4 未実施町会を対象とした集団研修会配布資料(抜粋)(PDF

未実施町会を対象とした集団回収研修会
青森市ごみ問題対策市民会議
集団回収運動部会
(1)集団回収とは
町会、子ども会、老人クラブ、学校PTAなどの団体が中心となり、新聞や雑誌等の古紙類、ビー
ルびんや一升びん、
スチール缶やアルミ缶などの資源物を集め、
それをまとめて回収業者に売り渡し、
リサイクルを進めていく自主的な活動です。
青森市では、ごみの減量化と資源の有効利用、及びごみ問題に対する市民の皆様の関心を高めるこ
とを目的に、集団回収に取り組んでいる団体に対し、その回収量に応じて「奨励金」
(1kgあたり4
円)を交付しています。
1)集団回収実施による効果
集団回収を実施することにより、次のような効果があります。
①焼却や処分される「ごみ」とせずに『資源』として生かせる。
②環境やリサイクルに対する地域住民の意識が向上する。
③子どもへの環境教育に有効。
④地域内の交流が活性化され、協力体制の強化も図れる。
⑤業者への資源物売却代金と市からの奨励金が、地域活動の貴重な資金源となる。
青森市のごみの状況は、全国や県内と比較すると低迷している状況です。その最大の原因と考えら
れるのが、
『紙ごみの分別』です。梨の木清掃工場で、燃えるごみの組成分析をしたところ、最も多い
ごみが「紙類」で35.3%という結果がでました。収集場所では、燃えるごみの中にリサイクルで
きる紙類が混じっていたり、段ボールにごみが詰められていたりします。
資源であるにもかかわらず、燃えるごみに混入してしまう「紙類」ですが、集団回収により多くの
紙類が資源に生まれ変わっています。平成22年度の青森市の紙類の資源化量は7,838.1トン
で、集団回収量が4,828.5トン、行政回収量等が3,009.4トンとなっています。青森市
で集められる紙類の61.6%が集団回収から集まっているのです。
集団回収がどれほどごみの資源化に有効であるか、この数字が表していると言えます。
平成 22 年度燃えるごみの組成分析
段ボール
その他
その他
23.2%
20.5%
紙類
紙類
42.4%
35.3%
プラスチッ
プラスチッ
ク類 17.9%
ク類 22.2%
生ごみ類
生ごみ類
19.2%
19.3%
2)平成22年度の全国・青森県・青森市のごみの状況
全国
1 人 1 日あたりのごみ排出量
976g
リサイクル率
20.8%
青森県
青森市
1,047g
1,143g
【44 位/47 都道府県】
【35 位/40 市町村】
12.9%
10.2%
【45 位/47 都道府県】
【32 位/40 市町村】
3)集団回収量及び奨励金の推移
平成 19 年度
平成 20 年度
平成 21 年度
平成 22 年度
平成 23 年度
4,436,741
4,545,168
4,709,952
4,828,719
4,967,479
97.1%
97.5%
97.6%
93.5%
93.4%
71,748
68,114
65,834
79,302
80,137
1.6%
1.5%
1.4%
1.5%
1.5%
空き缶・金属類 60,960
47,863
48,166
254,849
268,186
(kg)
1.3%
1.0%
1.0%
4.9%
5.0%
古布類(kg)
0
0
0
30
20
合計(kg)
4,569,449
4,661,145
4,823,952
5,162,900
5,315,901
奨励金(円)
14,213,150
14,062,232
14,810,271
20,651,600
21,263,604
古紙類(kg)
びん類(kg)
※平成19年度∼21年度の空き缶・金属類計には、青森地区の空き缶は含まれていません。平成1
8年度∼21年度のびん類には、浪岡地区のびん類は含まれていません。
※平成22年3月実施分までは、青森地区の奨励金は1kgあたり3円、浪岡地区の奨励金は1kg
あたり4円でしたが、平成22年4月から両地区とも1kgあたり4円となりました。
4)集団回収で集められた資源物の例(浪岡地区平川町内会)
(約2ヶ月分の資源物)
(2)集団回収実施の準備
集団回収を上手く進めるために、下記のとおり、事前に団体の皆さんと話して決めておくべきこと
がありますので、参考にしてください。なお、集団回収運動部会と青森市では、これから集団回収に
取り組む団体を対象として、集団回収の仕組みなどについて説明する「出前講座」も行っていますの
で、ご利用ください。
1)集団回収開始の意志確認
集団回収の意義や収益金の使い道などについて話し合い、それをメンバー全員で共有することが大
事です。
2)回収する品目を決める。
〇古紙類/市奨励金対象品目(※種類ごとに紙ひもで縛る。
)
「新聞・広告」
「雑誌・紙箱・包装紙」
「ダンボール」
「紙パック」
〇びん類/市奨励金対象品目
「一升びん(茶・緑)
」
「ビールびん」
〇缶類/市奨励金対象品目
「アルミ缶」
「スチール缶」
〇鉄類/市奨励金対象品目
「鉄くず」
「ブリキ」
「銅」など
〇古布類/市奨励金対象品目
3)回収の場所や方法について決める。
〇主な回収の場所や方法
・収集場所利用型:町会で管理する「ごみ収集場所」を集団回収の場所としても利用する方法。
(子供会や老人会等が利用する場合は、町会の了承が必要です。
)
この場合、行政回収日とは違う曜日に集団回収日を設定することになります。
なお、現状ある市の収集容器の使用も可能です。
(適正な維持管理に務めてく
ださい。)
・戸 別 回 収 型:各家庭の玄関先前に資源物を出してもらい、それを戸別に回収する方法。
・回収箱利用型:特定の場所に回収箱を設置し、集団回収の場所として利用する方法。
4)回収の日時を決める
例)
・月に2回(行政回収と重ならない日)
、収集場所に資源物を出してもらい、そのまま資源物
回収業者に回収してもらう。
5)回収業者を決め、回収の手順等を確認する。回収業者一覧は(P11)を参照のこと。
6)役割分担やルール等を決める
〇役割分担:活動全般を管理する係、回収業者との連絡係、回収場所を管理する係、
PRする係、会計事務係など
〇ルール等:係の交代制、回収活動のチェック係など
(3)集団回収の団体登録・奨励金の申請手続き
◆市から奨励金を受けるためには、あらかじめ団体の登録が必要です◆
1)団体を登録します。
市から奨励金の交付を受けるためには、集団回収を始める前に、清掃管理課や浪岡事務所市民課
で、団体の登録が必要となります。登録できるのは、集団回収を行おうとする市内の住民で組織する
団体に限ります。
●「青森市資源物集団回収団体登録申請書」
(P12)
●「債権者情報登録申請書(口座振替依頼書)
」
(P13)
に必要事項を記載し、清掃管理課へ提出してください。
2)団体の登録が完了したら、資源物を回収します。
3)回収業者から「資源物買取り明細書」を受け取ります。
4)奨励金の交付申請書を提出する。
「青森市資源物集団回収奨励金交付申請書」に「資源物買取り明細書」を添えて、資源物を回収
した翌月の10日までに清掃管理課に提出してください。
●青森市資源物集団回収奨励金交付申請書(P14)
●資源物買取り明細書(P15)
5)資源物を回収した翌月の月末に、奨励金が団体の指定口座に振り込まれます。
◆団体の登録内容に変更があった場合も手続きが必要です◆
代表者名や口座に変更があった場合は、変更届けを出してください。
●有価資源物回収事業実施団体変更届出書(P16)
●債権者情報登録(口座振替依頼)事項変更届(P17)
※これらの様式は青森市ホームページからもダウンロードできます。
http://www.city.aomori.aomori.jp/index.rbz
青森市→暮らしのガイド→ごみ・リサイクル・し尿→集団回収をはじめよう→各種登録・申請方法
《提出・お問い合わせ先》
青森市清掃管理課
廃棄物・リサイクルチーム
TEL 017−761−4424
住 所 〒038−8505 青森市柳川2丁目1−1
(4)集団回収の周知活動
集団回収を成功させるためには、住民の皆さんに対し、周知を徹底していくことが必要です。集
団回収実施前だけでなく、実施した後も繰り返し周知していくことで、資源物をきちんと分別しよう
という意識が根付いていきます。
1)集団回収実施前
町会の回覧や毎戸へのチラシ配布、集会などを通じて「いつ(日時)
」
「どこで(回収場所)
」
「何
を(どの資源物か)
」
「どのように(指定の回収場所か家の前か)
」回収するかお知らせしましょう。
また、ごみの減量や資源の有効利用を目的としていることや、得られた収益をどのように使う
のかなどを一言添えると、より住民のやる気を引き出すことができます。
チラシの例
〇〇町会の皆さんへ
得られた収益の使
い道をお知らせす
る。
資源ごみの集団回収へのご協力のお願い
〇〇町会では、資源ごみの集団回収を〇月から始めることにしました。
得られた収益は、町会員への紙ひもの配布や町会活動費に充当します。
資源ごみは町会の集団回収日に出して下さるようお願いします。
《日 に ち》
《時
間》
《回収場所》
《回収品目》
〇新聞紙
毎週第〇・〇土曜日(〇月〇日、〇日)
〇〇時∼〇〇時
〇〇町民会館前
お近くのごみ収集場所
〇紙パック
〇ダンボール
〇雑紙
古紙類を出すときは「紙ひも」で縛って出しましょう。
雑紙は、雑誌・紙箱・包装紙などです。
〇一升びん
〇ビールびん(茶・緑)
〇アルミ缶
ごみの減量と資源の有
効利用を目的としてい
ることを明記する。
ごみの減量と資源の有効利用にご協力をお願いします。
お問い合わせ 〇〇 (℡△△△−□□□□)
2)集団回収実施後
集団回収実施後も、住民の皆さんに実施日時や回収場所、回収品目をお知らせするようにしまし
ょう。
周知方法は団体によって様々な方法をとっています。毎回、お知らせしている団体もあれば、年
間の回収日のスケジュール表を作成して住民に配ったり、ごみ収集場所に掲示したりしている団体
もあります。
その他、回収実績や収益、また収益の使い道などを協力住民に随時お知らせすることで、協力し
てくれる住民の方を増やしていくことも大事です。
チラシの例
〇〇町会の皆さんへ
資源ごみの集団回収へのご協力のお願い
〇〇町会では、平成〇年度から資源ごみの集団回収を実施しています。
回収実績や収益、
収益の使い道を
知らせている
昨年度は、皆さんから〇〇kg もの資源ごみを出していただき、〇〇円の収益があり
ました。この集団回収から得られた収益を活用して、町会員の皆さんに紙ひもを配
布したほか、ごみ収集箱の購入資金にも充てることができました。
この場をお借りして、皆さんのご協力にお礼申し上げます。
今年度も引き続き、資源ごみの集団回収を実施しますので、ご協力をお願いします。
《日 に ち》
毎週第〇・〇土曜日
《時
間》
〇〇時∼〇〇時
《回収場所》
〇〇町民会館前
協力住民には、お礼を
言う。
お近くのごみ収集場所
《回収品目》
*古紙類【 新聞紙・紙パック・ダンボール・雑紙 】
種類ごとに紙ひもで縛る。
*一升びん(茶・緑)
、ビールびん
*アルミ缶
《年間回収予定日》
第〇土曜日 第〇土曜日
第〇土曜日 第〇土曜日
4月
〇日
〇日
10月
〇日
〇日
5月
〇日
〇日
11月
〇日
〇日
6月
〇日
〇日
12月
〇日
〇日
7月
〇日
〇日
1月
〇日
〇日
8月
〇日
〇日
2月
〇日
〇日
9月
〇日
〇日
3月
〇日
〇日
ごみの減量と資源の有効利用にご協力をお願いします。
お問い合わせ 〇〇 (℡△△△−□□□□)
(5)資源物の分別方法
1)古紙類の出し方
古紙類は水で溶かして、もう一度紙を造ります。
「紙ひも」は古紙類と一緒に水に溶けてリサイクルできるので、縛るときは必ず「紙ひも」を使用
しましょう。
①紙パック
※牛乳等の「紙パック」で内側が白いものが対象です。
牛乳等 の紙パック
注
意
①中を水で洗い、
切り開いて乾かす
※内側が銀色の
ものは「燃える
ごみ」へ
②紙ひもで縛る
※注ぎ口がプラ
スチックの場合
その部分は切り
取る
②ダンボール
断面が横から見て、波々になっているものです。
※留め金やガムテープはできる範囲で取り除きましょう。
※防水加工されているものは対象外です。
ダンボール
注
意
①持ち運 びできる
大きさに 折りたたむ
②紙ひもで縛 る
※留め金やガムテープなどをできるだけ取り除く
※防水加工されているものなどは 「燃えるごみ」へ
③新聞紙・広告
新聞紙と折り込み広告は一緒にして束ねても大丈夫です。
新聞紙と折り込み
広告は一緒にして
紙ひもで縛る
新聞紙と折り込み広告
④雑誌・紙箱・包装紙
ティッシュ箱、紙袋、ノート、カレンダーの紙、お菓子の箱、包装紙、コピー用紙
ペーパーの紙芯(つぶせるもの)
、はがき、封筒(宛名窓のセロハンは取る)
、便箋
カタログ、雑誌、文庫本、辞書、書籍、漫画本、週刊誌、教科書、手帳など
※細かい物は紙袋にまとめても大丈夫です。
ティッシュ箱
紙袋
お菓子の箱など
コピー用紙
カタログ・雑誌
1.防水加工紙
ノート
カレンダーの紙
包装紙
文庫本・
ハードカバー・
百科事典など
ペーパーの紙芯
(潰せるもの) はがき・封筒・便箋
(宛名窓のセロハンは取る)
一緒に し て
紙 ひもで 縛る
(小さな紙は、雑誌には
さむなどして飛ばないよ
うに工夫する)
リサイクルできない紙類
カップ麺のふた、紙コップ、ヨーグルト・アイスクリームの紙容器など
2.金箔、銀箔
化粧箱、チョコレート・ガムの包み紙など
3.感熱、圧着、カーボン紙
レシート、FAX用感熱紙、通知ハガキ、宅配便の送り状など
4.ティッシュ、トイレットペーパー、シュレッダー紙
(紙の繊維が細かすぎるため、リサイクル不可能)
5.臭いの強い紙
粉洗剤の箱、線香の箱(においが消えないため)
2)空き缶の出し方
アルミ缶とスチール缶はきちんと分別し、中を水洗いしてからつぶして回収容器にいれましょう。
※市が収集している空き缶の出し方とは出し方が異なりますので、ご注意ください。
※お菓子や海苔の缶はスチール缶です。
3)ビールびん、一升びんの出し方
・ビールびん:大びん、中びん、小びん
・一升びん :色がきれいな茶色と緑色のもの
リターナブルびんと呼ばれ、洗浄された後、再び中身をつめられて販売されます。
キャップを外して、中のごみを取り除いてから中を水洗いして出してください。
※欠けたり、割れたりしているびん、地ビール・外国産ビールびん、すりがらすびん、
曇りびんの一升びんは出せません。
(6)資源物の持ち去り対策
最近、集団回収実施団体が集めた資源物が無断で持ち去られているという報告がされています。持
ち去り行為があると、実施団体には、資源物の売却代金と奨励金が入らなくなります。資源物回収業
者にとっても、回収する予定だった資源物が持ち去られることは、業務上の損失です。
また、資源物が持ち去られると、リサイクルが適正に行われているのか確認できなくなるなど、リ
サイクル活動に大きな支障をきたすことになります。
持ち去りをなくすには、皆様と市が一体となって対策を行うことが大切ですので、以下のような対
策をお願いします。
1)持ち去り警告用紙の添付(下記様式例などを参考)
資源が町会等の所有物であることを明示することで、持ち去り行為の抑止効果になります。新聞
などの古紙類には、町会等の所有物であることを明示した警告書を一番上に置き、一緒に束ねて出し
ます。回収箱がある場合は、掲示板を設置します。
なお、所有者の明示をしていない場合、資源回収業者が資源物を戸別回収する行為は持ち去り行
為には当たりません。集団回収に出した資源物は町会等の所有物である旨、明示するようにしましょ
う。
2)持ち去りにくい場所に保管する。
買取り単価の高い、アルミ缶は狙われやすい資源物です。保管場所に置くときは、道路から見え
にくいようビニールシートをかぶせる、一番奥に保管するなどの工夫が考えられます。
3)回収場所などでの持ち去り行為を発見した場合
持ち去り行為を発見したとき、直接、注意したり制止したりすると、トラブルに発展する恐れが
あります。持ち去った時間、場所、車や人の特徴などを清掃管理課又は警察に通報しましょう。
《持ち去り警告用紙例》
資源物持ち去り禁止
《持ち去り掲示板例》
資源物の持ち去り禁止
〇〇町会では、第〇・〇曜日
この資源物は、「〇〇町会」の資源回収に
出したもので、〇〇〇〇〇会社によって、
回収される資源物です。
所有権は「〇〇町会」にあります。
に資源物の集団回収を行っ
ています。
当日、この収集場所に集めら
れた資源物の所有権は「〇〇
町会」にあり、□会社によっ
持ち去り行為は警察に通報します。
〇〇町会・青森市
て集められる資源物です。
持ち去り行為は警察に通報します。
〇〇町会・青森市