系統解析ツール購入仕様書 - 広域的運営推進機関設立準備組合

 系統解析ツール購入仕様書
広域的運営推進機関設立準備室 平成 27 年2月5日 目次
1. 目的 ...................................................................................................................................... 2 1.1 広域機関が実施する業務............................................................................................... 2 2. 調達方式 .............................................................................................................................. 2 2.1 入札資格 ......................................................................................................................... 2 2.2 入札説明会の実施 .......................................................................................................... 3 2.3 入札方法 ......................................................................................................................... 3 2.4 プレゼンテーション ...................................................................................................... 4 2.5 落札者の決定 .................................................................................................................. 4 2.6 落札結果の通知 .............................................................................................................. 5 3. 購入仕様 .............................................................................................................................. 5 3.1 系統解析ツールの仕様 .................................................................................................. 5 3.2 数量及び設定方法 ........................................................................................................... 7 3.3 導入場所及び時期 ........................................................................................................... 7 4. 検収および支払い方法 ....................................................................................................... 8 5. その他 .................................................................................................................................. 8 ‐1‐ 1.目的 平成 27 年 4 月 1 日に設立予定の電力広域的運営推進機関(以下「広域機関」)が実
施する業務において、広域機関が使用する系統解析ツール(本体及び技術サポート業
務)を購入するもの。
1.1広域機関が実施する業務 (1)広域系統長期方針の策定業務
全国大での送電網の整備・更新に関する長期方針の策定にあたり、広域連系
系統(上位2電圧。以下同じ)の長期断面における系統解析を実施する。
(2)計画策定プロセスの検討業務
広域連系系統の整備に係る増強容量、概略ルート等の基本要件の検討及び、
事業者から提出された増強計画の実施案の評価にあたり、当該案件に係る系統
及び検討断面における系統解析を実施する。
(3)系統アクセス検討結果の検証業務
事業者のアクセス検討結果の広域機関による検証にあたり、当該案件に係る
系統及び検討断面における系統解析を実施する。
(4)連系線運用容量の設定業務
地域間連系線の運用容量の検討にあたり、当該地域間連系線に係る系統解析
を実施する。
2.調達方式 一般競争入札方式(総合評価落札方式)により2種類のツールを調達する。
2.1入札資格 (1)系統解析ツールの開発又は販売を行っており、当該ツールが複数の電気事
業者に対して納入実績があること。
(2)不具合発生時や広域機関の業務で必要な際に、広域機関からの問合せに対
して、日本語による技術的なサポートが行える体制を有すること。
(3)系統解析ツールの導入や技術サポート業務に伴い知り得た情報・データに
対する情報セキュリティ管理体制を有していること。
(4)平成 25・26・27 年度の競争参加資格(全省庁統一資格)において、
「物
品の販売」に等級の格付けをされており、関東・甲信越の資格を有する者
であること。
(5)各省各庁から指名停止又は一般競争入札資格停止若しくは営業停止を受け
ていない者であること。
(6)予算決算及び会計令(昭和 22 年勅令第 165 号)第 70 条の規定に該当し
ない者であること。
なお、未成年者、被保佐人又は被補助人であって、契約締結のために必要
な同意を得ている者は、同条中、特別の理由がある場合に該当する。
(7)予算決算及び会計令第 71 条の規定に該当しない者であること。
(8)会社更生法(平成 14 年法律第 154 号)に基づく更生手続開始の申立て
‐2‐ 又は民事再生法(平成 11 年法律第 225 号)に基づく再生手続開始の申
立てがなされている者でないこと(但し、会社更生法に基づく更生手続開
始の申立て又は民事再生法に基づく再生手続開始の申立てがなされている
者で、手続開始の決定後、競争参加資格の再認定を受けている者を除く。
)。
(9)自己、自社若しくはその役員等(注 1)が、暴力団員による不当な行為の
防止等に関する法律第 2 条に定める暴力団、暴力団員又はその他反社会的
勢力(注 2)でない者であること。
(注1)取締役、監査役、執行役、支店長、理事等、その他経営に実質的に
関与している者。
(注2)暴力団準構成員、総会屋等、社会運動等標ぼうゴロ又は特殊知能
暴力集団、暴力団又は暴力団員と社会的に非難されるべき関係を有す
る者、暴力団員でなくなった時から 5 年を経過しない者等、その他こ
れに準じる者。
2.2入札説明会の実施 下記日時で入札説明会を実施する。入札希望者には、参加して頂きます。
日
時:平成27年2月13日(金)
15時00分~(30 分程度)
場
所:東京都千代田区神田神保町3-5
住友不動産九段下ビル10階
広域的運営推進機関設立準備組合
そ の 他:・入札を希望する事業者は必ず参加すること
・参加人数は各社1名とする
・当日の名刺交換・挨拶等は控えさせていただきますが、受付にて
名刺を1枚ご提出下さい。
2.3入札方法 平成27年2月23日(月)17時までに以下書類を郵送にて提出して頂きます。
(1)提出書類
・資格書類(別添様式による。必要な書類を添付すること)
・納入仕様書
・評価書類(別添様式による。必要な書類を添付すること)
・製品のパンフレット等(既存のものがある場合)
・契約書(案)
・見積もり書(別途封入すること)
※見積もり書以外の提出書類は、写しを5部ずつ提出すること
(2)提出先
〒101­0051
東京都千代田区神田神保町3-5
住友不動産九段下ビル10階
広域的運営推進機関設立準備組合
‐3‐ 系統解析ツール入札係
2.4プレゼンテーション 入札者には、
「3.購入仕様」を踏まえた納入仕様書及び評価書類の内容(充足度
及び優位性)に関して、プレゼンテーションを行って頂きます。なお、実機操作に
よる説明を行う場合は、評価書類にその旨を記載下さい。
日
時:(別途、入札締切後に各入札者と日程調整)
場
所:東京都千代田区神田神保町3-5
住友不動産九段下ビル10階
広域的運営推進機関設立準備組合
2.5落札者の決定 入札に必要な書類を全て提出し、入札価格が当組合が設定する予定価格の範囲内
であり、「2.1入札資格」及び、「3購入仕様」の必要な要件を満たす者の中から、
以下に示す機能評価、業務運用評価、価格評価の合計に基づく総合評価落札方式に
より、総合評価の高い2者(採用できる対象が1者のみとなった場合は1者)を採
用する。なお、総合評価が同じ場合は業務運用評価を優先し、業務運用評価も同じ
場合は機能評価を優先する。
但し、入札価格が、当組合が設定する低入札調査基準価格を下回る場合において、
当組合が当該契約の履行が困難と判断する場合は、その入札者の総合評価が最も高
い又は2番目に高い場合であっても、その入札者との契約を回避する場合がある。
また、総合評価の高い2者の本体仕様が、同一又は全ての評価項目で特定の一方
が優位であって、2つのツールを導入する効果が見込めないと当組合が判断する場
合は、総合評価が2番目に高い入札者との契約を回避する場合がある。
(1)機能評価
「3.1(1)本体仕様」に記載の以下の事項等について、充足度(解析の
精度・信頼性の評価を含む)及び優位性(追加機能や利便性等)を評価する。
・ 系統解析(潮流計算、安定度計算等)の機能
・ 解析モデルの作成・縮約機能
・ 国内電力系統のデータ整備機能
・ ユーザーインターフェイス機能
など
(2)運用評価
「3.1(2)業務仕様」に記載の以下の事項等について、充足度及び優位
性(対応の確実性等)を評価する。
・ 国内電力系統のデータ整備に伴う技術的対応
・ 広域機関が実施する業務に関する問合せに応じた技術的説明
・ 不具合発生時等の対応、情報セキュリティ管理体制
など
(3)価格評価
「3.購入仕様」に基づく本体及び1年間の技術サポート業務に要する費
用の総額(入札価格)について評価する。また、本体の3ライセンス追加及
‐4‐ び技術サポートの1年延長に要する費用の総額についても確認する。
2.6落札結果の通知 平成27年3月11日(水)までに、入札者に対して落札結果を通知いたします。
なお、落札結果及び詳細な評価基準に関する問合せには、一切お答えできませんの
で、ご了承下さい。
3.購入仕様 以下の仕様を満たす系統解析ツールを調達する。
3.1系統解析ツールの仕様 (1)本体仕様
導入するツールは、以下の機能要件を満たすものとする。
(a) 以下に示す電力系統の解析計算等(実効値解析)が実施できること
①潮流計算
電力系統各部の電力潮流・電圧を計算し、潮流多根解析等の必要な
検討ができること
②過渡安定度計算
現在、日本国内で使用されている主要な系統要素モデル(発電機、
制御系、直流、負荷特性等)を模擬し、電力系統の諸々の擾乱発生
時における過渡的な安定性について、潮流条件を変化させて連続的
かつ効率的にシミュレーション解析できること
※模擬できる系統要素モデル及び、擾乱発生を模擬できる故障条件
のリストを納入仕様書等に記載すること(並行2回線送電線の2
回線にまたがる不平衡故障の模擬についても説明すること)
③定態安定度計算
固有値解析により電力系統の定態安定度を判別できること
④電圧安定性計算
電圧・無効電力制御や電圧不安定現象等の検討のため、数~数十分
に亘る系統電圧や潮流の推移をシミュレーション計算できること
⑤故障電流(短絡容量)計算
電力系統の母線及び送電線故障時の故障電流を計算できること。系
統構成を変更した場合の計算を効率的に行うことができること
⑥解析モデルの作成・縮約
以下の国内における複数の主要な解析モデルを有すること
解析可能な系統規模
:1000 発電機、7000 ノード、7500 ブランチ以上
解析モデル:同期発電機、励磁制御系、ガバナー制御系、誘導機、
‐5‐ 系統安定化装置、負荷、直流系統、パワエレ機器、
系統外乱条件、特殊保護リレー
縮約モデル:安定度解析用の大規模なモデル系統を、特性を保存
しつつモデル規模の縮小化を図れること。任意の放
射状及びループ状の部分系統を縮約し、等価縮約モ
デルを作成できること
(b) 日本国内の電力系統に係るデータが整備できること
・少なくとも、広域連系系統(上位2電圧)について、潮流計算及び安
定度計算に必要なデータの整備を、効率的かつ的確に実施できる方法
を提示すること
(c) 使いやすいユーザーインターフェイス機能を有すること
・系統解析機能を効率的に使用できること
・データを効率的に管理できること(系統データのメンテナンス、解析
結果の実績データ管理等)
・グラフ等で表示・印刷できること
・系統図、潮流図が表示できること
・必要な情報を集約したレポート等が作成できること
(d) 広域機関で使用するパソコンに、円滑にインストールして使用できる
こと
(広域機関で使用するノート型パソコンの仕様)
CPU:Intel Core i5-4200M 2.5GHz
メモリ:4GB
ハードディスク:120GB
OS: Windows 8.1 Pro(64bit 版)
※バージョンアップ予定等、パソコン本体又は OS に関連する留意事
項がある場合は明記すること
(2)業務仕様
平成 27 年度中(平成27年4月1日~平成28年3月31日)
において、
以下の技術サポート業務が実施できるものとする。業務実施にあたっては、
データの取扱いに関する十分な情報セキュリティ管理体制を有すること。
また、平成 28 年度以降、本業務を継続する場合の年間費用についても別
途、提出すること。
(a)
不具合発生時には、技術者の派遣等により必要な対応を行うこと
・平日日中(月曜から金曜,9 時~17時)は対応可能とする
(b)
ツールのバージョンが更新された場合は速やかにアップデート対応
‐6‐ を行い、常に最新版とすること
(c)
広域機関の職員に対し、取扱い説明会を年2回以上、開催すること
(d)
広域機関が日本国内の電力系統に係るデータの整備((1)本体仕様
(b))を行う際に、効率的かつ的確に実施するために必要な技術的対
応を行うこと(説明会での対応や、必要に応じた電話や E-Mail での
問合せ対応を想定。別途、技術者派遣を行う場合の単価、条件等につ
いて明記すること)
(e)
会員が実施した系統解析結果の検証等、導入したツールを用いて広
域機関が実施する業務に関して、広域機関からの問合せに応じた技術
的説明を行うこと(説明会での対応や、必要に応じた電話や E-Mail
での問合せ対応を想定。別途、技術者派遣を行う場合の単価、条件等
について明記すること)
(3)その他
(a)
今回の購入仕様書に含まれる技術サポート期間は1年だが、製品の
メンテナンス可能期間(有償含む)は、購入後5年程度は確保でき
るものとする。
(b)
本仕様書に明記のある事項と一致しない場合であっても、同等の機
能を有するなど代替的な対応が可能な場合は、その旨を納入仕様書
に記載のうえ、応募できるものとする。
3.2数量及び設定方法 導入するツールは、広域機関のパソコン3台以上にインストールして使用できる
ものとし、ツールの使用にあたり必要な取扱説明書等の書類(使用言語は日本語と
するが、準備できない場合は英語とする)についても、同数を納入すること。
また、契約後(概ね2年以内)において、ツールを使用するパソコンの台数(ラ
イセンス数)を3台追加する場合の追加費用についても別途、提出すること。
3.3導入場所及び時期 下記導入場所の指定するパソコンに、期日までに導入すること。
導入場所:東京都千代田区神田神保町3-5住友不動産九段下ビル10階
広域的運営推進機関設立準備組合
導入期日:平成 27 年3月31日(火)
※1 具体的な導入日時は、落札者決定後に協議する。
※2 ツール用データについては、ツール導入後、落札者による必要な技
術的対応のもと、広域機関において極力速やかに整備を図っていく
ものとする。
‐7‐ 4.検収および支払い方法 (1)ツール導入後、広域機関担当者による全ての機能確認及びデータ整備方法の確
認を持って検収とする。
(2)平成27年5月末日までに検収し、支払いは平成27年6月末日までとする。
(見積もりには本体価格及び技術サポート価格と、支払総額を示すこと。また、
消費税額が分かるよう提示すること。)
5.その他 (1)本仕様書に記載されている事項について不明な点は、平成27年2月16日(月)
までに下記問合せ先へ電子メールで問合せることとする。問合せへの回答は広域
的運営推進機関設立準備組合ホームページにて開示する。
問い合わせ先:[email protected]
(2)本仕様書に定めのない事項については、双方誠意をもって協議する。
以
‐8‐ 上