インフルエンザ・二次感染対策 インフルエンザにかかってしまったら・・・ 鼻かみティッシュペーパーの取り扱いに 注意しましょう!! はじめに 茨城県では,毎年インフルエンザウイルスサーベイランスを行い,県内で流行している型および亜 型を県民に情報提供しています。 その中で,衛生研究所では毎シーズン,各保健所管内の学校等初発集団発生例について検査を 行っています。これまでは検査検体として,「うがい液」を用いていましたが,ウイルス検出率及び分 離率を上げるために,新たに「鼻かみ液」を検体に加えてみたところ,以下のことがわかりました。 方法 1.患者さんに図のような専用の用紙に鼻をかんでもらい,これを検査検体とし ました。 2.衛生研究所にて,リアルタイムPCR法によるインフルエンザウイルス遺伝子 の検出およびウイルス分離を行いました。 結果 ・リアルタイムPCR 検出率・・・70/78検体(89.7%) (うがい液からの検出率56/78検体(71.8%)) ・ウイルス分離 検出率・・・33/78検体(42.3%) (うがい液からの検出率9/78検体(11.5%)) と,いずれも高い検出率となりました。 また,検体について,目視で鼻汁が確認できたもの60検体については, ・リアルタイムPCR 検出率・・・60/60検体(100%) ・ウイルス分離 検出率・・・30/60検体(50%) と,さらに高い検出率となりました。 これらの結果より, インフルエンザ患者の「鼻かみ液」には,インフルエンザウイルスが多く含まれており, 鼻かみ後のティッシュペーパーが感染源になる可能性が高いことが考えられます。 以上のことから,もしインフルエンザに感染してしまったら, ・鼻かみ後のティッシュペーパーは速やかにゴミ箱に捨てるなどし て,他の人の手に触れないようにすること ・鼻をかんだ後には手を洗う習慣をつけること などが二次感染を防ぐためにも重要です。 発行:茨城県衛生研究所 企画情報部 住所:茨城県水戸市笠原町笠原町993-2 2015年1月 担当:ウイルス部 茨城県 1 Email: [email protected] TEL. 029-241-6652(代)
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