公募要領(PDF形式:494KB)

平成27年度石油ガス供給事業安全管理技術開発等事業(バルク貯槽検査技術
等高度効率化調査研究))に係る入札可能性調査実施要領
平成27年2月12日
経済産業省
商務流通保安グループ
ガス安全室
経済産業省では、平成27年度石油ガス供給事業安全管理技術開発等事業(バ
ルク貯槽検査技術等高度効率化調査研究))の受託者選定に当たって、一般競争
入札(価格及び技術力等を考慮する総合評価方式)に付することの可能性につ
いて、以下の通り調査いたします。
つきましては、下記1.事業内容に記載する内容・条件において、的確な事
業遂行が可能であり、かつ、当該事業の受託者を決定するに当たり一般競争入
札を実施した場合、参加する意思を有する方は、別添登録様式に記入の上、4.
提出先までご登録をお願いします。
1.事業内容
(1)概要
一般消費者等へ液化石油ガスを供給するため設置されるバルク貯槽及び
バルク容器の機器(以下「バルク貯槽等」という。)は、液化石油ガスの保
安の確保及び取引の適正化に関する法律施行規則(平成9年経済産業省令第
11号)により告示で定めるところにより検査(以下「告示検査」という。)
を行うこととされ、告示検査の方法等は、バルク供給及び充てん設備に関す
る技術上の基準等の細目を定める告示(平成9年経済産業省令第127号)
で定められている。経済産業省では、バルク貯槽等の製造後20年までに行
う告示検査が迫ってきていることから、その手順、検査方法等を調査研究し、
現行の規制体系の下で告示検査を実施する手順等を取りまとめ、平成26年
2月に、これを高圧ガス保安協会規格(KHKS)として制定した。
本事業は、これらの成果を踏まえつつ、新たな検査方法や検査手順の告示
検査への導入に向けた調査研究を行うとともに、社会情勢の変化から生じた
民生用バルク供給システムの課題について論点整理等を行い、必要な保安措
置、制限事項等を検討し、バルク貯槽検査技術等の高度効率化を図ることを
目的とする。
(2)事業の具体的内容
別紙仕様書のとおり
-1-
(3)事業期間
委託事業契約締結日から平成28年2月29日まで
(4)事業実施条件
バルク貯槽の告示検査に関する技術的知見を有すること。高圧ガスのよう
な類似する危険物設備の保安対策等で活用されている検査技術の調査を行い、
当該告示検査への転用可能性を確かめるために必要な技術的評価や実証実験
を行う技術的知見を有すること。
2.説明会の開催
本件に関する説明会を以下の通り実施します。
平成27年2月20日(金)11:00~12:00
場所:経済産業省 別館3階301会議室
3.留意事項
・登録後、必要に応じ事業実施計画等の概要を聴取する場合があります。
・本件への登録に当たっての費用は事業者負担になります。
・本調査の依頼は、入札等を実施する可能性を確認するための手段であり、
契約に関する意図や意味を持つものではありません。
・提供された情報は省内で閲覧しますが、事業者に断りなく省外に配布する
ことはありません。
・提供された情報、資料は返却いたしません。
4.提出先・問合せ先
〒100-8901 東京都千代田区霞が関1-3-1
経済産業省 商務流通保安グループ ガス安全室 片桐、大胡田
【TEL】03-3501-1672
【FAX】03-3501-6544
【E-mail】[email protected]
※郵送または E-mail にてご提出願います。
宛て
5.提出期限
平成27年3月5日(木)17:00
※複数者からの登録があった場合、その時点で入札可能性調査を終了し、一
般競争入札を実施することがあります。
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(様
(別
添)
月
日
式)
平成
入札可能性調査
年
登録用紙
事業者名
住
所:
商号又は名称:
代 表 者 氏 名:
連絡先
TEL:
FAX:
E-mail:
担当者名:
公募要領に示された事業内容、事業実施条件等について熟読し、承知の上、
登録致します。
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別紙
仕様書
1.調査事業名
平成27年度石油ガス供給事業安全管理技術開発等事業(バルク貯槽検査技術等高度
効率化調査研究)
2.目的
平成8年の液化石油ガスの保安の確保及び取引の適正化に関する法律(以下「液石法」
という。)の改正により民生用バルク供給システムが導入され、平成25年までに25
万基以上のバルク貯槽が生産された。これらのバルク貯槽には、液石法第16条第2項
に基づく同法施行規則第16条第22号の規定に従って、バルク供給及び充てん設備に
関する技術上の基準等の細目を定める告示第1条に定めるところにより検査(以下「告
示検査」という。)を行うことが義務づけられ、初回の告示検査は製造後20年までに
行うこととされている。
経済産業省では、民生用バルク供給システムの導入後20年を迎えるに際し、大量の
バルク貯槽の告示検査に伴う現場の混乱や、バルク貯槽毎に異なる判定が下され検査結
果のバラツキ等が生じることを回避するため、告示検査に適用すべき検査方法等の調査
検討や実証実験による評価・検証を実施し、告示検査の手引きとなる手順書の確立を目
的とした「バルク貯槽20年検査体制導入整備調査研究事業(平成21年度~平成24
年)」を行ってきた。この調査研究事業によって、液石法をはじめ関係法令に基づき告
示検査を行う上で必要となる法定手続や告示検査に適用可能な検査技術を取りまとめ
た手順書案が作成されたが、その作成に当たっては確実性を重視し、技術的に確立され
た既存の検査技術等を主体に取りまとめられている。液化石油ガス販売事業者による円
滑な告示検査の実行を促進するためには、他の高圧ガス関連分野で既に適用されている
新しい検査技術等の転用を図るほか、製造後20年までに行う初回検査に続く次回検査
の効率化の可能性についても検討を行うなど、検査方法や検査手順の合理化を進めるこ
とが求められている。
このため、本事業は、
「バルク貯槽20年検査体制導入整備調査研究事業」の成果(注)
を踏まえつつ、新たな検査方法や検査手順の告示検査への導入に向けた調査研究を行う
とともに、社会情勢の変化から生じた民生用バルク供給システムの課題について も論点
整理等を行い、バルク貯槽検査技術等の高度効率化を図ることを目的とする。
(注)バルク貯槽20年検査 体制導入整備調査研究事業の平成21年度~平成24年度の報
告書は、経済産業省ホームページ< http://www.meti.go.jp/topic/data/e90622aj.html
>から入手してください 。平成25年度の報告書 は、経済産業省商務情報政策局商務流
通保安グループガス安全室へ お問い合わせください。
なお、委託事業の成果である手順書案は、平成26年2月に、次の高圧ガス保安協会
規格として制定されました。(平成27年2月一部改正)
KHKS0745 バルク貯槽の告示検査等に関する基準
KHKS0746 附属機器等の告示検査に関する基準
KHKS0841 バルク貯槽及び附属機器等の告示検査等前作業に関する基準
-1-
3.全体計画
(1)実施期間
本事業の実施期間は、平成25年度から平成27年度までの3ヶ年計画とする。
(2)実施内容
本事業では、バルク貯槽の安全性の確保を前提として、他の高圧ガス関連分野で
適用されている 非破壊 検査手法 であって、バルク貯槽20年検査体制導入整備調査
研究事業で作成した手順書案に採択されなかった新しい検査技術 を調査し、告示検
査への転用可能性に関する技術的評価及び実証実験による検証等を行い、当該新検
査技術を用いた検査基準案を作成するとともに、この過程で得られた知見に基づき、
必要に応じ、手順書案の見直しについて提言を行う。
また、長期使用中のバルク貯槽を対象として経年劣化等に関する調査を行い、そ
の傾向と要因を分析して告示検査の効率化の可能性について検討し、高度効率化の
観点から適切な告示検査のあり方を提言する。
さらに、社会情勢の変化から生じた民生用バルク供給システムの課題について論
点整理を行い、必要に応じ、規制の在り方を提言する。
なお、全体計画の実施内容は、事業の伸展に伴って得られる知見を踏まえ、必要
に応じ、事業成果を向上させるため年度毎に見直すこととする。
(3)実施項目
本事業の実施項目は、次のとおりとする。
1)新検査技術に関する調査・選定
2)転用可能性に関する評価・検証等の実施
3)バルク貯槽の経年劣化調査
4)バルク貯槽の車両積載方法の調査
5)社会情勢の変化等に対応した技術基準等の見直しに関する検討
6)高度効率化検査基準案の作成等
(4)実施計画
実施項目
平成 25 年度
1)新検査技術に関する調査・選定
2)転用可能性に関する評価・検証等の実施
3)バルク貯槽の経年劣化調査
4)バルク貯槽の車両積載方法の調査
5)社会情勢の変化等に対応した技術基準等
の見直しに関する検討
6)高度効率化検査基準案の作成等
-2-
平成 26 年度
平成 27 年度
<平成25年度・平 成 26年度事業の主な 実 施内容>
1)新検査技術の調査・選定
バルク貯槽20年検査体制導入整備調査研究事業で取りまとめた告示検査の
手順書案を踏まえ、他の高圧ガス関連分野で適用されている 非破壊検査手法であ
って、手順書案に採択された検査方法や検査手順を代替することで告示検査を高
度化し又は効率化する可能性のある候補を調査して取りまとめた。特に、バルク
貯槽の外観検査の際に行う非破壊検査について、バルク貯槽外面の塗膜剥離が作
業上の大きな負担となっていることから、この塗膜剥離を要しない新しい検査技
術を探索し、手順書案において採択された非破壊検査手法の代替として優位性が
認められるものを抽出・整理した後、収集した技術資料等に照らして評価を行い、
本事業の検討対象とすべき新検査技術として、密閉型磁粉探傷試験、黒色磁粉探
傷試験及び渦流探傷試験を選定した。
2)転用可能性に関する評価・検証等の実施
1)の調査により選定した塗膜剥離を要しない非破壊検査手法について、手順
書案で採択した非破壊検査手法と比較検証 する方法を検討した後、その比較検証
計画を策定し、実証実験に先立って必要な初期データを取得するため予備実験を
行った。なお、当該予備実験は、1)の調査により選定した非破壊検査手法に関
する技術資料等から得られる検出特性やバルク貯槽の適用部位の形状等を考慮し
て製作した塗装試験片を被試験体として使用し、割れ等の欠陥に対する検出特性
を定量的に把握した。
さらに、密閉型磁粉探傷試験を適用した場合の欠陥検出率等を把握するととも
に、当該欠陥検出率等の改善及び向上並びに欠陥検出に係る確実性に資する方策
の検討を行った。また、密閉型磁粉探傷試験その他新検査技術を適用し、これに
より取得したデータを既存の検査方法によるものと比較して評価し、密閉型磁粉
探傷試験その他新検査技術を適用する際に必要な制限事項、推奨事項等の検討を
行った。
3)バルク貯槽の経年劣化調査
バルク貯槽の経年劣化の傾向と要因を分析する際に必要となるバルク貯槽の
内外面の腐食、割れ等の欠陥に係る技術データを蓄積するため、製造後の経過年
数が10年以上であって相当の使用実績を有するバルク貯槽を調達し、内外面の
目視検査及び非破壊検査を実施し、経年劣化の傾向を勘案し て告示検査の効率化
を図る可能性について論点整理を行った。
さらに、内外面の目視検査及び非破壊検査を行うとともに、内面の腐食状況に
関する定量的な評価・分析及び残留ガス中の腐食性成分量等に関する技術データ
を取得・評価し論点整理を行った。
4)高度効率化検査基準案の作成等
新検査技術である密閉型磁粉探傷試験をバルク貯槽の外面の非破壊検査に適用
する際の検査基準案の素案を作成した。
-3-
5)その他
バルク貯槽の車両積載方法の調査を行うとともに、社会情勢の変化等に対応し
た技術基準等の見直しに関する検討を行った。
4.平成27年度実施内容
(1)転用可能性に関する評価・検証等の実施
これまでに実施した試験・評価等をもとに、バルク貯槽の告示検査の高度効率化
検査基準に資すると期待される密閉型磁粉探傷試験に係る検査基準(案)について
の規定内容の最適化を図るとともに、バルク貯槽の告示検査に係る手順書に当該検
査基準(案)を追加する場合の改正案についての検討を 行う。
(2)バルク貯槽の経年劣化調査
平成27年度は、引き続き経年バルク貯槽内の残留ガスをサンプリングし、残留
ガスの成分分析、腐食試験及び錆成分分析等を行い、残留ガス中の腐食性成分量等
に関する技術データを取得し、評価するとともに論点整理を行う。
また、バルク貯槽の経年劣化の傾向と要因を分析する際に必要となるバルク貯槽
の内外面の腐食、割れ等の欠陥に係る技術データの蓄積を行う。
これらを合わせて、バルク告示等の改正案の提案及びそれに伴う告示検査の手順
書等の改正(案)の検討を行う。
(3)社会情勢の変化等に対応した技術基準等の見直しに関する検討
平成26年度の調査結果を踏まえ、バルク貯槽の屋外設置を許容している諸外国
の実例調査を行うとともに、諸外国における防耐火性能や耐震性能等の技術的要件
に係る調査を行う。
(4)高度効率化検査基準案の作成
これまでの調査研究の成果を踏まえ、バルク貯槽に関する新検査技術による検査
基準(案)、経年劣化を踏まえた検査基準(案)及び社会情勢の変化に対応した検
査基準(案)等を検討し、高度効率化検査基準案を作成する。
(5)その他
本調査事業の実施に当たり、実施計画、評価・検証に係る実験及び実態調査の仕
様等に対して専門的な観点から助言を受け、その円滑な推進を図るため、学識経験
者、行政、液化石油ガス販売事業者、検査機関、バルク貯槽 メーカ、附属機器等メ
ーカ等から構成する委員会(委員:10名程度)を設置し、4回程度開催する。
なお、本調査事業の実施・運営等は、経済産業省商務流通政策局商務流通保安グルー
プガス安全室と協議・相談の上、行うものとする。
また、実施項目別の作業工程案を仕様書別紙に示す
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5.実施期間
委託契約締結日から平成28年2月29日まで
6.納入物
(1)事業報告書電子媒体(CD-ROM) 3式
1)調査報告書電子媒体(CD-ROM) 1式
調査報告書、委託調査報告書公表用書誌情報(様式1 (*1))、二次利用未承
諾リスト(様式2(*2))を納入すること。
調査報告書は、PDF形式以外にも、機械判読可能な形式(*3)のファイルも納入
すること。なお、様式1及び様式2はExcel形式とする。
2)調査報告書電子媒体(CD-ROM) 2式(公表用)
調査報告書及び様式2(該当がある場合のみ)を一つのPDFファイル(透明テキス
ト付)に統合したものを納入すること。
セキュリティ等の観点から、経済産業省と協議の上、非公開とするべき部分につ
いては、マスキングを実施するなどの適切な処置を講ずること。
調査報告書は、オープンデータ(二次利用可能な状態)として公開されることを
前提とし、経済産業省以外の第三者の知的財産権が関与する内容を報告書に盛り
込む場合は、①事前に当該権利保有者の了承を得、②報告書内に出典を明記し、
③当該権利保有者に二次利用の了承を得ること。二次利用の了承を得ることが困
難な場合等は、下記の様式2に当該箇所を記述し、提出すること。
(英語版等がある場合は下記を追記)
日本語版、英語版といった2種類以上の報告書を提出する場合は、それぞれの版
について、公表用電子媒体を2式納品すること(様 式1及び様式2についても、
それぞれの版毎に作成すること)。
※調査報告書電子媒体の具体的な作成方法の確認及び様式1・様式2のダウンロード
は、下記URL から行うこと。
http://www.meti.go.jp/topic/data/e90622aj.html
*1
委託調査報告書公表用書誌情報(様式1)
本事業の報告書のオープンデータとしての公表に際し、データとしての検索性を
高めるため、当該データの属性情報に関するデータを作成すること。
*2
二次利用未承諾リスト(様式2)
二次利用の了承を得ることが困難な場合又は了承を得ることが報告書の内容に大
きな悪影響を与える場合は、報告書の当該箇所に出典等を明示し、知的財産権の所
在を明らかにした上で、当該データを様式2に記載すること(知的財産権の所在が
不明なものも含む)。
*3
機械判読可能な形式
-5-
コンピュータプログラムがデータ構造を識別し、データを処理(加工、編集等)
できること。例えばHTML,txt,csv,xhtml,epub,gml,kml,png 等のほか、
Word,Excel,Powerpoint 等のデータが該当する(スキャンデータのようなものは
該当しない)。
7.その他
本調査事業では、過去に旧原子力安全・保安院及び経済産業省商務情報政策局商務流
通保安グループで実施した石油ガス供給事業安全管理技術開発等事業をはじめとする
委託事業報告書及び事業で得られた成果(取得データ等)を利用できるものとする。
-6-
仕様書別紙
実施項目別の作業工程案
実施項目
4
月
5
月
6
月
平成 27 年
7
8
9
月 月 月
平成 28 年
10
月
11
月
12
月
1
月
2
月
(1)転用可能性に関する評価・検証等の実施
・調査手法の検討
・検査基準(案)の規定内容の最適化
・告示検査手順書の改正案の検討
(2)バルク貯槽の経年劣化調査
1)経年劣化実態調査
・調査手法の検討
・被試験体の調達
・目視及び非破壊検査等の実施
・評価・分析
・論点整理
2)ガス成分分析等調査
・調査手法の検討
・残留ガスのサンプリング
・成分分析及び腐食試験の実施
・評価・分析
・論点整理
3)バルク告示等の改正案の検討
4)告示検査手順書の改正案の検討
(3)社会情勢の変化等に対応した技術基準等
の見直しに関する検討
・調査手法の検討
・諸外国の屋外設置基準・実例調査
・屋外設置に係る技術的要件の整理
・論点整理
(4)高度効率化検査基準案等の作成
(5) 事業報告書の作成
(6) 委員会の開催
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○
○
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