の割 運営コストの削減 合)20パーセント以内の目標を達成した。 指導指針に基づく改善事項 組織の簡素化、フラット化 執 役員数の適正化 行 体 制 役員、監事等への民間経 験者の登用 職員数の削減 行政コストの明確化 運 基本財産の安全・有利な 営 運用 方 法 リスク管理の強化 上段:計画、下段:実績 H14 H15 H16 H17 H18 ②実施 ①実施 ②実施 ①実施予定 実施 実施 実施 実施 実施予定 実施予定 実施 実施 実施 実施 実施 長期借入金償還計画の明 実施 示 実施 人事 人材育成及び士気の高揚 実施 ・ 実施 給与 実施 制度 給与制度等の見直し 実施 実施 事業 事業の選定、順位付け 実施 内容 ・ 市町村等との事業調整 実施 実施 事業 方法 県民ニーズ、利用者満足 実施 度の把握 実施 備 考 ①事務局長配置の見直しについ て、16年度に向けて検討を行って いる。②グループ制を導入した。 16年度に向けて、役員の構成 分野について、充分な検討を行っ ている。 16年度に向けて、税理士等の 専門家の監事の登用への検討を 行っている。 アウトソーシングにより県派遣職 員を削減した。 実施済(事業ごとに経営成績を分 析し、県負担コストを明確にし た。) 25億6千万円の内、25億円に ついては、債券(福岡県債)運用 に移行した。 投資企業について、ベンチャー キャピタルと一緒になって指導等 を実施した。 中小企業総合事業団からの借 入については国の制度に基づき、 償還計画に明示した。 財団主催の起業家セミナー及び スクールに職員を参加させ、育成 を図った。 県に準じて、給与制度等の見直 しを実施した。 産学官事業のワーキング会議及 び推進会議での検討を踏まえ優 先順位を付した。 産学官の研究機関ネットワーク を通じて事業調整を行った。 実施 アウト 既存事業の点検 実施 ソーシ ングの 新規事業開始時における 実施 推進 検討 実施 シート3(別紙) 研究開発事業において、大学や 企業からの事前調査を実施した。 経理事務のアウトソーシングを 実施した。 事業の効率性の観点から、新規 事業については、検討を行ってい る。 ノウハウ ノウハウの共有化 ・ 情報の 類似団体との情報の共有 共有化 化 実施 実施 実施 実施 コスト 事業発注方法の見直し 実施 管理 実施 情報公開制度の導入 実施 情 実施 報 公 情報提供方法の見直し 実施 開 実施 シート3(別紙) 経理事務において、マニュアル 化を実施した。 ホームページで研究成果や実施事 業について公開し、情報の共有を 図った。 透明性の確保と経費節減の観 点から指名競争入札を積極的に 導入した。 情報公開規程を整備し、平成14 年7月から実施している。 ホームページを充実させ、組織 及び財務状況を含めた情報公開 を実施した。
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