特別企画[PDF455.5KB]

第46回日本看護学会-在宅看護-学術集会 特別企画 2015.02.17
10月2日(金)・3日(土) 愛知県/名古屋国際会議場
在宅看護の未来のかたち~多様な期待に応える技の向上を目指して~
メインテーマ 今こそ、看護のチカラ~人が人生をよりよく生きるために~
メインテーマ
基調講演
10月2日(金)
10:00~11:00
超高齢社会の医療のかたち
講師の大島氏は将来の医療や福祉に関する提言をまとめた著書『超高齢社会の医療のかたち、国のかたち』
(2014年6月)の中で、このままでは医療だけでなく社会全体が2030年以降に深刻な事態になると高齢化の進展
に警鐘を鳴らし、国のあり方の抜本的な改革の必要性を唱えておられます。
ここでは、医療を通してみた今後の日本における超高齢社会の問題についてご講演いただき、今後の在宅看護
のあり方を考える機会とします。
大島伸一 (国立長寿医療研究センター 名誉総長)
座長=鈴木正子 (愛知県看護協会 会長)
特別講演Ⅰ
10月2日(金)
11:00~12:00
地域をつなぐ看護職の役割 訪問看護師は在宅ケアチームのなかで中心的役割を担い、保健・医療・福祉のすべての機関で活躍しています
が、看護職同士の連携は十分と言えないのが現状です。地域におけるケアの質向上のためには、看護職間の
連携を図り、多職種チームと協働しながらネットワークを形成していくことが重要です。
ここでは、安心して暮らせる地域づくりに向けた看護職の役割についてご講演いただき、看護職が地域ケアの質
向上に向けて、さらなる前進を図る機会とします。
平原優美 (日本訪問看護財団立あすか山訪問看護ステーション 統括所長)
座長=百瀬由美子 (愛知県立大学看護学部 教授)
特別講演Ⅱ
10月2日(金)
13:30~14:30
医療依存度の高い子ども・家族への看護に求められるもの
小児医療の進歩に伴い、重い健康障害をもつ子どもの命が救われて急性期を脱し、在宅へ移行して訪問看護を
利用するケースが増えています。退院に際し、医療者は医療的ケア方法の指導を中心に家族への関わりをもつ
ものの、重い健康問題をもつ子どもを受け入れて養育していくための精神的支援については、必ずしも意識的に
行われていないのではないでしょうか。
ここでは、「小児在宅ケアガイドライン」の開発者としての視点から、医療依存度の高い子ども・家族への在宅移
行に向けた支援および在宅での支援のポイントについてご講演いただき、小児在宅ケアのあり方を考える機会と
します。
奈良間美保 (名古屋大学大学院医学系研究科看護学専攻 教授)
座長=堀井直子 (中部大学生命健康科学部 教授)
教育講演Ⅰ
10月3日(土)
9:00~10:00
地域包括ケアを再考する
地域包括ケアシステムは、高齢社会における高齢者自身にも、またそれを支える国民としても、唯一無二の選択
肢のように考えられています。
ここでは、この「地域包括ケア」の意味について、医療の歴史的視点、生活モデルへの転換の視点、さらにはQO
Lとの関係の視点からご講演いただき、地域包括ケアに関わる人々に求められる役割や能力等について考える
機会とします。
猪飼周平 (一橋大学大学院社会学研究科 教授)
座長=山田紀代美 (名古屋市立大学看護学部 教授)
教育講演Ⅱ
10月3日(土)
13:30~14:50
高齢者ケアのユマニチュード -優しさを伝える認知症ケアメソッド- 2025年問題、ことに認知症高齢者ケアについては地域社会や日本全体の重要課題です。現在、在宅のみなら
ず、施設・病院においても認知機能の低下した人々にケアや治療を行うことが困難な事例が増えており、認知症
高齢者に寄り添うケアを実践するために、有効なケアを理解することは非常に有用です。
ここでは、汎用性の高いユマニチュードの技術についてご講演いただくことにより、看護職による認知症高齢者
へのケアの質向上を図ります。
本田美和子 (国立病院機構東京医療センター 総合内科医長)
座長=町屋晴美 (国立長寿医療研究センター 副院長・看護部長)
県民公開講座 「自分らしい最期」を支える自宅での看取り
10月3日(土)
15:00~16:00
<一般公開>
超高齢多死社会を目前に控えるなかで、自分らしい最期をどのように迎えるか、また、それをどう支えるかは大
変重要な課題です。講師は41歳の若さで亡くなられた金子哲雄氏(流通ジャーナリスト)の妻であり、「最期まで
家で過ごし仕事を続けたい」という夫の望みを尊重し、自宅で看取った経験をお持ちです。
ここでは、自宅での最期を選んだ夫を支え続けた妻としての体験をご講演いただくことにより、参加される方々が
自分らしい死のあり方やそれを支える在宅終末医療、在宅看護のあり方について考える機会とします。
金子稚子 (ライフ・ターミナル・ネットワーク 代表、日本医療コーディネーター協会 顧問)
座長=鈴木正子 (愛知県看護協会 会長)
シンポジウムⅠ 2030年を見据えて在宅看護の担い手をどう確保・育成するか 10月2日(金)
13:30~15:30
「2025年モデル」としての施策が社会のコンセンサスを得つつある中で、増加する75歳以上の人口が2030年以
降は概ねフラットになるとされています。しかし、医療ニーズが高まる一方で、支えるマンパワーが減少していくこ
とが予測されるため、2030年を見据えた議論・対応を考えていく時期に来ていると考えられます。
ここでは、訪問看護師等在宅看護にかかわる人材の確保・育成に関する事業や、新卒看護師・潜在看護師の訪
問看護ステーションでの育成の現状や課題、看護基礎教育での課題等について考え、課題解決に向けてディス
カッションします。
齋藤訓子 (日本看護協会 常任理事)
長江弘子 (千葉大学大学院看護学研究科 特任教授)
権平くみ子(看護協会ちば訪問看護ステーション 管理者)
田中智美 (看護協会ちば訪問看護ステーション)
座長=齋藤訓子 (日本看護協会 常任理事)
シンポジウムⅡ 認知症のある患者の退院支援を考える
10月3日(土)
10:05~12:05
平成26年度診療報酬で在宅復帰率の観点が導入されたことから、患者が直接「地域」へ退院する機会が増えて
います。しかし「認知症」のある事例では家族介護者のみでの生活支援が困難な場合が多く、在宅への移行の
障壁となっています。
ここでは、在宅医療・介護に関わる職種のみならず、「地域で支える」を実現するための「地域住民によるイン
フォーマルな活動」も視野に入れ、「認知症」のある事例の退院支援についてディスカッションします。
玉井 顯 (敦賀温泉病院 院長)
尾之内直美 (認知症の人と家族の会 愛知県支部代表)
銘苅尚子(国立長寿医療研究センター 副地域医療連携室長)
久木ひろ美 (訪問看護ステー ションれもん 管理者)
座長=宇都宮宏子 (在宅ケア移行支援研究所宇都宮宏子オフィス 代表)
交流集会Ⅰ
10月2日(金)
14:40~16:10
訪問看護の専門性を考える
2025年に向けて在宅医療の質向上が求められるなか、訪問看護の専門性を考えていくことは重要です。
ここでは、訪問看護認定看護師、在宅看護専門看護師、特定看護師から専門性を活かした取り組みなどを話題
提供いただいた後、フロアの参加者とともに訪問看護の専門性についてディスカッションします。それにより、訪
問看護師が今後さらなる活躍をしていくために何が求められているかについて、参加者とともに考えます。
野崎加世子 (岐阜県看護協会立訪問看護ステーション 統括管理者、日本訪問看護認定
看護師協議会 代表理事)
野口 忍 (仙養会北摂総合病院訪問看護ステーション 管理者)
光根美保(大分県厚生連訪問看護ステーションつるみ 管理者)
司会=洪 愛子 (日本看護協会 常任理事)
交流集会Ⅱ
10月3日(土)
13:30~14:30
在宅での“食べたい”を支える
高齢者は、原疾患の影響のみならず、加齢に伴う嚥下機能低下や虚弱により経口摂取量が低下し、誤嚥・窒
息・低栄養・脱水のリスクを高めることが少なくありません。こうした対象を早期に発見しケアしていくことは、在宅
で“食べ続ける”ことを支えるために、看護職が果たすべき重要な役割の一つです。
ここでは摂食嚥下障害のある事例の“食べたい”を支えるために、当該領域の認定看護師がどのように活動して
いるかについて発言いただいた後、在宅における食への援助のあり方を参加者とともに考えます。
荒木裕美 (名古屋市療養サービス事業団在宅療養部研修担当 主幹)
小津美智子 (純正会在宅ケア事業部訪問看護ステーション太陽・千種 管理者)
司会=浅田美江 (愛知県看護協会 教育研修課 課長
摂食・嚥下障害看護認定看護師教育課程 主任教員)
交流集会Ⅲ
10月3日(土)
13:30~14:30
脳卒中の前兆を捉える-脳卒中予防の3R(Recognize,Reduce,Respond)脳卒中発作を起こした人の再発率は、年間5~10%といわれています。再発の危険性を考えて、日頃から、家
族とともに脳卒中の症状などについて知っておき、緊急時にどうするかを主治医とよく相談しておく必要がありま
す。
ここでは、脳卒中の「危険因子を再確認」、「前触れ発作を見逃さない」の具体例を当該領域の認定看護師から
の事例を通して確認し、脳卒中患者の再発予防にむけて看護に求められる役割を参加者とともに考えます。
片岡妙子 (名古屋市療養サービス事業団 名古屋市瑞穂区訪問看護ステーション 次長)
加藤圭二 (藤田保健衛生大学七栗サナトリウム)
司会=齊藤 泉 (愛知県看護協会 脳卒中リハビリテーション看護認定看護師教育課程
主任教員)
論文作成支援講座 論文作成のポイントと倫理的配慮/文献検索の基礎知識
10月3日(土)
11:00~12:00
日本看護学会学術集会で発表した演題は、論文としてまとめ『日本看護学会論文集』に投稿ができます。本講座
では、論文作成における基本的事項と倫理的配慮などの解説を行います。さらに各種文献検索データベースと
文献検索方法・正確な書誌情報にもふれ、論文投稿に役立つ講座とします。
日本看護協会学会委員会委員、日本看護協会図書館司書
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