本 文 - 業務上の事務連絡

2015年2月
日本銀行金融ネットワークシステム
新日銀ネット第2段階開発
総合運転試験(RT)事前作業実施手順書
<入出力グループの設定・RT初期残高等の照会>
──
利用先用
──
本手順書は、RTに参加するうえで事前に必ず実施する必要のある作業手順
をお示しするものですので、できるだけ早期に本手順書の内容をご確認いた
だき、所要の作業を進めてください。
日本銀行
目
次
1.はじめに······················································· 1
2.作業スケジュール··············································· 2
(1)入出力グループの設定関連 ····································· 2
(2)RT初期残高等の照会関連 ····································· 3
3.各作業内容と実施手順··········································· 3
(1)端末装置のセットアップおよび疎通確認 ························· 3
(2)開発環境接続用アイコンの端末装置への設定 ····················· 3
(3)RT用入出力グループ設定内容の検討 ··························· 4
(4)RT用入出力グループの設定 ··································· 4
(5)EX一方通知電文の受信確認 ··································· 5
(6)RT初期残高等の照会········································· 6
4.本書にかかる照会先············································· 7
別紙 「入出力グループについて」
実施手順書1「日銀ネット専用端末装置のセットアップおよび疎通確認手順」
実施手順書2「開発環境接続用アイコンの設定手順」
実施手順書3「RT用入出力グループの設定に関する検討手順」
別紙1「権限範囲一覧およびEX一方通知電文一覧」
別紙2「入出力グループの設定例」
別紙3「RT用入力票1~4」
実施手順書4「RT用入出力グループの設定手順」
実施手順書5「EX一方通知電文の受信確認手順」
実施手順書6「RT初期残高等の照会手順」
-目次 1-
1.はじめに
○ 本実施手順書は、新日銀ネットの全面稼動開始に向けた総合運転試験(注)
(以
下、「RT」といいます。)に参加するための準備作業として必須となる、日
銀ネット専用端末装置(日銀ネット利用のためだけに用いるパソコンのこと
です。以下、単に「端末装置」といいます。)のセットアップ、RT用の入出
力グループの設定等の手順を纏めたものです。
○
入出力グループとは、新日銀ネットから導入された、利用先における電文
の入力や送受信を制御する仕組みであり、日銀ネット利用先(同一の金融機
関等において複数の店舗が日銀ネットを利用する場合には、日銀ネットを利
用するそれぞれの金融機関等店舗をいいます。以下、単に「利用先」といい
ます。)がその事務処理態勢に応じて自ら設定するものです。入出力グループ
の詳細は別紙を参照してください。また、実施手順書3では入出力グループ
についてより平易に概要を纏めていますので合わせてご確認ください。
○
RTに参加する全ての利用先は、本実施手順書に沿って、RTに向けての
準備を進めていただきますようお願いします。
○
また、日本銀行では、RT(フェーズ1)の開始日における各種初期残高
等を照会できる環境を提供することとしましたので、RTに参加する利用先
におかれましては、必要に応じ、本実施手順書を参照の上、各種初期残高等
の照会を行ってください。
(注)RTの実施回数・実施予定日は以下のとおりです。この点も含むRTの実施概要に
ついては、
「新日銀ネット全面稼動開始に向けた総合運転試験の実施概要について」
(2
014年5月改訂)をご参照ください。
段 階
フェーズ1
フェーズ2
実施予定日
第1回(1日目)
2015 年 5 月 10 日(日)
第2回(2日目)
2015 年 5 月 31 日(日)
第3回(3日目)
2015 年 6 月 21 日(日)
第1回(1日目)
2015 年 7 月 12 日(日)
第2回(2日目)
2015 年 7 月 26 日(日)
第3回(3日目)
2015 年 8 月 16 日(日)
第4回(4日目)
2015 年 8 月 30 日(日)
1
予備日
2015 年 6 月 28 日(日)
2015 年 8 月 23 日(日)
2015 年 9 月 13 日(日)
2.作業スケジュール
(1)入出力グループの設定関連
○
RT用の入出力グループの設定に関する作業概要とそのスケジュールは下
表のとおりです。RTに参加する全ての利用先は、RTに向けた準備の一環
として、下表に掲げる全作業をスケジュールに沿って実施してください。
作業A
RT用入出力
グループ設定
①
作業B
RTで用いる端末装置
セットアップ
端末装置のセットアップおよび疎通確認
─
詳細は3.
(1)参照。
― 入出力グループ設定で用いる端末装置は作業Aのスケジュールに、RTで用い
る端末装置は作業Bのスケジュールに、それぞれ従って作業して下さい。
準
備
作
業
開発環境接続用アイコン(注)の端末装置への設定
②
─
詳細は3.
(2)参照。
(注)開発環境接続用アイコンとは、日本銀行のセンター内の開発
環境に接続する際に使用するアイコンをいいます。
③
RT用入出力グループの設定内容の検討
─
詳細は3.
(3)参照。
─ 早期の実施を推奨(①・②の完了前でも実施可能)。
3/27 日(金)
3/30 日(月)
設
定
作
業
④
RT用入出力グループの設定
─
詳細は3.
(4)参照。
─
休日は作業不可。
4/10 日(金)
4/20 日(月)
確
認
作
業
⑤
4/24 日(金)
─
EX一方通知電文の受信確認
詳細は3.
(5)参照。
2
参加するRT
の前営業日
(2)RT初期残高等(注)の照会関連
○
RT初期残高等の照会は、3月30日(月)から4月10日(金)の間の
各営業日に実施可能です。利用先は、3.
(6)を参照のうえ、必要に応じて、
各種初期残高等を照会してください。
(注)RT(フェーズ1)第1回(1日目)の試験開始時点(8:30時点)
の当座勘定残高、共通担保残高、振決国債残高および債券の時価・掛目をい
います。
3.各作業内容と実施手順
(1)端末装置のセットアップおよび疎通確認(実施手順書1)
○ RTに参加する全ての利用先は、RT用の入出力グループの設定を行う
際に用いる端末装置およびRTで用いる全ての端末装置について、「実施
手順書1 日銀ネット専用端末装置のセットアップおよび疎通確認手順」
に沿って作業を実施する必要があります。
─
新日銀ネット第1段階対象業務の利用先(端末装置のディスクトップ上
に新日銀ネット用のアイコン
が表示されている端末装置を有する利
用先)についても、本作業を実施する必要があります。
─
この場合、実施手順書1に沿ったセットアップ等を完了した端末装置は
本番業務でそのまま使用することが可能です(RT後に本番業務で端末
装置を使用するにあたり、セットアップを戻す作業は不要です)。
(2)開発環境接続用アイコンの端末装置への設定(実施手順書2)
○
RTに参加する全ての利用先は、上記(1)に加えて、日本銀行のセン
ター内の開発環境に接続する際に使用するアイコンを端末装置に設定する
必要があります。利用先は、RT用の入出力グループの設定等(注)を行う
際に用いる端末装置について、
「実施手順書2 開発環境接続用アイコンの
設定手順」に沿って作業を実施してください。
(注)本手順は、後述(4)、(5)および(6)の作業で用いる端末装置に
ついてのみ必要な作業です。
3
(3)RT用入出力グループの設定内容の検討(実施手順書3)
○
RTに参加する全ての利用先は、新日銀ネットの全面稼動開始時の利用
業務に応じた事務処理態勢を想定して、RTで使用する入出力グループの
設定内容の検討を十分に行ったうえで、後述(4)の作業を行ってくださ
い。その際、実施手順書3では入出力グループの役割や機能、仕組みを詳
しく整理しているので、これをしっかりと確認してください。入出力グルー
プの設定を適切に行わない場合には、RTにおいて参加を予定しているテ
ストを実施できない可能性があります。入出力グループの設定内容の検討
は、
「実施手順書3 RT用入出力グループの設定内容の検討手順」に沿っ
て実施してください。
― (3)の検討作業は、
(1)および(2)の作業の完了前でも実施するこ
とが可能です。
(3)の検討作業に時間を要する場合もありますので、でき
るだけ早期に実施してください。
─
新日銀ネットの全面稼動開始時の本番業務で使用する入出力グループの
設定作業に向けた事前準備も兼ねています。入出力グループの仕組みを確
りと理解したうえで、自らの事務処理態勢に応じた入出力グループの設定
内容を検討してください。
(4)RT用入出力グループの設定(実施手順書4)
○ 日本銀行では、3月30日(月)から4月10日(金)までの営業日日
中(8:00~18:00)に、利用先が日本銀行のセンター内の開発環
境に接続してRT用の入出力グループの設定を実施できる機会を提供しま
す。RTに参加する全ての利用先は、上記(1)および(2)の作業を完
了した端末装置ならびにテスト用端末認証装置およびテスト用権限者カー
ド(注)を用いて、上記(3)で検討・作成した入出力グループの設定に関
する「RT用入力票」をもとに、
「実施手順書4 RT用入出力グループの
設定手順」に沿って作業を実施してください。
(注)テスト用端末認証装置およびテスト用権限者カードは、現行日銀ネットで
発行を受けたものでも、新日銀ネットで発行を受けたものでも、いずれで
も使用可能です。
4
(5)EX一方通知電文の受信確認(実施手順書5)
○
日本銀行は、利用先が(4)で実施したRT用入出力グループの設定が
正しく機能することの確認を目的として、出力帳票の登録を行った入出力
グループにおいて、EX一方通知電文が受信されることを確認する機会を
提供するために、利用先に対して、次表のEX一方通知電文を送信します。
なお、当該出力帳票の登録を行っていない場合には、共用グループにおい
て受信されます。利用先においては、
「実施手順書5 EX一方通知電文の
受信確認手順」に沿って、当該電文の受信確認を行ってください。本作業
は、4月20日(月)から4月24日(金)までの日中(8:00~18:
00)に実施してください。
<表:利用先に送信するEX一方通知電文※>
電文名
送信対象先
1 当座勘定入金通知(2111-00500) 当座勘定取引先
2 国債振替決済受払残高通知(7411 振決参加者の出力指定店舗
-00600)
3 多者間同時決済処理完了通知(2550 当座勘定(同時決済口)利用先およ
-00100)
び全銀ネット
多者間同時決済処理完了通知(2550 外為円決済母店
-00101)
4 振替社債等担保受払入力終了通知 株式会社証券保管振替機構
(0755-00200)
※ 各利用先の日銀ネット利用業務に応じて、一または複数のEX一方通知電文を受信する
こととなります(いずれの利用先も少なくとも一のEX一方通知電文を受信することとな
ります。
)
。
○ 実施手順書5にあるように、当該電文の受信確認にあたっては、設定し
た入出力グループに応じて、指定中グループの変更を行う必要があります。
利用先においては、入出力グループの設定における出力帳票の登録が正し
く行われていることを確認するほか、この機会に、指定中グループの変更
の操作手順について確認・習熟を図ってください。
○ また、RT(フェーズ1)のテスト初日のテスト開始時点における指定中
グループは、本作業の実施期間において最後に指定した入出力グループとな
りますので、本作業実施後、RT(フェーズ1)のテスト初日に実施するテ
5
スト内容を踏まえ、必要に応じて、指定中グループの変更を行ってください。
(6)RT初期残高等の照会(実施手順書6)
○
RT初期残高等については、以下の期間に、RT参加先自らが日銀ネッ
ト端末を使用して新日銀ネットの開発環境に接続し、照会することが可
能です(注)。なお、照会するにあたっては、上述(1)~(4)の各種設
定等作業が前提となります。
・照会可能期間
: 2015年3月30日(月)から4月10日(金)
までの営業日日中(8:00~18:00)
(注)コンピュータ接続による照会はできません。
○ 初期残高等の照会は、
「実施手順書6
沿って実施してください。
―
RT初期残高等の照会手順」に
RT初期残高等は、RT(フェーズ1)第1回(1日目)の試験開始時
刻(8:30)前に日本銀行において実行した残高異動処理(例えば元利
金の入金等)の結果を反映した値となっていますので、ご承知置きくださ
い。
なお、残高異動処理については、受払明細などの照会機能を用いて個
別の処理について確認することも可能ですので、必要に応じ、RT初期
残高等と併せてご確認ください。詳細は「実施手順書6 RT初期残高
等の照会手順」を参照してください。
○
RT(フェーズ2)における初期残高等の照会可能期間については、別
途ご連絡します。
6
4.本書にかかる照会先
○ 本書にかかる照会先は以下のとおりです。
1.下記2.および3.以外に関する事項(端末装置のセットアップ、
入出力グループ設定のシステム仕様に関する事項等)
システム情報局 新日銀ネット構築運行課
対外接続基盤グループ(端末担当)
【電子メール】[email protected]
【担 当】佐藤、広島
【電
話】042-351-1795
2.本文3.
(3)および(4)のうち、入出力グループの運用や事務処
理態勢に関する事項
業務局 総務課 新日銀ネット企画グループ
【電子メール】[email protected]
【担 当】吉村
【電 話】03-3277-2805
3.本文3.(5)および(6)に関する事項
システム情報局 業務システム開発課
【電子メール】[email protected]
【担 当】有田
【電 話】042-351-1207
(お願い)電子メールでのご照会の場合には、件名を「入出力グループ
の設定手順に関する質問の件」または「RT初期残高等の照会
手順に関する質問の件」としてください。電話でのご照会の場
合には、冒頭「入出力グループの設定手順に関する質問の件」
または「RT初期残高等の照会手順に関する質問の件」である
旨をお伝えください。
以
7
上
別紙
入出力グループについて
○ 本資料は、
「日本銀行金融ネットワークシステム利用細則(共通事務)<端末装置3型
版>」第1編 日本銀行金融ネットワークシステムの概要 II.日銀ネットの構成等 3.
システムの構成(日本銀行ホームページに掲載)から入出力グループに関する箇所を抜
粋して編集したものです。
イ.入出力グループの概要
入出力グループは、利用先が端末装置で作成した電文の格納や、利用先が受信する
日本銀行の中央演算処理装置で処理された電文の格納等の機能を有します。
入出力グループの主な機能は以下のとおりです。利用先は、端末操作によって任意
の数の入出力グループを作成できるほか、これらの機能を入出力グループ単位で設定
することができます。
・電文の入力、送信に関する制御(検証データの登録・検証、送信電文の送信等の
制御)
・受信電文の受信に関する制御
・入力者(送信権限者およびオペレータを指します。以下同じです。
)および端末認
証装置のアクセス制御
利用先は、作成した入出力グループに入力者および端末認証装置を登録・所属させ、
入力者は、自身が所属する入出力グループに登録された電文の入力、送信に関する制
御の範囲内で、端末装置とセンターとの間の電文の送受信等を行います。
入出力グループは、入力者および端末認証装置の登録状況ならびに入力者によるそ
の利用状況を基に、以下のとおり分類されます。
(イ)ユーザー所属グループ
利用先は、一人の入力者を複数の入出力グループに登録・所属させることが可
能です。ある入力者が所属するすべての入出力グループを、当該入力者のユーザー
所属グループといいます。
1
(ロ)指定中グループ
入力者は、自らのユーザー所属グループのうちの1つの入出力グループを指定し
て端末操作を行います。ある入力者が端末操作時に指定している入出力グループを、
当該入力者の指定中グループといいます。入力者は、指定中グループに登録された
電文の入力、送信に関する制御等の範囲内で端末操作を行います。
入力者は、所定の端末操作手順により、自らのユーザー所属グループの範囲内で
指定中グループを変更することが可能です(同変更は「検証ファイルID等変更」
(業
務処理区分コード 005301)により行います。)
。初回のサインオン時には、ユーザー
所属グループのうち、入出力グループ番号の最も小さい入出力グループ (注) が指定
中グループとして設定され、2回目以降のサインオン時には、その直前の端末操作
時の指定中グループが当該入力者の指定中グループとして設定されます。
(注)入出力グループ番号は、入出力グループの作成時に自動的に付されます。
(ハ)端末認証装置所属グループ
利用先は、1つの端末認証装置を複数の入出力グループに登録・所属させること
が可能です。ある端末認証装置が所属するすべての入出力グループを、当該端末認
証装置の端末認証装置所属グループといいます。
端末装置では、端末認証を行った端末認証装置の端末認証装置所属グループおよ
び共用グループ(ロ.
(ロ)参照)において受信した電文について、新着電文の案内
(注)
(ブザーが鳴る)
および未出力電文件数の表示を行います。また、いずれの入出
力グループにも登録していない端末認証装置で端末認証を行った端末装置は、共用
グループにおいて受信した電文のみについて、新着電文の案内および未出力電文件
数の表示を行います。
なお、送受信可能な電文の範囲は、入力者の指定中グループにより定まるもので
あり、端末認証装置所属グループにより定まるものではありません。
(注)受信電文のうち、EX電文(一方通知・応答)、一斉送信電文および自動再
送によるRES電文は、電文の着信時に短いブザー音が鳴ります。新着電文
に特定の電文、EX電文のエラー電文が含まれる場合には、電文の着信時にブ
ザー音が連続で鳴ります(連続するブザー音を停止するためには、ユーザーが
端末装置において ブザー停止 ボタンを押す必要があります。)
。
2
ロ.固定設定の入出力グループ
次の2種類の入出力グループは、利用先ごとに1つずつ固定で設定されます。
(イ)セキュリティグループ
セキュリティグループは、セキュリティ関係事務専用の入出力グループです。セ
キュリティグループに所属する入力者は、セキュリティグループおよび共用グルー
プ(
(ロ)参照)以外の入出力グループの作成、作成した入出力グループへの権限範
囲や出力帳票の設定等のセキュリティ関係事務を行うことができます。なお、セキュ
リティグループに登録された権限範囲や出力帳票の変更ならびに同グループの抹消
を行うことはできません。
(ロ)共用グループ
共用グループは、すべての入力者が利用可能な入出力グループです。共用グループ
では、EX一方通知電文のうち、いずれの入出力グループにも受信設定がされていな
い電文および一斉送信電文を受信します。共用グループへの権限範囲や出力帳票の設
定ならびに入力者および端末認証装置を割当てることはできません。
ハ.入出力グループの設定
利用先は、入出力グループに権限範囲、EX一方通知電文(Ⅲ.2.
(1)イ.参照)、
入力者および端末認証装置を登録することによって、入出力グループ単位で電文の入
力、送信に関する制御、受信電文の受信に関する制御ならびに入力者および端末認証
装置のアクセス制御を行います。
(イ)権限範囲
権限範囲は、業務処理大区分コード(2桁)
、または、業務処理中区分コード(4
桁)単位で登録します。
入出力グループに権限範囲を登録することにより、当該入出力グループに所属す
る入力者は、当該権限範囲に応じた事務処理を行うことが可能です。1つの入出力
グループに、複数の権限範囲を登録することができるほか、同一の権限範囲を複数
の入出力グループに登録することもできます。
3
(ロ)出力帳票
入出力グループにEX一方通知電文を登録することにより、個々のEX一方通知
電文を任意の入出力グループで受信することが可能です。受信するEX一方通知電
文は、業務処理中区分コード(帳票コードの上4桁)、または、帳票コード単位で登
録できます(注)。
1つの入出力グループには複数のEX一方通知電文を登録することができる一方、
同一のEX一方通知電文を複数の入出力グループに登録することはできません。
複数の入出力グループに業務処理中区分コード単位の設定と帳票コード単位での
設定範囲が重なっていた場合は、帳票コード単位での設定が優先されます。
(注)どの入出力グループにも登録されていないEX一方通知電文および一斉送
信電文は、共用グループで受信します。なお、RES電文およびEX応答電
文は、送信元の入出力グループで受信します。
4
(入出力グループの概念図)
検証ファイル
0 …
7
J …
U
電文
R
R
0000004
0000005
セキュリティグループ
・権限範囲:03AA
・出力帳票:
・入力者:A001,0001
ゆ
A001
0001
検証ファイル
0 …
7
J …
U
電文
R
E
E
E
0000001
0000001
0000002
0000004
入出力グループ 001
・権限範囲:0212,0311,0341
4111,4112
・出力帳票:4111-00200,
・入力者:A002,0002
・端末認証装置:50001,50002
A002
0002
50001
検証ファイル
0 …
7
J …
U
電文
R
R
E
E
0000002
0000003
0000003
0000005
入出力グループ 002
・権限範囲:0212,0311,0341
72AA
・出力帳票:7211
・入力者:A002,0003
・端末認証装置:50002
0003
電文
E
E
共用グループ
・・・
50002
(凡例)
:ユーザー所属グループの関係
:指定中グループの関係
:端末認証装置所属グループの関係
:入力者(送信権限者・オペレータ)
:端末認証装置
《概念図の説明》
○
上記概念図に示された入出力グループに関する設定例において、入出力グループ、
端末認証装置および入力者で行うことができる処理は次のとおりです。
①入出力グループ
入出力グループ 001 では、業務処理区分の上4桁が 0212、0311、0341、4111、4112
で始まる業務処理区分の入力・送信が可能です。また、EX一方通知電文については、
帳票コードが 4111-00200 の電文を受信します。
入出力グループ 002 では、業務処理区分の上4桁が 0212、0311、0341 で始まる業
5
0000006
0000007
50003
務処理区分と上2桁が 72 で始まる業務処理区分の電文の入力・送信が可能です。また、
EX一方通知電文については、
帳票コードの上4桁が 7211 で始まる電文を受信します。
共用グループでは、一斉送信電文のほか、入出力グループ 001、002 で登録されてい
ないEX一方通知電文
(帳票コードの上4桁が 7211 で始まる電文および上4桁が 4111
で始まる電文のうち、帳票コードが 4111-00200 であるものを除く電文)を受信します。
②端末認証装置
端末認証装置 50001 が装填された端末装置では、入出力グループ 001 および共用グ
ループで電文を受信したときに新着電文の案内および未出力電文件数を表示します。
端末認証装置 50002 が装填された端末装置では、入出力グループ 001、002 および
共用グループで電文を受信したときに新着電文の案内および未出力電文件数を表示し
ます。
端末認証装置 50003 が装填された端末装置では、当該端末認証装置はどの入出力グ
ループにも属していないことから、共用グループで電文を受信したときのみ新着電文
の案内および未出力電文件数を表示します。
なお、いずれの端末認証装置が装填された端末装置でも、入力者の指定中グループ
に設定された範囲で電文の送受信を行うことが可能です。
③入力者
送信権限者 A002 は、指定中グループの 001 に設定された業務処理区分の入力・送
信、EX一方通知電文の確認等の処理が行えるほか、指定中グループを入出力グルー
プ 002 に切替えることで、同入出力グループに設定された処理が可能です。
オペレータ 0002 は、所属する入出力グループが 001 のみのため、設定できる指定中
グループは 001 のみで、当該入出力グループに設定された処理のみ行えます。
なお、共用グループで受信した電文は、指定中グループの指定状態にかかわらず、
すべての入力者が確認可能です。
6
(現行日銀ネットと新日銀ネットのシステムの構成の比較)
現行日銀ネット
新日銀ネット
受信電文の表示単位
中継端末単位
入出力グループ単位
検証ファイル
中継端末単位
入出力グループ単位
中継端末に対して設定
入出力グループに対して設定
日本銀行
利用先
日本銀行により予め類似する
電文毎に設定が可能なほか、帳票
電文毎に纏められたグループ
コード上4桁単位で纏めた設定も
(電文種類グループ区分)
可能
新着電文の通知
中継端末単位
端末認証装置所属グループ単位
権限範囲の設定
権限者に対して設定
入出力グループに対して権限範囲
許可業務の設定
オペレータに対して設定
権限範囲の設定者
日本銀行
利用先
許可業務の設定者
利用先
利用先
EX一方通知電文出力先の
設定
EX一方通知電文出力先の
設定者
EX一方通知電文の受信先
の設定単位
を登録し、当該入出力グループに入
力者を登録することで設定
以
7
上