思考プロセス

思考プロセス
2009.11.08
概要
• ゴールドラット博士の提唱した問題解決手法
「何を変えればよいか」
「何に変えればよいか」
「どのように変えればよいか」
• 系統的に考えていくので、思考“プロセス”
• 現状問題構造ツリー(Current Reality Tree)
– 問題発見
• 雲(Cloud)
– 解決法発見
• 未来問題構造ツリー(Future Reality Tree)、ネガティ
ブ・ブランチ(Negative Branch)
– 検証
• 前提条件ツリー(Prerequisite Tree)、移行ツリー
(Transition Tree)
– 実行
論理ツリー
D
B
If - Then ロジック
A
C
現状問題構造ツリー
• 多くの問題は症状に過ぎず、その原因となるコアの
問題がある。
• コアの問題を発見するためのツール
• それぞれの症状同士の関係、全体の構造を理解す
るためのツールでもある
• 症状のことをUndesirable Effects, UDE と呼ぶ。
ツリー作成
UDEを列挙
UDE間の関係をチェック
If – Thenロジックで論理関係を構築
足りないステートメントは適宜付け足す
すべてのUEDを結びつけるまで繰り返す
根本的な問題を特定する
UDE
新製品をこれまでよりも速い
ペースで投入しないといけない
新製品を開発しろとプレッシャー
が高まっている
売り上げを増やすのに効果的な
方法は、新製品開発
UDE
売り上げ増大のための策を考え
ろとプレッシャーが高まっている
• 現状問題構造ツリーで解決すべき問題は分
かった。
• そこで、どうすれば解決できるかを考えるツー
ルが「雲」である。
雲(Cloud)
• 蒸発する雲、対立解消図ともいう
• コア問題に潜む対立を明らかにし、問題を解
消する方法を見つけ出すためのツール
雲
必要条件A
目標
前提条件A
コンフリクト
必要条件B
前提条件B
安全のため
10時に帰宅
人気者でいる
ため
12時に帰宅
健全な家族生
活を営むため
• 「雲」を使って解決のアイディアは見つかった。
• そのアイディアがもたらす変化を把握するために使
うツールが「未来問題構造ツリー」である。
未来問題構造ツリー
• アイディアによってUDEがDE (Desirable
Effects)に変化するか検証。
• 検証といっても、本質はより深いアイディアを
つくること
• ネガティブ・ブランチ
– アイディアによって新たに生じるUDEを把握する
– マイナス面を扱う未来問題構造ツリー
ネガティブ・ブランチ
将来、親子関係が悪化する
将来、使用を断られる嫌な気持ちになる
息子は車を使うことに慣れる
息子は長い間自由に車を使える
息子に車を貸す
父さんは他人と車を共有したくない
人はある物を定期的に使いつづけると習慣になる
父さんは長い間出張する
前提条件ツリー、移行ツリー
• どのように実行するか具体化していく
• 因果関係だけでなく、時系列も加えて考える
• PERT
前提条件ツリー
目標
中間目標(障害)
中間目標(障害)
中間目標(障害)
中間目標(障害)
中間目標(障害)
まとめ
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現状からスタート
表面だけでなく、背後の論理を重視
全体の構造の把握に役立つ
経験と勘が必要(UDE列挙など)
• 問題把握型とアイディア型