答申書(素案)

答申書(素案)
平成27年2月13日
佐賀市長
秀 島 敏 行
様
三瀬地域審議会
会長 藤野 兼治
支所再編(案)に係る諮問について(答申)
平成26年7月31日付け佐市行管第73号により諮問があった標記の件に
つきましては、当審議会において慎重に審議をした結果を下記のとおり答申い
たします。
記
1.支所に維持すべき業務について
(1)戸籍に関すること
戸籍に関する手続きは、専門性が高いので全て本庁等へ集約すること
とされていますが、特に死亡時の手続きに関しては急を要するものであ
り、これまでどおり、支所でも受付処理していただきたい。
※ 集計表№1~5の部分
(2)国民健康保険に関すること
資格の取得・喪失に関する手続のうち、住民異動に伴うもの以外は本
庁等への集約となっていますが、これまでどおり、支所でも受付処理し
ていただきたい。
※ 集計表№11 の部分
※ 資格の手続についてのみ意見が出されていますが、保険給付に係る各種申
請受付については、本庁等へ集約でいいのかどうか。
(3)集団検診(支所健診)に関すること
集団検診は、基本的に支所等で取り扱う業務となっています。ただし、
電話受付に関しては本庁受付となっています。これは、住民の健康に関
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する重要な業務であり、受診率向上のためにも各地域の実情に応じたき
め細やかな対応をお願いしたい。
※ 集計表№19~21 の部分
(5)農林水産業に関すること
農林水産業については、「支所で取り扱い出来ません。」となっていま
すが、観光と農業は三瀬の基幹産業であり、観光に関する業務について
は支所再編(案)で触れられていませんが、特に農政に関しては地域振
興の柱であり、地域との密接な連携が必要であることから、これまでど
おり支所において業務を取り扱っていただきたい。
(6)農政事務所の設置について
三瀬地域にとって、農業は基幹産業の一つであり地元農業関連組織と
支所は密接なつながりがあります。
これまで支所産業振興課が果たしていた役割は、非常に重要であること
から、これまでどおり支所に農政事務を所管する部署を置いていただきた
い。
※ (5)=集計表№23~24、(6)=集計表№26~28 の部分
※ 市から示された支所再編(案)では、農業政策については、三瀬支所では
取り扱いをせずに北部農政事務所において業務を取り扱いたい。また、そ
の事務所の位置についても A 案(大和支所内)と B 案(富士支所内)があ
り、B 案となったときには、北部建設事務所の設置場所についても検討い
ただきたいという考え方である。
※ 村民としては、上記(6)のとおり各支所に「これまでどおり農政事務を
所管する部署を置いていただきたい。」という基本的な考え方があるが、審
議会としては(5)農林水産業に関すること及び(6)農政事務所の設置
についてどのような取りまとめにするのか検討が必要である。
(6)地域振興等に関すること
地域振興業務とは、地域固有の業務や地域組織への支援等と位置づけ
られているようですが、三瀬村民にとって地域の振興というのは、名勝
地やイベント開催ではなく、地域の資源を活かした農業政策や観光政策
といった業務であり、今後どのようにしたら地域が発展していくのかと
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いうことであります。
既存組織への支援は、当面継続していただく旨の説明を頂いておりま
すが、その時々の時代に合った地域が進むべき方向性を示し導いていた
だくことが地域の振興につながるものと考えます。
※ 集計表№34~37 の部分
※ 地域振興業務の捉え方、認識で市と村民の考え方にずれがある。
「村民の考える地域振興とは、地域の農業政策や観光政策である。」という
意見はあった。しかし、だから今回の支所再編(案)でそれをどのように
すべきであるという審議会の意見は出ていない。
この件については、どのような取りまとめにするのか検討が必要となる。
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2.附帯
2.附帯意見
附帯意見
三瀬村は、人口に占める 65 歳以上の高齢者の割合が 34.5%(佐賀市 24.6%)
と高く、高齢者のみの世帯や高齢者単身世帯が多く、中山間地に集落が点在
することから十分な公共交通機関の確保についても厳しい現状があります。
昨年 7 月に支所再編(案)が諮問され、現在支所で取り扱っている業務の
一部は本庁等へ集約するという案が示されましたが、答申書に盛り込めない
地域の課題や要望についても真摯に受けとめられ、その対応についても御検
討いただきたい。
(1)支所での相談所開設について
高齢者や障がい者等の社会的弱者への配慮の観点から、可能な限り支
所に出向いての相談受付等を実施していただきたい。
※ 集計表№12~13 の部分
また、どの分野においても一次的に問合せや相談を受け付けしていた
だき、所管課へのパイプ役を果たすような「総合相談窓口」を設置して
いただきたい。
そのためには、本庁支所内の縦横の連絡、連携を十分に取りながら、
相談者がたらいまわしにならないように柔軟な適切な応対のシステムづ
くりをしていただきたい。
※ 集計表№39~43 の部分
(2)交通弱者対策について
現在、三瀬地区公共交通検討会議において、公共交通のあり方につい
て検討が重ねられています。
これに関することで、支所再編(案)において、従来支所で取り扱っ
ていた業務が今後は本庁等へ集約するという業務が多くあります。
昼間、村外への公共交通の便が少ないという地域の課題があり、自家
用車の運転ができない高齢者や障がい者等交通弱者への配慮の観点から、
可能な限り引き続き支所で業務を取り扱っていただきたいと思いますが、
検討の結果本庁等へ集約するということになれば、村民だれでも安心し
て利用できる公共交通の確保をお願いしたい。
※ 集計表№44~50 の部分
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