C-5-1 白瀧弁財天(しらたきべんざいてん)上鶴間本町 9-17-32 地域の人達から弁天様と呼ばれている白瀧弁財天は、公民館の前の道を鶴園小学校の方へ進 み・信号を越えて最初の角を右へ曲がって約50㍍行った右側にあった。この弁天様の守り 本尊は昔この辺りにいたという白蛇である 弁天とは、弁財天のことで音楽、弁才、福徳、知恵をつかさどる天女で、もとはヒンズー教 の河川神、水の神である。境川の近くでありながらこの辺りは水が少なく、昔水田で稲作を していた頃、鵜野森の方からもらい水をして田植えをしたこともあったという。水に恵まれ たいと人々は弁天様を祀り、信仰していた。この弁天様の創立年代その他くわしい年代は記 録がなく分らないが、前総代の市川善重さんの話では、かって中和田地区内にあったお宮を 集め、寄せ宮として泉龍寺にあずけたことがあった。しかし約200年前この地区に火災が 起ったため、水の神である弁天様を阿部八エ衛門さん(阿部豊茂さん先祖)が元へ戻したと いう。 昭和初期には約150軒の講中があり、弁天様の境内ももっとずっと広かったが昭和21年 の農地解放で土地がなくなり、今は10平方メートル程の小さなお宮になっている。 今回、この地を探して訪ねた。民家の駐車場横に1平方メートル位の敷地につつじが植えら れており弁天様は跡形も無くなっていました。 移 さ れ た 弁 財 天 長 嶋 神 社 境 内 に 長嶋神社境内 跡地、上鶴間本町 8 丁目‐1 中和田天神上公園の近く 近所で八百屋を営んでいる市川敏夫さん(上鶴間本町8丁目1―31)にお聞きしました。 平成9年長嶋神社に宮を移したそうです。移した後 暮れに長さ30センチ程の白蛇が現れ たのを目撃し話題になったそうです。 昔は芝居小屋も立ったという4月の初巳の日のお祭りには海のもの(昆布、するめなど)と 山のもの(野菜)のお供物を上げ、数年前まではその日に集まった女の人達がご詠歌を唱え たという。 弁財天は貧困を救い財物を与える神ともいわれ、7福神の1つになっている。 安芸の宮島、 琵琶湖の竹生島、江の島が3弁天として有名である。 平成2年6月1日上鶴間公民館報第9号 平成25年7月 上鶴間公民館ホームページ取材班
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