数学-解答例(PDF:461KB)

受験番号
平成 27 年度大阪府・大阪市・堺市・豊能地区公立学校教員採用選考テスト
中学校 数学 解答用紙
1
(6 枚のうち 1)
得
点
y  m x  6 のグラフは, 0, 6 を通り, m  0 により,右下がりである。
また, a について, x の変域が 2 ≦ x ≦ 2 であるとき y  ax2 と y  m x  6 のそれ
ぞれの y の変域が一致するためには, a  0 でなくてはならない。
このことから,これら 2 つの関数の最小値が 0 であることがわかる。y  m x  6 は,
x  2 のとき最小値 0 をとる。ゆえに, 0  2m  6 より
m  3
(1)
を得る。このとき, y  m x  6 は y  3x  6 である。
y  3x  6 は, x  2 のとき最大値をとり,その値は,
y  3   2  6  12
となる。したがって, y  ax2 に x  2 , y  12 を代入して,
a3
を得る。
ゆえに,
a  3, m  3
放物線 y  x 2 と直線 y  x  6 の共有点の x 座標は, x 2  x  6 より,
x  2, 3
である。 x 座標が負である点が A であるから,A  2, 4 ,B 3, 9 である。A
を通って傾きが 3 である直線は, y  4  3x  2 より,
y  3x  2
である。
(2)
①
C は y  x 2 と y  3x  2 の 共 有 点 で あ る か ら , C の x 座 標 と し て ,
x 2  3x  2 を解いて, x  1,  2 を得る。しかし,C は A でないから,C の
x 座標は x  1 である。
よって,
C  1, 1
である。
受験番号
平成 27 年度大阪府・大阪市・堺市・豊能地区公立学校教員採用選考テスト
中学校 数学 解答用紙
1
(6 枚のうち 2)
(続き)
直線 y   x  6k を  と表し, と AB, BC との交点をそれぞれ D,E とする。
このとき,△DBE の面積と△ABC の面積について,
△DBE 
BD BE

△ABC
BA BC
…(ア)
が成り立つ。直線  が△ABC の面積を 2 等分するとき,
1
△DBE  △ABC
2
…(イ)
が成り立つ。(ア),(イ)より,次の関係が成り立てばよい。
BD BE 1


BA BC 2
…(ウ)
いま,直線 BC の方程式は,
y 1 
8
x  1
4
より, y  2 x  3
であるから,D,E の x 座標は,それぞれ連立方程式
(2)
y  x  6
 y  2x  3
,

 y   x  6k  y   x  6k
②
を解いて,
3k  3 , 2k  1
である。直線  上の線分の長さの比を x 軸への正射影の比として考えると,
(ウ)は,
3  3k  3 3  2k  1 1


3   2
3   1
2
整理して,
2  k 2  5
3
よって,
k  2
15
3
である。直線  が線分 AB と交わるためには,  の切片について 2  6k  12 ,
すなわち,
1
 k  2 でなくてはならない。ゆえに,
3
k  2
15
3
を得る。
受験番号
平成 27 年度大阪府・大阪市・堺市・豊能地区公立学校教員採用選考テスト
中学校 数学 解答用紙
2
得
点
△AFD と△HFB において,
(1)
点 F は BD の中点だから,
DF=BF
また対頂角が等しいので,
∠AFD=∠HFB
AD//BC より錯角が等しいので,
∠ADF=∠HBF
よって,1 組の辺とその両端の角がそれぞれ等しいので,
△AFD≡△HFB
(1)より,
よって,
FE//HC より,
(2)
よって,
ゆえに,
BH=DA=4cm
HC=9-4=5cm
FE:HC=AF:AH=1:2
FE:5=1:2
FE=
FE:BC=GF:GB=
5
cm
2
5
:9
2
=5:18
18
△AFG
5
よって,
△ABG=
また,AD//BC より,
△ABD=△ACD
…(ア)
△ABG=△ABD-△AGD
(3)
△AGC=△ACD-△AGD
であるから,
△ABG=△DGC
(ア),(イ)より,
ゆえに,
△DGC=
18
倍
5
18
△AFG
5
…(イ)
(6 枚のうち 3)
受験番号
平成 27 年度大阪府・大阪市・堺市・豊能地区公立学校教員採用選考テスト
中学校 数学 解答用紙
3
(6 枚のうち 4)
得
点
3x  2b  a より,x 
2b  a
である。x が整数になるためには,2b  a が
3
3 の整数倍にならなければならない。ここで,a と b の値をそれぞれ横,縦に並べ,
その場合の 2b  a の値を示した表を作ると,次のようになる。
a
1
2
3
4
5
6
1
1
0
1
2
3
4
2
3
2
1
0
1
2
3
5
4
3
2
1
0
4
7
6
5
4
3
2
5
9
8
7
6
5
4
6
11
10
9
8
7
6
b
(1)
2b  a が 3 の整数倍になるのは, 3, 0, 3, 6, 9 のときであり,12 通りある。
ゆえに,求めたい確率は,
12 1

36 3
xy  x  y  11を変形すると,
x y  1   y  1  12
x  1 y  1  12
…(ア)
x , y は自然数なので,(ア)を満たす x  1, y  1 の組は,次の 6 通りある。
(2)
i)
x  1  1, y  1  12
のとき, x  2, y  13
ii)
x  1  2, y  1  6
のとき, x  3, y  7
iii)
x  1  3, y  1  4
のとき, x  4, y  5
iv)
x  1  4, y  1  3
のとき, x  5, y  4
v)
x  1  6, y  1  2
のとき, x  7, y  3
vi)
x  1  12, y  1  1
のとき, x  13, y  2
ゆえに, x, y の組は,
x, y   2, 13, 3, 7, 4, 5, 5, 4, 7, 3, 13, 2
受験番号
平成 27 年度大阪府・大阪市・堺市・豊能地区公立学校教員採用選考テスト
中学校 数学 解答用紙
4
(6 枚のうち 5)
得
点
解きたい二次方程式
2 x 2  5x  1  0
x 2 の係数 2 で両辺を割ると,
x2 
5
1
x 0
2
2
x2 
5
1
x
2
2
左辺の
1
を右辺に移項すると,
2
2
2
5
5
左辺は   を加えると平方完成の形になる。等式の性質より,両辺に   を
4
4
加えることができるから,
2
5
1 5
5
x  x     
2
2 4
4
2
左辺を因数分解し,右辺を整理すると,
2
5
1 25

x    
4
2 16

2
右辺を通分すると,
(1)
5
8
25


x   
4
16 16


平方根の考え方を使うと,
左辺の
5
を右辺に移項すると,
4
分母をまとめると,
x
5
17

4
16
x
x
17
16

17
4
5

4
17
4
 5  17
4


   17 

16 

2
受験番号
平成 27 年度大阪府・大阪市・堺市・豊能地区公立学校教員採用選考テスト
中学校 数学 解答用紙
(6 枚のうち 6)
(続き)
4
つまずきの分析
・解の公式が正しく定着していないと考えられる。
根号の中について, b 2 を b として計算した。
具体的な指導内容
(2)
x
ア
 b  b 2  4ac
 b  b  4ac
でなく,正しくは x 
であることを強調し,解
2a
2a
の公式を間違いなく覚えるように指導する。また,生徒が具体的に計算を実行する
様子を観察し,必要な助言を与える。
つまずきの分析
・約分の際に,分子の項を 1 つしか約分していない。
・約分の結果が 1 であるとき,
「1」と明記しないことにより 0 と誤解している。
具体的な指導内容
(2)
イ
・


64 3
 6  4 3  6 であるから,分母の 6 が括弧内の各項に係るということを強調する。
6
「±」などでつながっている場合は,分子の各項の係数と,分母の係数を同時に約分しなけれ
ばならない。
・x
64 3
6
約分の結果の 1 を書かないと,
このように,ミスが多発する。
 4 3
x1
x x
を とそのままにせず, のように,約分の結果をきちんと書くべきだと指導する。
x x
x1
つまずきの分析
例えば,
・代入の誤りだと考えられる。解の公式の「  4ac 」に対する代入を,「×」を使
わず,あるいは,  1 に( )を付けず,行ったことで,  4  3  1 と混同した。
具体的な指導内容
(2)
ウ
x
 b  b 2  4ac
に数値を代入するとき,文字であった場所を,
2a
x

   2  4     

2   のように括弧を用いてから代入してみるように助言する。
また,演算の種類につねに注意しながら計算を実行するように指導する。