松山市一般廃棄物(ごみ)処理基本計画 概要版

松山市一般廃棄物(ごみ)処理基本計画
概要版
~ ごみを「たから」に ~
平成27年
松
山
市
1.計画改定の背景と目的
平成 22 年策定の一般廃棄物(ごみ)処理基本計画から 5 年が経過し、①経済活動など社会情勢の
変化、②生活様式(ごみ質)の変化、③国の法令の改正や指針に基づく見直しなど、社会経済動向等
が変動したことを踏まえ、前計画の成果と課題を評価して計画の改定を行うこととします。
2.計画の主体
計画の主体は、
「市民」
「市民活動団体」
「事業者」
「行政」です。
各主体は、互いに連携しながら、循環型社会構築に向けた取り
<協働>
市民
事業者
知恵を出し合い
手を取り合って
行動しましよう
組みを推進するために協働し、それぞれの役割を果たすことが求
められます。
3.計画の期間・目標年度
行政
市民活動団体
計画期間は、計画改定年度である平成27年度から平成41年度までの15年間とします。
計画目標年度は、平成41年度(中間目標目標:平成31年度)です。
4.計画の目標
本計画では、ごみの排出量と再資源化率について、それぞれ次の目標を持っています。
再資源化の目標
排出量の目標
キ
ー
チ ャ レ ン ジ
プ
リデュース KEEP No.1
リサイクル CHALLENGE 26%
人口 50 万人以上の都市の中で1人1日 当たりの
ごみ排出量が最も少ない都市であることを維持
平成 31 年度に、再資源化率を現状の 19.7%
から 26%に向上
一般廃棄物処理計画策定・改定
(Plan)
5.計画の進捗管理
本市では、環境マネジメント手法(PDCA
サイクル)に基づいて、計画の改定後、施策、
処理計画に基づく施策の実施
(Do)
必要に応じて、基本計画
及び実施計画の見直し
(Act)
各推進項目を実施し、処理計画の評価を行い、
必要に応じて、計画を見直します。
処理計画の評価
(Check)
6.前計画の成果と課題
ごみ排出量については、市民の皆さまのご協力により、ごみの排出量が年々減少し、1 人 1 日当た
りのごみ排出量の少なさが、人口50万人以上の都市で平成 18 年度から 8 年連続日本一になるなど、
着実に成果を上げてきています。しかしながら、再資源化率については目標を達成できなかった こと
から、より一層の資源化物の分別徹底や小型家電リサイクル法への対応などに取り組んでいく必要が
あります。
成果
課題
・1 人 1 日当たりのごみ排出量の少なさが 8 年連続日本一
・再資源化率の向上
・最終処分場の延命化
・「環境モデル都市」に選定
1
・資源化物の分別徹底
・小型家電リサイクル法への
対応
7.ごみ排出量の現状と予測
①
排出量の目標
現行対策のまま推移した場合のごみ排出量は、平成 31年度、平成41年度ともに現状よりやや減
少する予測となります。1人1日当たりごみ排出量は基準年度より40%以上減少することになりま
す。
1 人 1 日当たりごみ排出量
(g/人・日)
1,600
1,400
[基準]
平成 12 年度比 25%減
1,200
[目標]
1,000
800
600
1,377.3
850.9
400
839.1
828.7
827.8
816.5
789.0
770.1
平成31
平成41
200
0
平成12
②
平成21 平成22 平成23 平成24 平成25
再資源化の目標
再資源化率については、現行対策推移では平成31年度に19.8%と目標の26%に届きませんが、
現在焼却されているリサイクル可能なプラスチックと紙を再資源化することで目標を達成できる予
測となります。
再資源化率
(t/年)
200,000
30.0%
26.2%
[26%]
180,000
19.1%
19.7%
25.0% [目標]
追加対策予測
18.8%
19.1%
19.7%
20.0%
現行対策推移
160,000
160,013
158,008
156,439
156,529
19.8%
15.0%
154,300
140,000
9, 314
現行対策推移
136,920
120,000
再資源化量(追加)
10.0%
5.0%
100,0000
0.0%
平成21
平成22
平成23
平成24
平成25
平成31
8.基本理念と理念実現の体系
本計画の基本理念は、次のとおりとします。
ごみを「たから」に
~みんなでつくる持続可能な循環型のまち
基本理念を実現していくために、3 つの基本方針、
6 つの基本施策、14 の施策の方向、52 の推進項目
を定め、ピラミッド状の体系を構成します。
52 の推進項目を着実に実行することにより、基本
理念の実現を目指します。
2
松山~
基本理念
ご
み
を
「
た
か
ら
」
に
~
み
ん
な
で
つ
く
る
持
続
可
能
な
循
環
型
の
ま
ち
基本方針(3)
基本施策(6)
基本方針 1
1-1 環境教育等の推進と的確な情報共
有・普及啓発
「もったいない」の意識を
伝え、3Rを推進します
1-2「質」にも着目した循環型社会の
形成
基本方針 2
2-1 低炭素社会の形成と地域循環
システムの推進
ごみから価値ある「たか
ら」を生み出し、地域で活
かします
3-1 適正処理に関する施策
基本方針 3
ごみを安全に処理し、適切
に最大限活用します
3-2 収集・運搬・中間処理・最終処分
に関する施策
3-3 基本計画の進捗管理
松
山
~
3
施策の方向(14)
1-1-(1) 循環型社会実現の基礎となる
情報提供
1-1-(2) 環境教育の充実・啓発活動の
推進
1-2-(1) 3R(リデュース・リユース・
リサイクル)がより進むライ
フスタイルの取り組み
1-2-(2) 家庭でできるごみ減量の実践
1-2-(3) 事業系ごみの減量の実践
1-2-(4) 減量・資源化に向けた検討
1-2-(5) 質の高いリサイクルシステム
の構築
2-1-(1) 地域特性を活かした再資源化
の取り組み
3-1-(1) 適正処理に関する施策
3-2-(1) 収集・運搬等に関する施策
3-2-(2) 焼却処理に関する施策
3-2-(3) 資源の有効利用に関する施策
3-2-(4) 最終処分に関する施策
3-3-(1) PDCAサイクルに基づく進
捗管理の実施
推進項目(52)
(1)-①ごみカレンダー等の各種啓発冊子による分別の徹底(追加)
②広報まつやま環境特集号の発行(新規)
③インターネットを活用した情報公開及び情報共有の推進
(2)-①「まつやま Re・再来館」での環境教育の普及啓発(拡充)
②ごみに関する学習機会の充実
③地域リーダーの育成
④ポイ捨て防止の拡充
(1)-①小売店、商店街等の協力要請と協定締結のための方策検討
②不要品等の再使用の推進
③イベントでのリユースカップ等の普及促進(拡充)
④フリーマーケット等のイベント情報の発信
(2)-①家庭での生ごみ減量化の推進及び支援
②生ごみ処理容器等の普及拡大(拡充)
(3)-①「事業者用ごみ分別はやわかり帳」による事業系ごみ分別の徹底
(追加)
②事業系ごみの多量排出者に対する減量化の推進
③事業所での組織単位での取り組みの推進
④製造事業者等による自主回収ルートを活用するための啓発
(4)-①ごみ処理コストの公表とコスト負担のあり方の検討
②廃棄物処理手数料の見直し
③家庭系ごみ有料化の検討
(5)-①小型家電リサイクル法への対応(新規)
②さらなる資源化のための分別体系の検討
(1)-①各種団体の協力による古布の再資源化の検討
②家庭系廃食用油の再資源化ルートの検討
③食品リサイクル法による生ごみ発生抑制の徹底
④事業系生ごみの民間ルートによる再資源化の推進
⑤事業系の木くずの再資源化ルートの推進
(1)-①分別・ごみ出しルールの徹底
②不法投棄のパトロール、指導体制の強化
③事業系ごみの分別の徹底
④最終処分場への搬入ごみの指導・監視
⑤事業系ごみの市外からの不法持ち込み防止(許可業者への指導
強化)
⑥適正処理困難物の処理ルートの整備
⑦在宅医療に伴う医療系廃棄物の排出ルールの徹底
⑧災害廃棄物への対応
(1)-①収集区分等の検討
②収集・運搬体制の効率化
③収集・運搬車両による環境負荷の低減
(2)-①南クリーンセンターの適正な維持管理
②西クリーンセンターの適正な維持管理
③環境リスク対策の強化
④余熱等の有効利用
(3)-①焼却残さ等の再資源化の拡大(拡充)
②粗大ごみ処理施設の維持管理(拡充)
③中島リサイクルセンターの適正な維持管理
(4)-①横谷埋立センター及び大西谷埋立センターの適正な維持管理
②横谷廃棄物センターの適正な維持管理
③最終処分場の計画的整備の検討
(1)-①実施計画の策定(追加)
②各種調査の実施
③組成分析の実施(追加)
④3R 等に関する施策
4
主体別の役割
各 主 体 に 求 め ら れ る 主 な 取 り 組 み は 次 の と お り で す 。各 主 体 が で き る と こ ろ か ら 進 ん で 取 り 組
むことが大切です。
① 市民
◇マイバッグ等の持参や過剰な包装の辞退
◇詰め替え用品の積極的な利用
◇家電製品等の長期使用、リース・レンタル商品の利用
◇ごみ分別の徹底、ごみ出しの順守、生ごみの堆肥化
◇集団回収などリサイクルへの積極的な協力
◇環境への負荷が少ないグリーン製品・サービスの利用
◇環境教育、環境保全活動への参加・協力
② 市民活動団体
◇ 3R の 推 進 や 市 民 の ラ イ フ ス タ イ ル 見 直 し の 支 援
◇市民・事業者への啓発活動の実践
◇環境教育・環境学習の機会の提供
③ 事業者
◇包装の簡略化など廃棄物を出さない事業活動の実践
◇廃棄物を利用した製品の製造・販売、廃棄物の再資源化
◇グリーン購入など環境配慮商品・サービス等の使用促進
◇自ら排出した廃棄物の適正処理の実施
◇従業員に対する環境教育の実施、環境保全活動への参加・支援
◇環境報告書などによる消費者への情報提供
④ 行政
◇3R(リデュース・リユース・リサイクル)に関する 情報提供・普及啓発
◇ごみの減量化に関する社会意識を育むための環境教育への積極的な取り組み
◇グリーン購入など環境配慮商品・サービス等の使用促進
◇循環型社会構築のための計画の策定
◇不法投棄など不適正処理に対する監視・規制の強化
◇国や県との連携
◇廃棄物処理施設など公共的施設の整備
松山市環境部環境政策課
〒790-8571 愛媛県松山市二番町四丁目7-2
TEL:(089)948-6459 FAX:(089)934-1812
E-mail:[email protected]
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