望ましい企業情報開示の実現に向けた問い 我が国が対話先進国となるため

資料2
望ましい企業情報開示の実現に向けた問い
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我が国が対話先進国となるため、世界で最も高い水準の企業情
報開示、すなわち最も効率的に有用な情報の開示を実現するため
には、いかなる開示のかたちを志向すべきでしょうか。ついては、
以下の点についてどのように考えれば良いか、ご意見を聞かせて
ください。
問1:投資家・株主に対して、どのような内容の情報がどのように
(量、質、タイミング、方法・媒体)開示されるべきか。
(1)開示すべき情報の内容(Coverage)
① 中長期的・継続的な企業情報
・経営者のビジョン、経営戦略、中期計画、ビジネスモデル、
ガバナンス、事業ポートフォリオや事業概要等
② 一定期間における成果や財務状態等に関する情報
・年度決算、四半期決算や関連情報
③ 株主としての権利行使(議決権行使)等のための情報
・取締役等の選任、配当等の情報(議案及び関連情報)
(2)質(Quality)と適時性(Timing)
○
上記の内容について、どの程度の質の確保と開示タイミングの
即時性を求めるか(両者のバランスはどうあるべきか)
。
-
年度に係る決算発表(アーニングリリース等)について、
信頼性と即時性のバランスはどうあるべきか。企業の自由裁
量にゆだねるべきか。
-
年度に係る確定情報の開示について、信頼性と即時性のバ
ランスはどうあるべきか。
-
四半期に係る開示について、信頼性と即時性のバランスを
どのように考えるか。
-
情報開示において、信頼性以外の「質」の要素や即時性以
外の「適時性」の要素として配慮すべき点にはどのようなも
のがあるか。また、他に配慮すべき要素が複数ある場合、年
度開示・四半期開示において、それらについてそれぞれどの
ようなバランスが望ましいのか。
(3)伝達・開示方法(Way)
○
(情報の)利用者、内容(Coverage)、性質(Quality)、適時
性(Timing)によって、伝達・開示方法(Way)はどうあるべ
きか。
-
紙媒体と電子媒体。
-
年度・四半期に係る開示について、義務開示(法律、取
引所規則に基づく開示)/任意開示は、それぞれどのよ
うな役割分担と統合がなされるべきか。
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複数制度による開示要請について、どのように調整し、
タイミングのずれに対応すべきか。
-
参照(クロス・レファランス)方式をどのように取り入
れるべきか。
問2:上記に係る望ましい企業情報開示のあり方について、どのよ
うにそれを実現するか、どのようにすればそれを実現するこ
とができるか(How)。
以 上