睡眠時無呼吸症候群の診断簡略化

睡眠時無呼吸症候群の診断簡略化
○背景
睡眠時無呼吸症候群(SAS)の潜在的患者数: 日本全国で600万人と推定
現状でのSASの診断手法: 睡眠ポリグラフ(PSG)
PSGの概要: 脳波を始めとする多数のセンサによって生体情報を取得
○問題点
PSGは1泊する必要があり、実施する医療機関が少ない
センサを多数装着して終夜計測するため、検査対象者にとっても負担が大きい
脳波
(6ch+参照2ch)
眼球運動(2ch)
頤筋電(1ch)
心電(1ch)
鼻呼吸&口呼吸気流量
いびき
胸式呼吸運動
体位
腹式呼吸運動
血中酸素飽和度
脚筋電(2ch)
PSG検査で用いられるセンサ
○目的
SASの最終的な診断指標は無呼吸・低呼吸の頻度
呼吸音・いびきの音響信号から、無呼吸・低呼吸時の特徴を抽出し、できるだけ少数
のセンサからSASの診断を早期に下すための情報を提供する技術を開発する
進捗状況
PSG検査を行う際、同時に別途用意したマイクと録音機により、被験者の
呼吸音・いびきを記録するものとして、プレテストを実施
PSG検査により無呼吸と
判断された時間帯
無呼吸時間帯の呼吸音
特徴を調査
 マイクを追加することによる技術的な影響(PSG検査用センサへのノイズ
混入)の確認と対策
 データの統合手法の確認
 無呼吸・低呼吸時とそれ以外の時間帯における呼吸音の違いの知見を
収集