ブロードバンド(PDF) - JCTEA 一般社団法人日本CATV技術協会

2015年
CATV技術者(エキスパート)資格試験
ブ
ロ
ー
ド
注
1.試験時間は
60分
意
バ
ン
事
ド
科
目
項
です。
2.解答は別に配布する解答用紙(マークシート)の該当する欄のみを使用して下さい。
解答をこの問題用紙に記入しても採点されません。
3.解答要領はマークシート方式となっています。
4.解答用紙に受講・受験番号、氏名を HB の黒鉛筆かシャープペンシルで記入し、併せて
受講・受験番号の該当する数字をマークして下さい。
(記入例)
受講・受験番号
1
2
3
●
②
③
④
⑤
⑥
⑦
⑧
⑨
⓪
①
●
③
④
⑤
⑥
⑦
⑧
⑨
⓪
①
②
●
④
⑤
⑥
⑦
⑧
⑨
⓪
-
4
5
6
7
①
②
③
●
⑤
⑥
⑦
⑧
⑨
⓪
①
②
③
④
●
⑥
⑦
⑧
⑨
⓪
①
②
③
④
⑤
●
⑦
⑧
⑨
⓪
①
②
③
④
⑤
⑥
●
⑧
⑨
⓪
5.解答用紙にマークする場合は、次の注意事項をよく読んでマークして下さい。
① HB の黒鉛筆かシャープペンシルを使用し、次のマーク記入例の「良い例」にならって、
正解として選んだ記号のあるマークの枠内を濃く塗りつぶして下さい。
ボールペン、万年筆等でマークした場合は、採点できませんので、使用しないで下さい。
(マーク記入例)
良い例
●
悪い例
○
・
○ ✓
○
○
○
② 一つの問に対する解答は一つだけです。従って マークするのは、一つの問につき一ケ所
のみです。
③ マークの訂正をするときは、跡が残らないように消しゴムで完全に消して下さい。
④ 解答用紙は折り曲げたり汚さないようにして下さい。
次のページ以降は試験問題になりますので、試験開始の合図があるまで開かないで下さい。
試験問題を解答する前に、必ずページ数の不足、不揃い、印刷不鮮明などがないか試験問題用
紙の確認をして下さい。
一般社団法人 日本CATV技術協会
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問1.次の文章は、ネットワークの基本技術として、OSI 参照モデル、インターネットプロトコ
ル技術に関する記述である。a ~ e の語句として最も適切なものを、設問の解答選択肢
㋐ ~ ㋓ から選び、解答用紙の同じ記号にマークして答えよ。
(1) OSI 参照モデルとインターネットプロトコル(TCP/IP)例について述べた、次の二つの
記述は
a
。
A:OSI 参照モデルは 7 つの階層に分けて定義されている。上位層に 3 層、下位層 4 層からな
り、プロトコルスタックと考えてよい。
B:プレゼンテーション層は、OSI 参照モデルの最上位層に属し、ユーザが直接操作する電子
メール、ファイル転送、Web などに関する取り決めを分担し、プロトコルの例としては
HTTP、TELNET、FTP、DNS、DHCP などが属する。
㋐ A のみ正しい
㋑ B のみ正しい
㋒ A も B も正しい
㋓ A も B も正しくない
(2) OSI 参照モデルの役割・機能について述べた、次の二つの記述は
b
。
A:第 1 層は物理層と呼ばれ、通信媒体との物理的(コネクタのピン数、形状など)、電気的
インタフェース(電圧、電流など)および信号の種類・内容やデータの伝送方法の取り決
めを分担する。
B:第 4 層のトランスポート層は、第 3 層(ネットワーク層)以下の層で伝送されるデータが
確実に受信者に届いていることを保証するための取り決めを分担する。
㋐ A のみ正しい
㋑ B のみ正しい
㋒ A も B も正しい
(3) インターネットプロトコルについて述べた、次の記述は
㋓ A も B も正しくない
c
。
A:インターネットプロトコル階層では、OSI 参照モデルの上位 3 層では、HTTP、FTP、SMTP
などのインターネットアプリケーションが一括して対応している。TCP、UDP や IP はネ
ットワーク層が対応し、データリンク層には Ethernet や FDDI などの実在のネットワー
クが相当する。
B:「TCP/IP」はインターネットのプロトコルセットを総称して呼ぶことが多い。TCP も
IP も一つの特定のプロトコルを指していう呼び名ではなく、TCP プロトコル群、IP プロ
トコル群ともいうべき多数のプロトコル体系から成り立っている。
㋐ A のみ正しい
㋑ B のみ正しい
㋒ A も B も正しい
㋓ A も B も正しくない
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(4) インターネット層について述べた、次の記述は
d
。
A:インターネット層の役割は、トランスポート層とアプリケーション層の間に設けられ、個
別のアプリケーションとネットワーク層を仲介する。
B:ネットワーク層は TCP/IP において、最も重要な層といえる。IP アドレスの割り当て、
データの伝送経路の選択(ルーティングという)などをつかさどる。
㋐ A のみ正しい
㋑ B のみ正しい
㋒ A も B も正しい
㋓ A も B も正しくない
(5) コネクション型/コネクションレス型通信について述べた、次の記述は
e
。
A:コネクション型通信は、フレームやパケットのヘッダなどでリンク(物理的な通信路)を
指定して情報を転送する通信の方式をいう。公衆電話、パケット交換網、ISDN、ATM 網
などもこの方式を採用している。
B:コネクションレス型通信は、ヘッダなどで相手端末のアドレスを指定して情報を転送する
方式である。アドレス指定により、相手端末の存在や状態を認識できるため、信頼性が高
く高速化に有利な通信である。
㋐ A のみ正しい
㋑ B のみ正しい
㋒ A も B も正しい
㋓ A も B も正しくない
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問2.次の文章は、暗号方式関連用語に関する記述である。a ~ e に該当する語句として最も
適切なものを、設問の解答選択肢 ㋐ ~ ㋞ から選び、解答用紙の同じ記号にマークして答
えよ。
a
は、利用者の身元について信頼できる第 3 者 TTP(Trusted Third Party)が審
a
査を行い、保証を実現する仕組みの事である。
報に対して、
b
による暗号と
c
は安全な通信を確保すべき電子情
の 2 つの機能を提供する。
は、「送信者の電子情報(平文)を秘密鍵で暗号化して、着信者が
b
c
の機能
で暗号文を
正しく復号できれば、その暗号文は秘密鍵を持っている人しか生成できないため、送信者
を特定できる。」ことである。TTP の例として、
d
は、他の当事者にデジタル公
開鍵証明書を発行する機関である。
また、
e
暗号は、桁数の大きい合成数の素因数分解が難解であるという事を安全性
の根拠とした
b
暗号の一種である。
㋐ AES
㋑ CRL
㋗ RSA
㋘ 検査局(VA)
㋜ 登録局(RA)
㋒ CVC
㋓ DES
㋙ 公開鍵
㋝ 認証局(CA)
㋔ ECB
㋚ 秘密鍵
㋕ KEK
㋖ PKI
㋛ デジタル署名
㋞ リポジトリ
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問3.次の文章は、ネットワークプロトコル技術に関する記述である。(1) の a は該当する語句
として最も適切なものを、設問の解答選択肢 ㋐ ~ ㋔ から、また、(2) ~ (4) の b ~ e
については、該当する語句は最も適切なものを、数値は最も近いものを設問の解答選択肢
㋕ ~ ㋞ から選び、解答用紙の同じ記号にマークして答えよ。
(1) 次の A から C に示す IP(インターネットプロトコル)の機能のうち、正しいものを【正】、
a
誤ったものを【誤】としたとき、正しい組合わせは
である。
A:IP ヘッダの誤り検査
B:パケット経路選択
C:MAC アドレスの制御
(2) IPv6 は、IPv4 に続く次世代版インターネットプロトコルである。IPv4 で約 2
た IP アドレスの数を、約
b
個であっ
個まで拡張したものである。
(3) IPv6 ネットワーク同士が直接つながっていない IPv6-IPv4-IPv6 のような状況下では、
IPv6 ネットワークは IPv4 を経由して通信しなければならない。また、IPv4 ネットワーク
の間に IPv6 ネットワークが存在した場合は、IPv4 ネットワークは IPv6 ネットワークを経
由して通信することになる。こうした状況下で使われる技術が
c
IPv4
c
である。
には IPv6 のパケットを IPv4 のパケットにカプセル化して通信する IPv6 over
c
と、これとは逆の IPv4 over IPv6
c
がある。
(4) IPv4 のアドレスクラス B は、65534 台のホストを接続できるが、フルに接続することはま
れである。サブネットマスクは 1 つのネットワークアドレスを複数のネットワークに分割
するものである。IPv4 の CIDER 表記の「172.16.1.5/25」は、デフォルトのサブネットマ
スクにより、IP アドレスは「172.16.1.1」から 「
のネットワークアドレスは 「
e
㋑ A 誤・B 正・C 誤
㋓ A 正・B 正・C 誤
㋔ A 正・B 誤・C 正
㋕ 2
㋗ 172.16.1.0
㋚ 172.16.1.127
㋛ NAPT
」の範囲となる。また、この場合
」である。
㋐ A 正・B 正・C 正
㋖ 2
d
㋒ A 正・B 誤・C 誤
㋘ 172.16.1.5
㋜ マイグレーション
㋙ 172.16.1.126
㋝ マスカレード
㋞ トンネリング
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問4.次の文章は、ブロードバンドネットワークに関する記述である。 (1) および (2) のa ~
d に該当する語句として最も適切なものを、設問の解答選択肢 ㋐ ~ ㋞ から選び、解答
用紙の同じ記号にマークして答えよ。 (3) の e については、設問の解答選択肢 ㋐ ~ ㋔
から選び、解答用紙の同じ記号にマークして答えよ。
(1) Edge QAM 変調器は、DOCSIS での
a
用途や、ビデオ用途で使われ、両用途に対
応したものはユニバーサル Edge QAM 変調器といわれる。
(2) DOCSIS3.0 のチャンネルボンディング以外の重要な特徴である、IP
b
対応は、IP
ビデオ対応の目的で作成された仕様である。DSID(Downstream ServiceID)の概念を導
b
入して
d
く
DSID 転送のオペレーションモードで行う。従来技術の
d
を採用している。
c
ではな
では、受信側がその特定の送信元について一度学
習すれば、直接その送信元からコンテンツを受信できる。従来の
スグループ全体にトラフィックが分散されるが、
d
c
では同じアドレ
ではこの分、不要なトラフィッ
クが減る。
㋐ ASM
㋑ Audio
㋒ MHA
㋓ Modular-CMTS
㋖ QoE
㋗ QoS
㋘ RGW
㋙ SID
㋜ VoIP
㋝ マルチキャスト
㋔ MPLS
㋚ SSM
㋕PIM
㋛ STB
㋞ トラフィック
(3) 次の文章は、Service Flow(SF)QoS について述べたものである。A ~ C に該当する語
句として正しい組合わせは
e
である。
Service Flow(SF)のスケジューリングは、次のパラメータのセットで行う。
・トラフィック優先度
・予約(保証)データレート
・遅延&ジッタ保証
なお、QoS は静的または動的に設定できる。SF は、CMTS が
B
A
副層内でユニークな
を上り/下りの片方向ごとに与える。さらに CMTS は、各 CM に Logical Upstream
チャンネルごとにユニークな
C
もアサインする。この
C
が各 CM の帯域要求な
どに使用される。
㋐
A:MAC ・ B:S I D ・ C:SFID
㋑
A:L L C ・ B:M A C ・ C:S I D
㋒
A:MAC ・ B:SFID ・ C:S I D
㋓
A:MAC ・ B:DSID ・ C:S I D
㋔
A:L L C ・ B:S I D ・ C:SFID
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問5.次の文章は、メールサーバなどに関する記述である。a ~ e に該当する語句として最も
適切なものを、設問の解答選択肢 ㋐ ~ ㋞ から選び、解答用紙の同じ記号にマークして答
えよ。
(1)
a
は、インターネット上のホスト名や電子メールに使われるドメイン名(例:
catv.or.jp)と IP アドレスとの対応づけを管理するための仕組みである。ドメイン名から
IP アドレスへの変換などを要求する
b
とそれに応答するネームサーバの 2 つの構
成要素から成る。
(2) メールサーバの使うプロトコルには、メール転送プロトコルに
に自分に届いたメールを取りにいく
d
、
e
c
、メールボックス
などがある。受信側の
d
は、
メールサーバに接続した際、原則としてメールボックスのすべてのメールを取り込んでしま
うが、
e
では、発信者やタイトルを見て、得たいメールだけを選択することができる。
モバイルメールで
e
がよく利用されるのはこのためである。
㋐ ARP
㋑ BGP
㋒ DHCP
㋓ IMAP
㋖ POP
㋗ SMTP
㋘ SNTP
㋙ DNS サーバ
㋛ TFTP サーバ
㋜ WEB サーバ
㋝ コマンド
㋔ MIB
㋕ MIME
㋚ FTP サーバ
㋞ ネームリゾルバ
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問6.次の文章は、DOCSIS の主な特徴に関する記述である。(1) の a ~ c に該当する語句と
して最も適切なものを、設問の解答選択肢 ㋐ ~ ㋞ から選び、(2) の d ~ e に該当する
数値として最も近いものを、設問の解答選択肢 ㋐ ~ ㋕ から選び、解答用紙の同じ記号に
マークして答えよ。
(1) 次の文章は、DOCSIS 標準の基本的な概念、特徴の一例を示したものである。
① 1 台の CM に複数の
②
b
a
設定可能(複数 Service‒ID)である。
による個別、グループ別の柔軟な設定。接続 PC の台数制限可能である。
③ 設置作業:使用周波数、
c
レベル、時間オフセットなどを自動で調整し登録でき
る(レンジング)。
㋐ AES
㋑ ARIB
㋒ CMTS
㋓ Configuration File
㋔ FTP
㋕ LLC
㋖ NMS
㋗ SNMP
㋘ SNMT
㋙ ToD
㋚ QoS
㋛ 時間
㋜ 周波数
㋝ 送出
㋞ 受信
(2) 次の文章は、DOCSIS のインタリーブなどに関する記述である。
インタリーブは、伝送路上で発生するバースト状のエラーを拡散するための処理である。
バースト保護能力は、インタリーブがない場合は、3 シンボル(21 ビット)長なのでこれ
を 64 QAM のビットレートの 30.342Mbps からフレームヘッダと TCM 付加分を差し引い
た約 28.3Mbps で割ると、0.74μs となる。インタリーブのタップ数を I、増分を J とする
と、(I, J ) = (16, 8 )にした場合、バースト保護能力は、
d
μs、遅延時間は
e
ms
となる。
㋐ 0.22
㋑ 0.48
㋒ 0.98
㋓ 4.1
㋔ 5.9
㋕ 12
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問7.次の文章は、IPTV およびレジデンシャルゲートウェイ(RGW)に関する記述である。
a ~ e に該当する語句として最も適切なものを、設問の解答選択肢 ㋐ ~ ㋞ から選び、
解答用紙の同じ記号にマークして答えよ。
(1) IPTV として提供されているサービスは現時点で VOD サービス、ダウンロードサービス、
IP 放送サービス、IP 再送信サービスの 4 つである。これらのサービスは基本的にネット
a
ワーク性能が確保されたコンテンツ配信ネットワーク
a
を経由して行われる。
には高速 IP ネットワーク、コンテンツ配信サーバ、ルータなどが含まれ、加入
者設備として HGW(Home Gateway)と端末機器(STB または PC)が要求される。
(2) Marlin デバイスは、Marlin サーバとの間で機器認証される。この認証には DTCP(Digital
Transmission Content Protection Specification)で規定された認証と鍵交換プロトコルが
使用されている。IPTV サービス受信のための機器認証、鍵コントロール、コンテンツ復
号などが Marlin DRM で可能であるため従来型の
b
は不要となる。
(3) マルチキャストとは通信ネットワーク内の複数の IP アドレスを指定して、同じデータ(コ
ンテンツ)を送信する仕組みである。1 回のデータ送信によって、通信経路上のルータが宛
先に応じて自動的にデータを複製する。アクセスが集中するような場合に用いることで、
ネットワークの負荷を軽減できる利点があり、放送型 IP サービスに向いている。マルチ
キャストに使用されるプロトコルは IGMP(Internet Group Management Protocol)と
c
であり、
c
v2 は、
d
のマルチキャスト制御に使用される。
(4) RGW は物理的には、アクセス網とホームネットワーク(HN)との接続の仲介を行うが、
サービス的にはクライアント(HN 端末)とクラウドネットワーク(サービス提供プラッ
トホーム)上のアプリケーションを結びつけている。クライアントの要求に従い外部のプ
ラットホームにアクセスし、サービスナビゲーションや
e
を行う機能、サービス決
定後の認証、課金処理、コンテンツ配信のセキュリティを保ちつつスムーズに行うことも
RGW に求められる。
㋐ ASP
㋑ CDN
㋒ CDV
㋓ ISP
㋕ MAP
㋖ MLD
㋗ MPD
㋘ CAS カード
㋚ IPv6 ネットワーク
㋛ QoS ブリッジ
㋝ サービス共有
㋞ サービス発見
㋔ MAC
㋙ HDMI コネクタ
㋜ クラウドネットワーク
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