請 願 文 書 表 (平成27年2月17日) 受理番号・受理 請願第51号(27.2.17) 年月日及び件名 法曹人口政策の早期見直し及び法曹養成制度の抜本的見直しを要請す る意見書提出を求める請願 請 願 の 要 旨 平成14年3月,政府は,今後我が国の法的需要が増大するとの予測の 下,平成22年頃には司法試験合格者数を年間3千人程度とすること及び 原則として法科大学院の修了を受験資格とすること等を内容とする「司 法制度改革推進計画」を閣議決定し,その後,裁判官及び検察官はほと んど増員されず,弁護士のみが急増した。一方,急増する弁護士数に見 合うほどには法的需要は増大せず,需給バランスが大きく崩れ,司法修 習生の就職難が発生し,OJTの欠如が急速に深刻化するに至った。 また,法科大学院から司法試験合格までの間に学費・生活費の負担を 余儀なくされることに加え,司法修習生の給費制が「貸与制」となり, 法曹となった時点で多額の負債を抱える者さえ発生するようになった。 こうして,法科大学院の入学志願者数は短期間で1/6以下に減った。 この状況下,構造的な問題による法曹の質の低下が懸念されている。 こうした司法を取り巻く危機的状況の中,政府が設置した「法曹養成 制度検討会議」の取りまとめでは,今後のあるべき法曹人口について は,新たな検討体制の下で必要な調査を行い,その結果を2年以内に公 表するべきであるとして,問題を先送りにした。 このままでは法曹志願者の更なる減少,法曹の質の低下など現状の危 機的状況が更に深刻化することは避けられず,結果としてエンドユーザ ーである市民が不利益を被ることになる。 よって,以下の内容のとおり,意見書を国に提出するよう要望する。 市民の利益を適正に確保するため適正な法曹人口となるよう,年間司 法試験合格者数を大幅に減少させるなど,一刻も早く法曹の供給過多を 解消するとともに,法曹養成制度全体を抜本的に見直すこと。 請 願 者 の 住 所 及 び 氏 名 神戸市中央区 兵庫県弁護士会 会長 武 本 夕香子 紹介議員の氏名 付 託 委 員 会 (代表)吉 田 基 毅 池田りんたろう 田 謙 治 浜 崎 為 司 森 本 真 高 山 晃 一 浦 上 忠 文 あわはら 富夫 大石 よしのり 北 山 順 一 前 島 浩 一 総務財政委員会
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