第3回先進科学技術活用力養成講座

第3回先進科学技術活用力養成講座文部科学省「地域イノベーション戦略支援プログラム」
関西ライフイノベーション戦略プロジェクト
第 3回 先 進 科 学 技 術 活 用 力 養 成 講 座
FMO計 算 法 の創 薬 への応 用
タンパク質結晶構造解析データを用いた
アミノ酸残基~リガンド相互作用解析の先進手法
A開
A
講
受 講 料
2015 年 2 月 10 日(火)
A 会 場 A 神戸大学計算科学教育センター
無料
A
申込締切
2015 年 2 月 6 日(金)
フラグメント分子軌道(FMO)法は 1999 年に北浦和夫教授等により開発された日本発の理論化
学手法で、分子の電子状態を高精度に計算する近似計算手法です。この手法をタンパク質結晶構
造解析データに適用することにより、①アミノ酸残基とリガンド分子の相互作用エネルギー解析
(リガンド分子の配位結合に重要なアミノ酸残基の特定)そして②エネルギー分割解析(分子の
相互作用エネルギーの静電、分散、交換反発、電荷移動相互作用等の成分に分割)が可能となりま
す。これらの静的複合体解析から得られる情報は、リード化合物最適化においても非常に有用な
情報であり、将来的には動的複合体解析の分子動力学手法と組み合わせることで結合エネルギー
を精緻に予測できるインシリコ創薬の日常的手法の一つとなり得ると期待されています。
このセミナーでは、FMO 法の普及を目的に、生理活性化合物をデザインする大学・企業の計算化
学者や化合物デザイン手法に興味をお持ちの創薬・合成化学者、そして構造生物科学者等を対象
に、既存の創薬計算科学手法と比較した FMO 法の強みや、創薬において期待される応用、そして
今後の展望を専門家の方々から解説して頂きます。
タミフルとノイラミニダーゼの IFIE 解析による相互作用評価
水和構造
エストロゲン受容体と EST 複合体解析
真空中
水和状態
エストロゲン受容体の静電ポテンシャル FMO 計算
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さらに、FMO 法は品質の良い結晶構造情報を必要とし、先進技術である SPring-8 や SACLA 等か
ら得られる結晶構造解析データや公開データベース Protein Data Bank(PDB)の構造情報につい
ての理解が重要な為, 最新の結晶構造解析手法も併せて解り易く講義をして頂きます。
2014 年 11 月 1 日に設立された「FMO 創薬コンソーシアム」が FMO 法のインシリコ創薬への活
用を一層加速するため、FMO 研究者が企業の創薬研究者を支援して実践的応用計算手法の開発と普
及を進める組織が活動を開始しましたので、ご紹介致します。奮ってご参加下さい。
このセミナーの続編として PDB・電子密度データのダウンロード、構造データの評価から FMO に
よる配位エネルギー解析までの手順に興味をお持ちの方を対象にワークショップを 2015 年 2 月 25
日、公益財団法人計算科学振興財団(FOCUS)と開催する予定です。
注①
使用プログラム:
菱化システム MOE,みずほ情報総研 MIZUHO/BioStation。
注② このセミナーの参加者は優先的にワークショップに参加して頂くことが出来ます。
日時:
2015 年 2 月 10 日(火) 10:15-17:30 (10:00 受付開始)
会場:
神戸大学計算科学教育センター 2 階 208 セミナー室
[アクセス]
兵庫県神戸市中央区港島南町 7 丁目 1 番 48 号
最寄り駅「京コンピュータ前駅」(ポートライナー)より徒歩約 3 分
主催:
神戸大学連携創造本部
共催:
神戸大学計算科学教育センター
後援:
CBI 学会、東京大学生産技術研究所革新的シミュレーション研究センター
日本薬学会、兵庫県科学情報局科学振興課
募集人員:
30 名程度
対象者:
構造ベース創薬に関心をお持ちの大学院生、企業・アカデミアの研究者、
創薬プロジェクト関係者等
参加費:
無料
申込締切:
2015 年 2 月 6 日(金)
申込方法: 氏名、所属、役職、メールアドレス、電話番号, 及び専門分野(計算化学、創薬・合成化学、
構造生物学、 研究企画・管理、その他
から該当する分野すべて)を明記のうえ、メールでお申込みく
ださい([email protected]
神戸大学連携創造本部
冨井宛)。先着順にて、事務
局よりご連絡いたします。なお、開催にあたって、参加者情報は講演者に提供されます。
*本セミナーは、文部科学省 「地域イノベーション戦略支援プログラム」における「関西ライフイノベーション戦略プロジェクト」の協力によ
り開催されます。参加者には簡単なアンケートにご協力をお願いします。
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FMO計 算 法 の創 薬 への応 用
タンパク質結晶構造解析データを用いた
アミノ酸残基~リガンド相互作用解析の先進手法
日時:
2015 年 2 月 10 日(火) 10:15-17:30 (10:00 受付開始)
会場:
神戸大学計算科学教育センター 208 セミナー室 [アクセス]
10:15
はじめに
森 一郎
10:20
神戸大学連携創造本部
FMO 法への期待
田中 成典
10:30
FMO 法の開発の歴史
北浦和夫
10:40
神戸大学大学院システム情報学研究科
神戸大学大学院システム情報学研究科
計算と光の融合に向けた取り組みについて
鶴田 宏樹
11:10
11:20
神戸大学連携創造本部
休憩
タンパク質結晶構造解析技術の最前線~SPring-8・SACLA の取り組み
山本雅貴
理化学研究所 播磨研究所放射光科学総合研究センター
X線損傷のないタンパク質の構造~SACLA の可能性
吾郷 日出夫 理化学研究所 播磨研究所放射光科学総合研究センター
12:30
13:30
昼食
FMO 法の実際と創薬への応用可能性
福澤 薫
14:30
日本大学 松戸歯学部
理研における創薬と FMO 法活用に向けた取り組み
本間 光貴
15:30
15:40
休憩
製薬会社における FMO 法の利用
小沢 知永
16:40
~17:30
理化学研究所 ライフサイエンス技術基盤研究センター
キッセイ薬品工業株式会社
まとめ
名刺交換・意見交換
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