∼主な内容∼ ・施設長コラム ・フォルクローレコンサート ・新

社会福祉法人つどいの家 仙台つどいの家通信 隔月25日発行
∼主な内容∼
仙
台
・施設長コラム ・フォルクローレコンサート
発
・新成人を祝う会
発 行 日
・法人医療的ケア家族懇談会
・活動の様子(初詣、陶芸教室)
・研修報告
・職員コラム
・ゆきコラム∼栄養士から∼
・めいぷる新商品
行
つ
責
ど
任
い
の
家
者
2 0 1 5
年
1
編
集
室
山
口
収
月
2 5
日
〒983-0836 仙台市宮城野区幸町3丁目 12-16
[email protected]
隔月連載
施設長コラム
母はいつまで介護をしなければならないのか
の巻
少し前からある二人が気になっています。と言っても、職場内のもう少しで結婚しそう
なナイショのカップルのことではなく、昨年流行語大賞をとったアノ二人組のことでもあ
りません。毎週末に娘をバレエスタジオに送っていった帰りに必ず見かける、80年配の
小さな老女と50がらみの体の大きいおじさんのことなのです。おそらく発達しょうがい
のある息子さんとそのお母さんなのでしょう。毎週必ず、二人は塩釜駅前を手をつないで
歩いています。お散歩に出かけているのか、どこかに出かけた帰りなのか…。季節ごとに
母親は息子の体調管理に気を配っているようで、真夏の暑い盛りには日傘をそっと差し掛
けてあげたり、冬には暖かそうな手編み(?)のマフラーを巻きなおしてあげたり。時折
ぴょんぴょんと飛び跳ねる息子さんを優しいまなざしで包んでいるのです。でも、深い皺
の中に一瞬見せる表情には、長年の介護の苦労や将来への不安が滲んでいるようにも見え
たりします。
今でこそ障害福祉サービスが少しずつ整ってきて、日中通う場所や親が介護に疲れたと
きに気軽に預けられる場所が増えてきてはいますが、それでもどこの地域でもみんなが必
要十分に利用できるほどに整備されているわけではありません。幸い仙台市には『障害者
家族支援等推進事業』というすばらしい事業があります。この事業はもともと『自立体験』
と『レスパイト』の両方の側面を持ったつどいの家の自主事業でした。利用ニーズが高か
ったため一般化しようと、担当部局や他法人との検討会を重ねて市の補助事業になったの
が平成10年です。事業開始から17年、今や8法人11事業所がサービスを提供してい
ます。障害福祉サービスの隙間を埋めることのできる仙台市の目玉事業として、様々な課
題を抱えながらも、このサービスがあったことで助けられた親御さんは多いのではないで
しょうか。
今年度の法人一般職への昇級昇格論文題は『老障介護について』でした。高齢の親がし
ょうがいのある子供の介護をし続けている、続けざるを得ない現状とそこに潜む課題を、
それぞれの職員が深く考察しようと努力していました。冒頭の二人の姿は、まさに老障介
護の現実の姿なのでした。『もし仮に…』と思います。もし仮に母子の住む地域に利用し
やすいレスパイト事業があったら。いつでも気軽に外出に対応してくれるヘルパーさんが
いたら。将来に向けた自立体験の場があったら。
。
。母親の眉間に刻まれた皺は、或いは目
尻の笑い皺になっていたのかもしれないなと考えてしまいます。とは言え、老障介護のも
っともっと本質的な要因はこの国特有の家族介護主義にあるわけで、しょうがい者も高齢
者も社会全体で支援する発想に転換できない限り、あの二人のような親子をこれからも目
にするような気がします。サービスの拡充だけでは埋められないものもあるんだろうなぁ
と、信号待ちの短い間に二人の様子を見ながらいつも考えてしまうのです。
(管理者 山口 収)
2
新成人を祝う会
晴天に恵まれた1月 23 日(金)、仙台つどいの家交流ひろばにおいて、新成人を祝う会が
行われました。仲間やお母さん方の他、担任としてお世話になった特別支援学校の先生方を
お迎えし、手作りの温かい雰囲気で新成人を迎えた『岩佐美奈さん』
『富田樹さん』をお祝い
しました。ワンピースを素敵に着こなした美奈さん、スーツでビシッと決めた樹さんは、学
校時代にお世話になった先生方に久しぶりにお会いしたからか、少し照れながらもとても喜
んでいた様子でした。ミニコンサートでは、歌手のasariさんの素晴らしい歌声に包ま
れ、素敵な時間を過ごしました。
この日が 岩佐美奈さんと富田樹さんにとって、人生の大切な1ページとなりますように。
新成人おめでとうございます!
(記:佐藤(和)
)
3
初詣に行きました!!
あけましておめでとうございます!宮城野区岩切にある八坂神社に、お正月恒例の初詣
に出かけてきました。多少の階段はあるものの本殿まではスロープがあり、お参りしやす
かったです。利用者さんもお参りするときは神妙な顔・・・になるかと思いきや、ニコニ
コ笑っている方(何か違う雰囲気を感じたのでしょうか?)、お参りの際に鳴らす鈴をじ
っと見ている方(音にとても興味が強い利用者さんでした!)と様々で、興味・関心の方
が勝っていた様子でした。
最後に皆でおみくじを引いて今年の運勢を占いました。今年も皆さんにとって良い1年
でありますように!!
(記:後藤)
昨年12月22日に、泉区加茂にある風工房さんがボラン
ティアで陶芸教室を開いてくれました。8月に外出したホー
ムセンターで行なっていた展示会で、利用者の奥津欣也さん
が工房主宰の新藤さんに話しかけたのがご縁で、このような
機会が実現に至りました。
当日は、
「コーヒーカップを作ろう」という事で円柱に粘土
をクルクル巻いて作成。ひんやりした粘土の感触に手を引っ
こめる方もいれば、力を入れすぎて何回も作り直す方もいま
したが、みんな目をキラキラさせて形が変わっていく様子を
見ていました。それぞれ1人1人のペースに合わせて、講師
の方から丁寧に教えて頂き、1人1つの作品を完成させまし
た。今から焼き上がった作品が待ち遠しいですね。
(記:鈴木(恵)
)
4
法人内特例生活介護家族懇談会
12月5日、当法人内の3施設より特に医療的なケアを必要とする方のご家族に参加頂き、懇談
会を行いました。今年度2回目の開催となったこの家族懇談会ですが、前回よりも多い 10 名のご
家族の参加があり、賑やかな会となりました。
自己紹介と近況の報告が主な内容でした。普段通う施設も年代も違う利用者さんのご家族とはい
え、抱えている悩みや心配事などには共通点も多いようで、「うん、うん(分かるよ)。」と大きく
頷きながら話を聞くお母さん方の姿が印象的でした。また、新設された市立病院をさっそく受診さ
れたというご家族からは、当事者(ご家族)ならではの視点から改善点などが多く聞かれました。
最新の設備を備えたはずの病院も、しょうがいの方々が快適に利用するにはまだまだ配慮が足りな
いという事実はとても残念に思いました。
使いづらい制度や生活上の困難さの改善などを、当事者(ご家族)の立場で行政に働きかけてい
くつながりとしても、家族懇談会の必要性を改めて感じました。今後も継続して、こういった会を
開催できればと考えております。
(記:福地)
リーの会視察研修
11月20日、21日の2日間で神奈川県にある社会福祉法人訪問の家と社会福祉法人みなと
舎の視察研修に行きました。1日目は社会福祉法人訪問の家の生活介護事業所やグループホーム
などの各事業所を見学させていただきました。中でも興味深かったのは多機能型拠点『郷』で、
医療的ケアのある方を対象とした短期入所と日中一時支援の事業を実施していました。
「困ったか
らすぐに利用したい」というニーズを受けられるように、定期的に利用してもらうことで関係性
を築くことを大切にしているとのことでしたが、短期入所の場合は看護師が泊まれる日が受け入
れ可能日ということでした。看護師は8人雇用しているとのことでしたが、給付費だけではまか
なえず横浜市の人件費補助を受けて何とかやりくりしているとのことで、財政的には厳しいとの
ことでした。
2日目に見学したのは『ライフゆう』という、社会福祉法人みなと舎が今年度新しく作った医
療的ケアが必要な重症心身障害児(者)のための入所施設でした。入所施設ですが、日中活動と
して日に1∼3名が同法人内の通所施設に外出して一緒に活動していました。ライフゆうの職員
には医師や看護師、介護福祉士、保育士、PTなどさまざまな職種の方がいました。みなと舎が
入所施設ライフゆうを開設するにあたって、暮らしの場を『今の家』から『ライフゆう』に替え
るという考えのもとに、ライフゆうはメンバーの自立生活の場を作って選択してもらう場として
存在するという言葉がとても印象的でした。
今回2箇所の法人で行っている医療的ケアのある方の住まいの場の支援を見学して、それぞれ
に特色があると感じました。医療的ケアのある方が自立した生活を送るには、どの暮らしが本人
にとって居心地が良いのかを考え、その選択肢がより多くあることが大切なのだと今回の視察研
修で改めて感じました。
(記:東山)
5
♪フォルクローレコンサート
12月13日土曜日に“第3回つどいの家音楽
会”としてコンフント・トラピチェさんをお招き
して「フォルクローレコンサート」を行いました。
コンフント・トラピチェさんは仙台市を中心に
主にボリビア、ペルーのフォルクローレ(中南米
民俗音楽)の演奏活動をしているグループです。
当 日 は 1 2 月中
旬 と い う こ と もあ
り 寒 い 中 で の 開催
となりましたが、仙台つどいの家の利用者さんだけでなくご家族、そ
してたくさんの地域の方々に来場いただきました。フォルクローレの
代表曲「コンドルは飛んでいく」をはじめ、聴きなじみのある曲を多
く演奏してくださり、自然と体が反応してリズムをとる方や、じっく
りと聴き入っている方などみんなの反応もさまざまでした。また、チ
ャランゴなどフォルクローレ音楽にとって欠かせない楽器を実際に
弾かせていただき楽しむこともでき、素敵な時間を過ごすことができ
ました。
コンフント・トラピチェの皆様、本当にありがとうございました。
(記:東山)
৬һίϥϜɿখ໺ஐࢠ͞Μʢ૯຿ʣ
皆さん、どんなお正月をお過ごしになりましたか?
お正月といえば、私がまだ幼い頃は、実家に家族や親戚が集まって正月恒例カラオケ大会を行
っていました。トーナメント制で、優勝者は豪華景品をもらえました。大人子供容赦なく、点数
の高い方が勝ちあがれます。曲のセレクトは祖父だったため、私の十八番は「北酒場」でした…。
当然勝ち上がることは出来ませんでしたが、皆の楽しげな歌声や笑い声に囲まれながら、つきた
てのお餅を食べたり、糸引きを食べたり、花札をして、とても楽しかったことを今でも鮮明に覚
えています。(ちなみに、糸引きは津軽地方で昔からある、黒糖や小豆を溶かして固めたもので、
大中小の大きさの鯛や梅、恵比須などの形をしているものに、一つ一つ糸がついています。
)
今年は次々と家族がダウンして寝正月になってしまいましたが、それもまた後々良き思い出に
変わっているといいなぁ…と思いながら、今年もまた皆さんとの関わりの中で、沢山の思い出を
一緒に作っていきたいと思っています。今年もどうぞ宜しくお願い致します。
6
(記:小野)
今回はなんと一気に5種類!
右から順を追って紹介したいと思います。
まずはくるみとレーズン。レーズンパンの中にく
るみまで入ってしまいました。2つの相性はとって
もよく、少し大人な一品に仕上がっております。
次はなが∼いベーコンが一枚入ったベーコンエピ。
噛みごたえのある生地に、ベーコンの香り、塩気が
たまらない一品です。
続いてビーフシチューパン。寒い季節に温まるものって嬉しいですよね。
そんな思いで出来上がった温かみのあるパンです。温かさが逃げないように
上にはチーズでふたをしました。
パン部門最後はぐるぐるりんご。一風変わった名前のパンですが、その実態は…、みんなで作った手作
りのリンゴジャムをシナモンシュガーと一緒にぐるぐると巻き込んだ楽しいパンです。表面にはアイシン
グでお化粧もしており、お菓子のような一品になっております。
さて、クッキーからも一品!抹茶クッキーです。どこにでもありそうなクッキーですが、実はあんこが
入っている面白いクッキーです。卵を使わず、サクサクに仕上げた一品です。抹茶のほろ苦さにあんこの
優しい甘さ、是非ご賞味ください☆
ゆきコラム
(記:設楽)
∼栄養士より∼
月日は早いもので、気づけば2度目の成人式を通り過ぎています。そんな私の1回目の成人式の話
をしたいと思います。当時、私は交通事故に遭い入院中でした。装具を作ってもらっていたので、成
人式も行こうと思えば歩いて行けたのですが、何故だか行く気持ちになれなくて、両親に「着物も何
もいらないから」と言って病院で過ごすことにしたのです。
そんな成人の日の昼食。その病院の恰幅のいい栄養士のおばちゃん(現在の私のようだわ)が「今
日はゆきちゃんの成人式のお祝いだから∼」と言って赤飯を作ってくれたのです。それは入院中の患
者達に知れ渡る事となり「今日は祝日!先生の回診もないからお祝いをしよう!」となったのです。
宴もたけなわ、酔った患者達(人生の先輩達)がそれぞれの二十歳の思い出を語り出し「戦争中でそ
れどころじゃなかった」
「金の卵と呼ばれ上京して働きづめだった」
「ベコ飼ってたからいろんなもの
に汚れてた」「とにかく今の人たちは幸せよ」などなど。晴れ着を着て大きなホールで芸能人たちの
ありがたい話を聞くよりも、一生の思い出となる私だけの成人式でした。
そして今、下手なりにもデザートづくりに挑戦し、利用者の方々の誕生会と称し、月ごとに支援員
の協力を得て『ハッピーバースデイ』を歌い提供し祝っています。目指せパティシエです!!献立を
変更してまで赤飯を出してくれた思い出が、今の私をそうさせているのかもしれません。栄養士業務
ではもちろん栄養管理・食事管理が一番大事だけれど、気持ちも大事だよね!と思うのです。さて、
今日の給食も気持ち入れます!!
(記:佐藤ゆき子)
7
2月
5日(木)チーフ会議
(11月16日
10日(火)無線訓練、福祉プラザ販売会
1月16日まで)
吉田さん、兵藤さん、榊原さん、佐藤さん、岩淵さん、
笹田さん、石岡さん、高橋さん、鈴木さん、織原さん、
11日(水)黄色いレシートキャンペーン
関谷さん、佐藤さん
(休日開館日)
12日(木)ケース会議(13:30 降所)
19日(木)健康相談
郡和子さん・秘書さん、おきあがりこぼしの皆さん(風船
20日(金)職員会議
バレー)
、濱谷先生(生け花教室)、向井田先生・山崎先生
23日(月)施設懇談会
(音楽療法)、アロマ DE すまいるさん4名、風工房:
25日(水)映画『何を怖れる』上映会
新藤さん(陶芸講師)、コンフントトラピチェさん6名、
26日(木)チーフ会議
コンサート参加者12名、東北福祉大学生2名、首藤さん、
二瓶さん、折腹さん、鶴谷特別支援学校:三浦教諭、利府
27日(金)ケース会議(13:30 降所)
支援学校:三浦教諭、小松島支援学校:武田教諭・杉山教
3月
諭、視覚支援学校より2名、幼児専門学校より1名、厚生
5日(木)チーフ会議
労働省:黒田さん、仙台市道路課:桜田さん、仙台市子ど
9日(月)給食提供休み
も未来局:大庭さん、障害者支援課:相馬さんほか2名、
10日(火)福祉プラザ販売会
青葉病院2名、今庄青果、マルキ水産、マルイ、鈴木米穀、
11日(水)無線訓練、
サトー商会、東北食材、仙台大気堂、ダスキン、東京めい
らく、カメイ株式会社:稲葉さん・及川さん、日本テクノ:
黄色いレシートキャンペーン
小澤さん、同事建設:三浦さん、芦野さん、セキスイホー
12日(木)連合保護者会勉強会
ムテクノ、宮城ゼロックス、東北自動車共済:星さん、第
17日(火)職員会議
一興商、日本環境衛生研究所、結核予防協会、共栄防災、
23日(月)施設懇談会
ハート総合自動車、タイヤ館いずみ、日産サティオ宮城:
25日(水)チーフ会議
高橋さん、日立キャピタル:山口さん、オリックス自動車、
寺岡システム、風の郷工房:中川さん、ジェーシーアイ:
31日(火)ケース会議
瀬戸さん、もりのとびら:鳴海さん、訪問調査センター:
五十嵐さん、横浜療育医療センター:入岡さん、植草学園
大学:松田さん、首都大学東京:新田さん、千葉商店、フ
12月から1月までの納品額
12 月
3,684 円
合計
1月
4,648
ラッツ102:大野さん、ウェルポート:後藤さん、グル
円
ープゆう:中村さん、下郡山理事長、下郡山理事
法人職員:高橋、寺田、福地、沼田、小野、佐藤、飯田、
8,332 円でした。
石道、佐藤、渡部、加藤、鈴木、三浦
(以上、ご芳名順不同)
ご協力ありがとうございました。
冬季休暇を利用して関東方面に1泊旅行に行ってきました。上野公園で出会ったのは「顔面のみ」の大仏様でした。
後々調べてみると胴体などの部分はすべて焼けてしまい、残っているのは顔の部分のみとのこと。
「焼け落ちない」=
「試験に落ちない」ということで合格祈願に来る人が多いのだそうです。せっかくなので家族や友人の合格をお祈り
してきました。これを読んでいる受験生の皆さんも体に気をつけて頑張ってくださいね!!
8
(記:後藤)