No.6~No.9に関してご提出いただいた具体的な条例修正案

No.6~No.9に関してご提出いただいた具体的な条例修正案
No.
6
該当する市の条例素案
意見提出者の条例修正案
「まちづくり」という表現に関する事項(条例適用の領域概念が曖昧である)
第2条 この条例の位置付け
第2条 市は、総合的かつ計画的な行政運営を
図るための基本的な構想及び計画( 以下「基
本構想等」という。) その他のまちづくりに
(1) 関する計画の策定及び変更並びに
ちづくりに関する条例、規則等の制定及び改廃
に当たっては、この条例に定める事項との整合
を図らなければならない。
第2条 この条例の位置付け
第2条 市は、総合的かつ計画的な行政運営を
図るための基本的な構想及びこれを具体化する
計画( 以下「総合計画」という。)の策定及
び変更並びに条例、規則等の制定及び改廃に当
たっては、この条例に定める事項との整合を図
らなければならない。
(釧路市には総合計画を策定に関する規則があ
ることを明確化すべき)
第3条 用語の定義
(4)まちづくり 釧路市における公共の福祉の
増進を目的とする全ての活動をいう。
(6)協働 市民及び市がまちづくりにおけるそ
れぞれの責務を果たしながら、協力し合うこと
をいう。
(2) (7) コミュニティ 町内会をはじめとする居住
等の地域によって形成された市民の集まり及び
共通の目的、関心等によって形成された市民の
集まりであって、まちづくりを行うものをい
う。
第3条 用語の定義
(4)まちづくり 市政及び地域社会の自治に関
する活動をいう。
(6)協働 市民及び市が地域社会におけるそれ
ぞれの役割を果たしながら、協力し合うことを
いう。
(7) コミュニティ 町内会をはじめとする居住
等の地域によって形成された市民の集まり及び
共通の目的、関心等によって形成された市民の
集まりで、地域で活動する団体をいう。
第5条 基本原則
(1)情報共有の原則 市民及び市は、まちづく
(3) りに関する情報を共有すること。
第5条 基本原則
(1)情報共有の原則 市民及び市は、市政に関
する情報を共有すること。
第7条 市民の責務
市民は、まちづくりの主体であることを認識す
(4) るとともに、まちづくりに参加するよう努めな
ければならない。
第7条 市民の役割
市民は、まちづくりの主体であることを認識す
るとともに、市政に参加するよう努めなければ
ならない。(地域社会への参加は任意なので規
定しない)
第12条 コミュニティ
第12条 2 市民は、自らが地域社会の一員で
あることを認識し、自主的にコミュニティに参
(5) 加することを通じて、まちづくりに主体的に取
り組むよう努めなければならない。
第12条 コミュニティ
第12条 2 市民は、自らが地域社会の一員で
あることを認識し、自主的にコミュニティに参
加することを通じて、地域社会に主体的に取り
組むよう努めなければならない。
第13条 情報共有
第13条 市は、まちづくりに必要な情報を適
切かつ分かりやすい形で市民に提供し、市民と
の情報の共有に努めなければならない。
2 市民は、まちづくりに対する関心を高め、
(6) まちづくりに関する情報の収集に努めるととも
に、他の市民や市との情報の共有に努めなけれ
ばならない。
第13条 情報共有
第13条 市は、市政に関する情報を適切な時
期に適切な方法でかつ分かりやすい形で市民に
提供し、市民との情報の共有を図らなければな
らない。
2 市民は、市政に対する関心を高め、釧路市
における課題に関する情報の提供に努めるとと
もに、市は提供された情報に対し、迅速かつ誠
実に対処しなければならない。
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No.
該当する市の条例素案
意見提出者の条例修正案
第16条 市民参加
第16条 市は、まちづくりへの市民参加を推
進するものとし、そのための制度の充実に努め
なければならない。
第16条 市民参加
第16条 市は、市政への市民参加を推進する
ものとし、そのための制度の充実を行わなけれ
ばならない。(地域社会への市民参加は本人の
自由意志、基本原則には市民参加を保障すると
あるのに努力規定は不適切)
2 市民の参加について、必要な事項は別に定
めるものとする。(市政への市民参加を保障す
る事項を最低でも規則で定め、後日条例化して
欲しい)
第17条 協働
第17条 市は、協働によるまちづくりを推進
するための施策を策定し、及び実施するととも
(8) に、協働の実効性を高めるよう努めなければな
らない。
第17条 協働
第17条 市は、協働による地域社会を推進す
るための施策を策定し、及び実施するととも
に、協働の実効性を高めるよう努めなければな
らない。(協働の対象領域は地域社会であるの
で、曖昧な言葉を避ける)
第18条 子どものまちづくりへの参加
第18条 市民及び市は、子どもがその年齢に
ふさわしい形でまちづくりに参加する機会を確
(9) 保するよう努めなければならない。
第18条 子どもの市政への参加
第18条 市は、子どもがその年齢にふさわし
い形で市政に参加する機会を確保するよう努め
なければならない。(地域社会への参加は任意
なので規定しない)
第28条 国及び他の自治体との連携
第28条 市長等は、まちづくりに関し、国及
び北海道と本市との関係が対等であるという認
(10) 識の下、それぞれの役割分担を踏まえ、連携及
び協力に努めなければならない。
第28条 国及び他の自治体との連携
第28条 市長等は、市政に関し、国及び北海
道と本市との関係が対等であるという認識の
下、それぞれの役割分担を踏まえ、連携及び協
力に努めなければならない。
(7)
7
義務規定と努力規定の使い方に関すること(市民の規定は努力規定、市長等・議会及び議員に
ついては義務規定としなければ条例の筋が通らない)
第7条 市民の責務
2 市民は、まちづくりに参加するに当たって
は、自らの発言と行動に責任を持つものとす
(1) る。
第7条 市民の役割
2 市民は、まちづくりに参加するに当たって
は、自らの発言と行動に責任を持つよう努める
ものとします。(市民は主権者なので努力規定
とすべき)
第9条 市長の責務
第9条 市長の責務
第9条 2 市長は、市民の意思を把握し、市政 第9条 2 市長は、市民参加を保障し、市民
に反映させるよう努めなければならない。
の意思を市政に反映させるようにしなければな
(2)
らない。(市長の責務を努力規定とすべきでな
い)
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該当する市の条例素案
意見提出者の条例修正案
第11条 議会及び議員の責務
第11条 議会は、本市の意思決定機関並びに
市長等の監視及び評価機関として、公正かつ透
明で市民に分かりやすい開かれた議会運営に努
めなければならない。
2 議員は、市政全般に関する課題、市民の意
(3) 見等を的確に把握し、市政に反映させるよう努
めなければならない。
第11条 議会及び議員の責務
第11条 議会は、本市の意思決定機関並びに
市長等の監視及び評価機関として、公正かつ透
明で市民に分かりやすい開かれた議会運営を行
わなければならない。
2 議員は、釧路市全般に関する課題、市民の
意見等を的確に把握し、議会運営に反映させな
ければならない。
3 議会及び議員が担うべき役割を果たすため
の基本的事項について、別に条例で定めるもの
とする。(議会基本条例のある議会に努力規定
は失礼である)
第14条 情報公開
第14条 市は、市政の諸活動を市民に説明す
る責務を全うするため、公文書の公開について
必要な措置を講じるとともに、情報の公開に努
(4)
めなければならない。
第14条 情報公開
第14条 市は、市政の諸活動を市民に説明す
る責務を全うするため、別に条例で定めるとこ
ろにより、公文書の公開について必要な措置を
講じるとともに、情報を公開しなければならな
い。(条例があるのに努力規定は不適切)
第19 条 男女平等参画
第19 条 市民及び市は、まちづくりにおいて男
女平等参画を推進するよう努めなければならな
(5) い。
第19条 男女平等参画
第19条 市民及び市は、まちづくりにおいて
男女平等参画を推進しなければならない。(条
例があるのに努力規定は不適切)
2 男女平等参画に関して必要な事項は別に条
例で定めるものとする。
第23条 基本構想等
第23条 市長は、基本構想等を策定するもの
とする。
2 市長は、基本構想等の策定に当たっては、
市民の意見を広く反映させるため、市民が参加
する機会の充実に努めなければならない。
第23条 総合計画
第23条 市長は、総合的かつ計画的に行政運
営を行うため、総合計画を策定する。
2 市長は、基本構想の策定に当たっては、議
会の議決を経るものとする。(最低限必要なこ
と)
3 各分野の政策を実現するために策定する計
画は、総合計画との整合を図るものとする。
4 市長は、総合計画の策定に当たっては、市
民の意見を広く反映させるため、市民参加を図
り、検討内容を市民にわかりやすく提供しなけ
ればならない。(基本原則では市民参加を保障
しているのに、努力規定は不適切)
第24条 財政運営
第24条 市長は、財政の状況を的確に把握
し、中期的な見通しに立った健全な財政運営を
図るよう努めなければならない。
2 市長は、予算編成に当たっては、基本構想
等の進捗状況及び行政評価の結果を踏まえ、財
(7) 源の効率的かつ効果的な活用に努めなければな
らない。
3 市長は、財政状況並びに予算及び決算の内
容を市民に分かりやすく公表し、財政運営の透
明性を確保するよう努めなければならない。
第24条 財政運営
第24条 市長は、財政の状況を的確に把握
し、中期的な財政見通しに立った計画的かつ健
全な財政運営を行わなければならない。
2 市長は、予算編成に当たっては、総合計画
の進捗状況及び行政評価の結果を踏まえ、財源
の効率的かつ効果的な活用を行わなければなら
ない。
3 市長は、財政状況並びに予算及び決算の内
容を市民に分かりやすく公表し、財政運営の透
明性を確保しなければならない。(財政運営が
努力規定でよいとは思えない)
(6)
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該当する市の条例素案
意見提出者の条例修正案
第26条 行政評価
第26条 市長等は、効果的かつ効率的な行政
運営を図るため、行政評価を実施し、その結果
を市民に分かりやすく公表するとともに、行政
運営や施策等に反映させるよう努めなければな
(8) らない。
2 市長等は、行政評価の実施に当たっては、
市民による評価の仕組みを整備するよう努めな
ければならない。
第26条 行政評価
第26条 市長等は、効果的かつ効率的な行政
運営を図るため、行政評価を実施し、その結果
を市民に分かりやすく公表するとともに、行政
運営や施策等に反映させるようにしなければな
らない。(努力規定では規定する意味がない)
2 市長等は、行政評価の実施に当たっては、
市民による評価の仕組みを整備するようにしな
ければならない。
第27条 行政手続
第27条 市長等は、行政運営における公正の
確保と透明性の向上を図るため、処分、行政指
導及び届出に係る手続を適切に行い、市民の権
(9) 利利益の保護に努めなければならない。
第27条 行政手続
第27条 市長等は、行政運営における公正の
確保と透明性の向上を図るため、処分、行政指
導及び届出に係る手続を適切に行い、市民の権
利利益の保護をしなければならない。(条例が
あるのに努力規定は不適切)
2 行政手続に関して必要な事項は、別に条例
で定めるものとする。
条例への委任規定の表現(この条例を「本市のまちづくりの基本」であると位置付けているこ
とから、条例の体系(委任)を明確にしなければ、「基本」とはならない)
第15条 個人情報保護
第15条 市は、個人の権利利益の保護及び公
正で民主的な市政の実現を図るため、市が保有
(1) する個人情報を適正に取り扱わなければならな
い。
第15条 個人情報保護
第15条 市は、個人の権利利益の保護及び公
正で民主的な市政の実現を図るため、市が保有
する個人情報について、別に条例で定めるとこ
ろにより、適正に取り扱わなければならない。
第22条 市民意見提出手続
第22条 市長等は、市の基本的な政策等の策
定、改定、廃止等( 以下「政策策定等」とい
う。) に当たっては、政策策定等の趣旨、目
的、内容等を広く公表し、市民からの意見及び
(2) 情報の提出を受け、これらに対する市長等の考
え方等を公表しなければならない。
第22条 市民意見提出手続
第22条 市長等は、市の基本的な政策等の策
定、改定、廃止等( 以下「政策策定等」とい
う。) に当たっては、政策策定等の趣旨、目
的、内容等を広く公表し、市民からの意見及び
情報の提出を受け、これらに対する市長等の考
え方等を公表しなければならない。
2 市民意見提出手続に関して必要な事項は、
別に条例で定めるものとする。
規定内容
第1条 目的
第1条 この条例は、本市のまちづくりに関
し、基本理念及び基本原則を定め、並びに市民
の権利及び責務並びに市の責務を明らかにする
(1) とともに、まちづくりの基本的事項を定めるこ
とにより、市民を主体とするまちづくりの実現
を図ることを目的とする。
第6条 市民の権利
第6条 市民は、まちづくりに参加することが
できる。
2 市民は、市政に関する情報について、公開
(2) 又は提供を求めることができる。
第1条 目的
第1条 この条例は、本市のまちづくりに関
し、基本理念及び基本原則を定め、並びに市民
の権利及び役割並びに市の責務を明らかにする
とともに、まちづくりの基本的事項を定めるこ
とにより、市民を主体とする市政及び地域社会
の自治の実現を図ることを目的とする。
第6条 市民の権利
第6条 市民は、市政に関する情報について、
公開又は提供を求める権利を有する。
2 市民は、市政に参加する権利を有する。
(権利規定なので権利の明確化と積極的参加の
上に市政が成り立つのであるから、「できる」
という任意規定(消極規定)を使用すべきでな
い)
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(3)
該当する市の条例素案
意見提出者の条例修正案
第20条 危機管理
第20条 市民及び市は、災害その他非常の事
態の発生時において、協働により迅速かつ適切
に対処することができる態勢の確立に努めなけ
ればならない。
第 条 危機管理
第 条 市長等は、災害等の緊急時に対処する
ための計画を策定し、その計画に基づき危機管
理体制を整備し、市民の生命及び財産等を守る
ために必要な措置を講ずるも
のとします。
2 市民は、緊急時において相互に助け合い、
行動できるよう日頃から防災等に対する意識の
高揚を図り、地域が一丸となった協力体制の整
備に努めるものとします。
3 市民と市長等は、あらゆる危機へ対応する
ため、常に連携するものとします。
(危機管理を行政運営と位置付け、行政手続の
次に変更します。危機管理は協働という平時の
関係ではないと思います)
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