社団法人日本測量協会関西支部長宮井宏みやいひろしおおかんむりむら三島郡長、西成郡長、北河内郡長︶に人そこで私は三郡長︵筆者注村を経て西成郡の海まで及ぶ水害でを派し、﹁水害救助に向ってはそれぞろ大冠村を起点として三島郡の各町ありますからその区域は広汎であり、れ各郡長に全責任を持って立っていては証拠書類が取れなくてもよい。いかに逆立ちして努力致しましたとそこで私は救護について最も好いそれについて法律上の間違いが生じただく。非常な際には非常のことを私が大阪府の内務部長として在任手段は何であるかと考えた。先ず郡たならばその責任は私が負う。ただころで、我々府庁職員の手のみを以っいたしましたのは、大正５年の５月長さんの〝頭を大きくする〟というこ真っ直ぐな気持ちを以って最善の努しなければならぬから、会計の法規から８年の８月まで満３年３カ月でとが必要だ。つまり、誰の知恵でも力をするということで宜しい。﹂と、てこれに対する処置をいたすことはありました。この間、大正６年には知恵に変りはないけれども、ただそこれが私のたてた方針でありました。にも囚われる必要はない。場合によっ大阪病院が焼け、大塚切れ水害があの置かれておるところの地位によっできませぬ。り、７年には米騒動が起り、堺の高て、物事を大きくも解決するし小さ２大塚と芥川の切れ所を視察１三島郡大冠村大塚で淀川堤防決壊等女学校が焼け、府の工業試験所がくも解決するわけだから、この場合い、府庁に帰りますや直ちに、上席れ所を先ず止めなければならぬと思を見まして、なんとしても大塚の切とも記憶いたしまする。こんな状況すれすれになってお話しいたしたこきました。船に乗って二階の方々と大冠村から高槻小学校付近も見に流に流れ込む。こんなことでは稲が右岸の切れ所から滝落しのように下までも芥川に落とされ、それが芥川りそうにない状況の中で、水がいつのは、大塚の切れ所がなかなか止まき如何と見ておられる。陳情というの後ろには千にも近い被災民が成行ということであります。町村長さんれて、陳情申し上げたいことがあるいて今なら手を付けてもよいと技師にならないというのなら、府庁にお部差し上げる。しかし、自らお出来円かかったと思ったら後で十万円全府庁が金を惜しむのではない。十万なったらどうですか。これは決して込みがあると云うなら自らおやりにある。けれどもあなた方が強いて見私もこの問題は心配していた問題でこへ蛇籠なり何なりを入れて急流を棚を掛けて石を入れて河に沈め、そい脚を持った三叉を拵え、その下にますと、越中三叉といって 3 本の長後日、なんでも富山県の奥に参り訳であります。こを出ることができたというようなの立場が逆になって、何事もなくそ群衆もほとんど鎮まり、私は受け身た被災民諸君は必ずや私げましたなら、気の立っないことだなどと申し上で私が、それは到底できて見ておりましたのですが、この場毒なこととは存じながら眼をつぶって貰いたいと申しまして、誠に気のに芥川切れ所の堰止めの設計を立て技術上許される時期になったら直ち水勢では到底無理であっても、もしそれまでも府庁の技師には、今のということなら止むを得ませぬ。一今直ちにあなた方のお話が纏らないらない。今度は私の方から逆襲です。しておったがなかなか相談がまとま民の列を分けつつ堤防上を散歩いたいと思って、いきり立っておる避難うときには少し度胸を見せるのがよているのでありまするから、こういことである。私は単独で死地に入っ答えができないから相談するというこういうと町村長達は、直ぐには後藤新平さんからは大阪府知事には喧しくなってくる。時の内務大臣うということになった。当時、世間３１回目の堰止め工事は全て流失な次第であります。にかく堰止め工事ができましたように来てもらい、この工事によってと県に電報を打って﹁かわくら人足﹂えっちゅうみつまたの技師の方に堰止めの設計を立てる堰止める﹁かわくら工事﹂というこ談であるということでありましたが、を河の中にでも投げ捨て緒に府庁に参りましょう。府庁で技うので、それから堰止め工事に着手いたしました。月８日か９日のことでした。私とりがい月日には最後 23 間︵ｍ︶の所まできた。そこ大塚の堰止めはの 10 月日には最後の堰止めをしよ非常な決心を以って致さねばならぬゆえこの最後の堰止めというものは、で 54 が鳥飼の堤防まで来ると、芥むしろカ町村の町村長堰前面には粗朶を並べ、上に筵をかけて漏水を防止した。川以下こんな問答の結果、いきり立った 24 30 10 さん達が堤防の上に待っておら丸太を三叉に組み、その中に玉石を詰めた簡易の堰。 11 仕方がないということになり、富山月４日になって設計ができたといるかも知れぬと想像いたしたのであります。実はつものならば立てましょう。向って始終激しい催促がある。それ前面そこで、こう御答えを師と一緒に相談して何とか設計が立えっちゅうみつまた５分の間に返事を頂きたい。が認めるその時までお待ちになる他ましたが、非常に恐ろしかったのを﹁それなら﹂ということで渡して頂きが止むを得ませぬなどやりとりしてけはできませぬぞ﹂といわれましたて、その指揮官に﹁安全のお引き受て枚方に渉っておられたのを見付けたま高槻工兵隊の兵隊が鉄舟を以っの手段で渡ることはできない。たまイッパイ。濁流滔々として尋常一様じんじょうろうとするがあの大きな河に水がまで出かけていきました。対岸に渡たが、２日には府庁を飛出し、枚方ひらかた月１日は府庁に納まっていましあくたがわ焼けるなどいわゆる火攻め、水攻め、においては郡長の頭を大きくして郡長を知事たらしむるが最も好い方法米騒動攻めを受けた訳ですが、私が最も苦しんだのは大塚切れの水害事であろうと考えました。枚方市件でした。時大塚堤防が決壊御殿山京阪本線枚方公園 10 みな腐ってしまうので、何とか芥川枚方大橋 1 ス月１日午前しました。当時、知事は用務のため上京されていたから、私は知事の代理として、何から始めて何をしなければならないか直ちに考えなければならないことになりました。一番先に立つのは被災民の救護であり、続いては決壊個所の堰止め工事であります。先ず救護の事務を第イパようにとお願いいたしたのでありまバ枚方とをやるのだそうです。芥川の堰止東海道新幹線枚方市はありますまい。どちらをお採りに一にしなければならないが、なにし大塚堤防決壊箇所高槻市枚方市役所川淀 170 10 したのであります。覚えています。 II 10 の右岸の切れ所を止めてもらいたい知事）の講演録「大塚堤防決壊追懐談」を編集し直したものです。す。技師の話では、あの満水のうち三島郡高槻高等小学校における淀川堤防愛護会主催講演会の氏（当時は大阪府めも何かそういう工事でもやるより内務部長柴田善三郎氏の苦労話を紹介します。本文は、昭和５年 10 月８日のなるかはあなた方にお任せするから、したが、今回は、大阪府の被災民救助と災害復旧の責任者でありました大阪府というものでした。水と戦う（Ⅰ）では、主に大塚の決壊堰止め工事の様子を現場からお伝えしま ∼ りよ」談懐追壊決防堤塚大「 ∼ に堰止めするなどこれはできない相大塚堤防決壊堰止め工事 10 10 越中三叉 14 15 水と戦う︵︶水と戦う Ⅱ ∼ 大塚堤防決壊堰止め工事 ∼