プラスチック液晶ディスプレイ技術の開発が大幅に進展

ニュースリリース
2015 年 2 月 19 日
※ 本リリースはドイツ 2 月 11 日発表英文リリースの日本語抄訳版です。
メルクと FlexEnable、プラスチック液晶ディスプレイ技術の開発が大幅に進展
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折り曲げ可能で壊れない軽量薄型液晶ディスプレイ(LCD)を実現する新技術
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有機トランジスタ技術の応用により、低コスト・量産への道を開拓
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様々な LC モードにとって魅力的なコンセプト
メルク株式会社(本社:東京、会長兼社長カール・レーザー、以下「メルク」)の親会社であり、液晶・有機エ
レクトロニクス材料市場をリードする Merck(本社:ドイツ・ダルムシュタット、会長カール-ルドウィッグ・クラ
イ、以下「メルク」)は本日、フレキシブル有機電子材料の開発・実用化の分野で強みを有する FlexEnable
(本社:英国)と共同開発を進めるプラスチック液晶ディスプレイ(LCD)技術に関し、実用化に向けた新たな
開発フェーズに到達したことを発表しました。プラスチック LCD は、ガラスを一切使用せず、プラスチック基
板上で有機トランジスタを使用しており、さまざまなメリットを提供することができます。プラスチック LCD を
採用することによって、ガラス基板を用いる従来型ディスプレイに比べ、厚さは 10 分の 1、重量は 10 分の
1 以下となり、コストも削減する上、飛散防止や絶縁保護といった差別化要素を備えた製品を開発できる可
能性が生まれます。
今回極めて短期間で開発された試作品は、優れた品質や高い歩留まりなど有機トランジスタテクノロジー
(OTFT)の持つ主要特性を備えており、現在ディスプレイ技術市場で圧倒的主流を占める LCD の低コス
トでの量産化への道筋を示すものです。FlexEnable は今回、世界初のアクティブ・マトリックス・インプレー
ン・スイッチング(IPS)機能搭載プラスチック LCD のデモンストレーションを行い、ここには FlexEnable の
OTFT アレイとともに、メルクの液晶(LC)材料と有機半導体材料が使用されています。初のデモ製品には
IPS モードを採用していますが、このコンセプトは他の多くの LC モードや、電子リーダー、動画対応の公
共標識、広告など様々な用途にも同様のメリットをもたらします。
メルクのディスプレイ材料事業ユニット統括責任者、イネス・ローエンシュタインは次のように述べていま
す。「研究開発の進展は、LC 技術による多大なイノベーション創出に向けた可能性を示しており、非常に
嬉しく思います。プラスチック基板を用いた折り曲げ可能でフレキシブルなディスプレイが夢ではなく現実
的な可能性として見えてきており、こうした用途のための新しい LC モードの開発機運が高まっています。
また、さらに軽量かつ持ち運び可能で、しかも強度を高めつつ、液晶ディスプレイをさらに大型化する手法
についても想定できるようになりました」。
FlexEnable の会長、インドロ・ムカジー氏は新技術開発の意義について、次のように述べています。
「今回、FlexEnable のチームがパートナー企業と共に、当社のトランジスタ基盤の成熟度と先新性を改め
メルク株式会社
本社
〒153-8927
東京都目黒区下目黒 1-8-1
アルコタワー 5F
広報グループ
電話 03 (5434) 6736
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て実証してくれたことを喜ばしく思います。何年もの年月をかけるのではなく、わずか数カ月間でこのような
大きな成果を成し遂げたことは、さまざまな工程における、業界で実証済みの開発ツールキットに蓄積さ
れた豊富な知識および知的財産を改めて証明しているといえます。プラスチック LCD は、軽量薄型化が
非常に重要となる一般消費者向けや産業用の量産製品市場に大きなメリットをもたらします。同時にディ
スプレイメーカーにとっては、さらにシンプルで低コストのデバイススタックへの道が切り拓かれたことにも
なります」。
今回のプロジェクトには、メルクと FlexEnable の他にも、独シュツットガルト大学 Institute for large area
microelectronics のディスプレイ技術の専門家、独 LOFO High Tech Film 社(プラスチックフィルム・サプ
ライヤー)、独 Micro Resist Technology 社(特殊レジスト・サプライヤー)、イスラエルの Etkes and sons
社(バックライト・サプライヤー)等のパートナーが参画しています。また本プロジェクトは EU の第 7 次研
究・技術開発フレームワーク・プログラムによる共同出資を受けています。
FlexEnableについて
FlexEnableは Plastic Logic社によって設立され、英国ケンブリッジ市に本社を置いています。FlexEnableおよび堅牢なフレ
キシブルディスプレイの詳細については、http://www.flexenable.comをご覧ください。FlexEnableとの協業については、
[email protected]までお問い合わせください。
メルクについて
Merck(メルク)はドイツのダルムシュタットに本社を置く世界的な医薬・化学品会社です。ヘルスケア、ライフサイエンス、パフ
ォーマンスマテリアルズの分野において最高水準の品質と高度な技術に基づく革新的な製品を提供しています。6つの事業
(メルクセローノ、コンシューマヘルス、アレルゴファーマ、バイオシミラー、メルクミリポア、パフォーマンスマテリアルズ)を展
開し、グループ従業員総数は約39,000人、事業展開地域は世界66カ国に上り、2013年総売上高は約111億ユーロとなって
います。会社としての起源は1668 年まで遡り、以来世界で最も歴史の長い医薬・化学品会社として、革新性・事業の成功・
責任ある企業家精神を軸に、患者様のQOLの向上や顧客企業の支援、地球的規模の課題の解決に向け取り組んでいま
す。またメルクの株式は創業家が全体の70%を保有しています。なおメルクは北米では「EMD」として事業を行っています。
メルク株式会社はメルクの日本法人として1968 年に設立。液晶や顔料などの化学品の研究開発・製造・販売や、試薬・分析
機器などバイオサイエンス基礎研究や医薬品製造・創薬にかかわるライフサイエンス関連製品・サービスを手がけています。
2011年に日本ミリポア株式会社を吸収合併、2014年にはグループ傘下にAZエレクトロニックマテリアルズを統合。パフォー
マンスマテリアルズとライフサイエンスの両分野で高付加価値製品・ソリューションを幅広く提供しています。
メルク株式会社についての詳細は、www.merck.co.jp をご覧ください。
メルク株式会社
本社
〒153-8927
東京都目黒区下目黒 1-8-1
アルコタワー 5F
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