資料№2 - 福井県

資料№2
福井県動物愛護管理推進計画の進捗状況
1.平成35年度までの目標に関する事項
目標① 動物に起因する苦情件数(年間350件以下)
平成26年7月末まで 184件
⇒ 平成26年度見込み 468件(前年度比約10%減)
平成25年度の実績(515件)の内容から、犬328件、猫187件でした。
苦情の内容では、犬では捕獲依頼・放飼取締が236件(72.0%)と最も多く、次
いで鳴き声38件(11.6%)、糞・悪臭26件(7.9%)でした。
猫では糞・悪臭が60件(32.1%)と最も多く、次いで捕獲依頼・放飼取締52件
(27.8%)でした。
目標②
犬猫収容頭数の削減(年間600頭以下)
平成26年7月末まで
435頭(犬 95 頭、猫 340 頭)
⇒ 平成26年度見込み 1,135頭(犬 339 頭、猫 796 頭)
(前年度比19%増)
26年度は、前年度と比較して犬猫ともに収容数が多くなっています。
犬猫の収容された理由で最も多いのは、犬では捕獲が169頭(65%)、猫では拾
得が539頭(78%)となっています。飼い主からの引取りはそれぞれ 10~15%とな
っています。
法改正により、飼い主からの引取り依頼に対しては相当の理由が無い場合はそれ
を拒否できるようになったことから、飼い主に対して終生飼養を粘り強く指導して
くほか、飼い主の判明しない猫(子猫)の拾得による引取りを削減する必要があり
ます。そのためには、猫の屋内飼養、繁殖制限措置といった適正飼養を県民に定着
させる必要があります。
目標③ 犬猫殺処分頭数の削減(年間400頭以下)
平成26年7月末まで
178頭(犬 21 頭、猫 157 頭)
⇒ 平成26年度見込み
545頭(犬 88 頭、猫 457 頭)
(前年度比6%増)
26年度は、前年度と比較して犬猫ともに殺処分数はほぼ同水準となっています。
殺処分を削減するためには、返還および譲渡を推進するとともに、収容数を削減
していく必要があります。
目標④ 犬猫返還譲渡率の向上(年間35%以上)
平成26年7月末まで
46.5%(犬 58.9%、猫 45.3%)
⇒ 平成26年度見込み
41.6%(犬 67.6%、猫 30.5%)
(前年度比2ポイント減)
25年度と比較して、犬の返還譲渡率の低下が見込まれます。
飼い主に対して、マイクロチップ等の所有者明示を呼びかけ、返還を推進してい
くいっぽうで、飼い主の判明しなかった犬猫の譲渡をより一層推進していく必要が
あります。
2.平成29年度までの中間目標に関する事項
中間目標① 適正飼養受講者数 のべ10,000人
平成25年度末まで
7,770人
年間1,000~2,000人の増加がみられ、29年度末までには達成できる
見込みがあります。また、民間団体等においても同様の研修会やセミナーを開催し
ており、苦情件数の年次的な減少から見て適正飼養を行う飼い主が増加していると
思われます。
中間目標② 動物愛護管理ボランティア
300人
平成25年度末まで
16団体・個人
この分野はまだまだ進んでいませんが、25年度にボランティア要領を策定し、
一時飼養や譲渡などを行ってもらっています。今後の動物愛護管理施策の推進に活
躍が期待されます。
また、27年度から動物愛護推進員の委嘱を予定しており、人数の増加も見込ま
れます。
中間目標③ モラルアップ地区数
平成25年度末まで
500地区
63地区
この分野はまだまだ進んでいませんが、動物愛護管理業務を委託している地区で
の取組みが進んできています。地区での取組みには住民の合意形成が必要であり、
団体や行政とのかかわり方が重要となっています。適正飼養および動物愛護の普及
啓発を図り、住民が進んで取り組めるような体制の整備が必要です。
3.福井県動物愛護管理推進計画に関する事項
Ⅰ 適正な飼養の推進
(1)動物取扱業者への監視指導
・第1種動物取扱業者に対し、年1回以上の監視指導を実施することとしていま
す。
・25年度実績:全施設(182施設(240登録))について実施しました。
・遵守事項や動物の取扱い、施設状況について指導を行いました。
(2)特定動物飼養者への監視指導
・許可施設に対し、年1回以上の監視指導を実施することとしています。
・25年度実績:全許可施設(9許可)について監視指導を実施しました。
・遵守事項のうち特に逸走防止について指導を行いました。
(3)実験動物および産業動物の適正な取扱い
実験動物:
・26年5月に県内の企業・教育・試験研究機関に対し、実験動物の取扱いにつ
いてアンケートを実施しました。
・うち8施設において実験動物(マウス、ラット、ウサギ等)を使用していまし
た。
・実験動物の飼養保管基準を同封し、実験動物の使用の有無に関わらず周知を実
施しました。
Ⅱ
動物愛護の推進
(1)動物あいごダイヤル
・H21~25年度の5年間で約300件の情報提供がありました。
・苦情や相談が主であり、虐待事例(疑い)は殆どありませんでした。
(2)動物愛護週間行事
・H25年度は永平寺町で開催しました。(約500名)
・H26年度は9月23日あわら市トリムパークで開催しました。(約600名)
(3)学校飼育動物活動
・福井県獣医師会が主となって事業を展開しています。
・モデル校14校、フォロー校16校、フォロー園8園となっています。
(4)災害救急時の動物救護体制の整備
・6月30日に福井市の実施した防災訓練に県獣医師会が参加
・同行避難訓練および災害時に備えた準備を啓発