基本計画(案)のパブリックコメントについて

資料№2
基本計画(案)のパブリックコメントについて
第1章
1
計画の背景と目的
意見の要旨
意見に対する市の考え方
市の計画では,市民・高齢者・障害者のた
総合運動公園整備の目的としましては,子ども
めの施設を挙げていたが,本計画の背景と目 から高齢者,障害者,つくば市民すべてがスポー
的では,オリンピック等のための施設とあり, ツをとおしてつながり,つくばの知財・人財をい
目的が不明確であり,計画との整合性が確認 かした,スポーツで活力をはぐくむ運動公園を整
できない。
備することとしております。
第1章
2
第1章
5
第2章
1
上位計画
意見の要旨
意見に対する市の考え方
つくば市のスポーツ推進計画の理念とは食
つくば市スポーツ推進計画の基本理念は,「ス
い違っている。
ポーツで”つながる”まちつくば」となっており
ます。総合運動公園におきましても,子どもから
高齢者,障害者,つくば市民すべてがスポーツを
とおしてつながり,そして,つくばの知財・人財
をいかした,スポーツで活力をはぐくむ総合運動
公園を整備してまいります。
敷地分析
意見の要旨
意見に対する市の考え方
場所が遠すぎる。
計画位置につきましては,平成26年3月に策定
TXの駅に近い場所にするべきである。
した基本構想におきまして,選定条件に基づき,
電車の駅や高速道路のICから近い場所に 候補地を総合的に評価した結果,最適地となった
作るべきである。
高エネルギー加速器研究機構南側未利用地に決定
したものです。
基本方針
意見の要旨
だれもが楽しめる総合運動公園が欲しい。
意見に対する市の考え方
「子ども」「高齢者」「障害者」「成人」など,
スポーツをする人もしない人も,スポーツを楽し
み,余暇を過ごせる施設整備を目指してまいりま
す。
つくば市に「する」,「見る」,「支える」を
する人,みる人,支える人,創る人などが,生
同時に行えるスポーツ施設があると,様々な 涯にわたって様々なスポーツ大会や各種イベント
方との繋がりが生まれ,教育や研究分野だけ に対応できる高機能な運動公園を整備してまいり
でなく,スポーツでも全国を代表する市に近 ます。
づけると思います。
また,つくばの地域性を最大限いかし,各種大
会等の誘致を行い,さらに,スポーツをする人し
ない人にかかわらず,憩いの場・交流の場となる
施設づくりを行います。
国際大会や J リーグなどのイベントを誘致
つくばの地域性を最大限いかし,各種大会等の
することができれば,研究,教育の街だけで 誘致を行うとともに,スポーツをする人,みる人,
なく,スポーツの街つくばがアピールできる。 支える人,創る人などが,生涯にわたって様々な
スポーツ大会やイベントに対応できる施設づくり
を行ってまいります。
障害者スポーツ施設の整備は将来のまちづ
障害者スポーツに対応できる施設の整備を図る
くりとしてとても良い。
ことにより,スポーツをとおして,障害者の社会
参加を促進し,さらに障害者スポーツの普及・啓
発ができると考えております。
-1 -
第2章
2
導入施設
意見の要旨
意見に対する市の考え方
市民のためのスポーツ,レクリエーション
の充実は是非取り組んでいただきたい。
スポーツに関する様々な知識を有する大学や研
究機関,企業等との連携・協力により,様々な世
代に応じた健康づくりのプログラムを提供するこ
とで,生活習慣が改善されるなど,市民の健康で
豊かな生活に寄与するものと考えております。
公式戦の開催,文化的な催し,防災の面か
らも大きなアリーナは必要である。
障害者スポーツやトップスポーツの大会,様々
なイベントにも対応でき,備蓄倉庫を備えた総合
体育館を整備してまいります。
経費削減のため,導入施設の種類が多く,
削減を検討すべき。
導入施設につきましては,求められる機能や整
備状況,市民からの意見など様々な視点からの検
討により設定しているものであり,必要な施設と
考えております。
災害時の避難・防災拠点としての機能を有
東日本大震災や竜巻災害の教訓を踏まえ,臨時
する施設として同時並行的に強力に推進して ヘリポートや緊急輸送道路を利用した迅速な輸送
いただきたい。
機能をいかすことにより,被災者への救援物資の
輸送中継拠点や災害拠点病院である筑波大学附属
病院等との近接性をいかした医療救護拠点として
の役割も担えるものと考えております。
体育館は過剰であり,既存施設の利用状況
既存施設の整備状況や利用状況,各種団体や市
からすれば,屋内プール,弓道場,フットボ 民からの要望,基本構想時のパブリックコメント,
ール場,ランニングコースは不要である。
学生の意見及び基本計画策定委員会の意見を踏ま
え,導入施設・機能を設定しております。
維持管理費が高いことや,既存施設が整備
既存施設の整備状況や利用状況,各種団体や市
されているため,宿泊施設・キャンプ場は不 民からの要望,基本構想時のパブリックコメント,
要である。
学生の意見及び基本計画策定委員会の意見を踏ま
え,導入施設・機能を設定しております。
ランニングコースを歩行者と自転車で分け
基本設計及び実施設計を行う際の参考とさせて
るか,別にサイクリングコースの設置を要望 いただきます。
します。
中央広場で小さい子供たちがのびのびと遊
スポーツ施設以外の施設として,子どもから高
び,将来はスポーツに励む,よい運動教育と 齢者までがくつろぐことができる芝生広場,子ど
なると思う。
もが自由に利用できる遊び場,健康増進のための
器具等を設置した広場などを計画しており,「ス
ポーツをする人」「しない人」にかかわらず,憩
いの場・交流の場となる環境整備を図ってまいり
ます。
地元のスポーツ関係者が使いにくい施設に
施設の設計を行う段階で,施設を利用いただく
ならないよう,スポーツ関係者の意見集約の 方々の意見も伺い,施設整備を進めてまいりたい
場を作っていただきたい。
と考えております。
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第2章
3
需要圏域・利用者層・利用者数の想定
意見の要旨
意見に対する市の考え方
市民以外も含めた利用を考慮することで,
市民以外の利用も考慮し,計画地から約30km
多くの人にとって求められる施設とし,収入 の範囲を需要圏域として想定しております。
に貢献できる施設としてほしい。
車いす利用者駐車場が少なくないか。
「都市公園の移動円滑化整備ガイドライン」に
基づいて算出した必要台数は16台以上となってお
り,また,各施設付近に設置する計画としており
ます。
広い駐車場に沢山空きがある日の方が多い
駐車台数の算出につきましては,都市公園利用
ようでは,維持に問題が生じるのではないか。 実態調査や導入施設等からの利用者数を想定し算
出しております。
第2章
4
環境の保全と創出
意見の要旨
意見に対する市の考え方
再生可能エネルギーの活用について,専門
実施設計の際に参考とさせていただきます。
家の意見を求めてはいかがか。
第2章
5
インフラ整備の基本方針
意見の要旨
意見に対する市の考え方
南側住宅地を考慮した道路整備・安全対策
を望む。
周回市道の整備計画において,歩行者の安全確
保のため,公園用地側に歩道を整備する計画とな
っております。また,住宅地を考慮し,南・東ゲ
ートからの一般車両のアクセスは想定しておりま
せん。
車を所持しない利用者のアクセスをどう考
えるか
路線バスの園内への乗り入れや周辺停留所の新
設・移設,シャトルバスの運行など,関係機関と
協議を行ってまいります。
車両の出入りがない場所は,道路拡幅は不
必要である。
緊急車両等の円滑な通行のためにも必要と考え
ております。
路線バスの乗り入れとあるが,平日は1日
に何本走るのか。
路線バスの園内への乗り入れや周辺停留所の新
設・移設,シャトルバスの運行など,関係機関と
協議を行ってまいります。
つくば千代田線からの新設アプローチルー
トの建設に反対する。
新設道路の整備や道路・交差点改良などを実施
する際には,道路管理者及び交通管理者等との調
整を図り,周辺環境も考慮した整備を行ってまい
ります。
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第2章
6
ゾーニングと施設配置計画
意見の要旨
意見に対する市の考え方
災害発生時の利用を計画して建設出来れば,
万が一のときにも対応がしやすい。
ゾーニングにおいて,災害時も想定し,各施設
にも様々な防災機能を導入する計画としておりま
す。
公園内各施設を束ねる空間もしくは何らか
の魅力的な仕掛けが必要であると感じる。
スポーツを通じたつくばならではの交流空間の
設定に主眼を置き,交流中心型のゾーン区分を基
本としておりますが,魅力ある公園とするため,
設計段階において,詳細な検討を行ってまいりま
す。
近隣住民へ十分な配慮をお願いします。
住宅地への騒音や光害等の対策として,可能な
限り広めの緩衝帯を設けることや安全に通行でき
るような道路整備などを行ってまいります。
園内で車道と歩道が交差する部分は,ハン
プなど物理的な安全対策を講じてほしい。
現計画では,できる限り自動車通路と歩行者通
路の交差が生じないような動線を考えております
が,交差が生じる箇所については,御意見も参考
として安全策を検討いたします。
第2章
7
基本計画図(各施設の概略平面図)
意見の要旨
意見に対する市の考え方
施設設計の段階で指導者や大会運営の経験
豊富な方の意見を取り入れてほしい。
施設の設計を行う段階で,施設を利用いただく
方々の意見も伺い,施設整備を進めてまいりたい
と考えております。
第2章
8
概算工事費の算出
意見の要旨
意見に対する市の考え方
あまりお金を掛けないで,市民が楽しめる
ようにお願いします。
整備費につきましては,国庫補助金,地方債を
有効に活用するとともに,工事の進捗に合わせて
地方債を借り入れ,全体で30年間で返済すること
により,一般財源負担額の平準化及び軽減を図り
整備する計画でおります。
工事費・人件費の高騰を考慮した工事費な
のか。
過去における複数の類似事例を基に,平成26年
3月時点の建設物価を100%としており,平成26
年4月以降の物価の変動は考慮しておりません。
第2章
9
管理運営方法の検討
意見の要旨
意見に対する市の考え方
市民活動を活性化させるノウハウを持つ公
公園の管理運営には,民間のノウハウや民間資
園運営管理者を,民間企業,NPO,市民団体 本の活力が不可欠であると考えられることから,
等から募集し,設計段階から参画させてはど 民間企業や NPO・市民団体等の御意見を伺いな
うか。
がら検討を行ってまいりたいと考えております。
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第2章
10
概算維持管理費の算出
意見の要旨
意見に対する市の考え方
維持管理費が財政に与える影響は大きい。
公園の維持管理につきましては,民間のノウハ
ウや民間資本の活用が不可欠であると考えてお
り,様々な管理運営方法の検討を行い,公園全体
の運営形態及び体制を確立したいと考えておりま
す。
算定根拠が不明確である。
本計画では,一般的な指定管理者制度をベース
に維持管理費の検討を行っており,計画の内容に
近似した市内外の施設における維持管理運営の事
例データ等を参考としております。
第2章
11
費用対効果の分析
意見の要旨
意見に対する市の考え方
周辺市町村を含めた便益となっているため,
つくば市のみの便益で分析すべき。
「改訂第3版大規模公園費用対効果分析手法マ
ニュアル」(国土交通省都市・地域整備局公園緑
地課監修)に基づき,費用対効果の分析を行って
おります。
費用便益比1.38は低いのではないか。
「改訂第3版大規模公園費用対効果分析手法マ
ニュアル」(国土交通省都市・地域整備局公園緑
地課監修)に基づき,費用対効果の分析を行った
結果,費用便益比1.38となりました。本マニュア
ルにおいては,費用便益比が1より大きい場合,
社会経済的な観点から見た場合,実行可能性があ
るとしております。
第2章
12
整備スケジュール
意見の要旨
意見に対する市の考え方
早期実現を望む
整備スケジュールにつきましては,平成27年度
は実施設計を行い,その後,工事に着手し,必要
性の高いものから順に整備してまいります。
既存施設の利用状況や茨城国体で体操・新体操
競技の会場として選定されていることなどを考慮
し,第1期工事としては,総合体育館を中心に整
備してまいります。
茨城国体,ラグビー W 杯,東京オリンピッ
短期間にすべての施設を整備するのではなく,
ク・パラリンピックに合わせて,整備する必 段階的に整備することにより,経済情勢への柔軟
要はない。
な対応や事業費の平準化を図ってまいります。
陸上競技場より総合体育館が優先される理
由はなにか。
既存施設の利用状況や茨城国体で体操・新体操
競技の会場として選定されていることなどを考慮
し,第1期工事としては,総合体育館を中心に整
備してまいります。
陸上競技場につきましては,第2期工事の主要
施設として整備する計画です。
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その他意見
意見要旨
・規模が大きすぎる。
・各種イベントや大会誘致を期待する。
・事業費が高すぎる。
・既存施設を維持・改修・充実させ利活用するべきである。
・未来を担う子ども達の育成のためにも総合運動公園は教育の要となると考えられる。
・税金はもっと有効に使ってほしい。
・建設後に,障害者が結局は利用想定者からはずされ,結果として利用できないという事態はお
きないか。
・障害者にも充実した運動施設を計画しているとのことですばらしいと思います。
・教育や福祉などの事業を優先すべきである。
・総合運動公園整備によって,スポーツがもたらす様々な効果が市民に期待できる。
・総合運動公園の必要性を感じない。
・一か所に集約させるのではなく,各地域に施設を分散して整備した方が利用しやすい。
・スポーツの振興や普及に期待している。
・国際基準を満たした競技場を作る必要があるのか。
・私たちの夢なので是非実現させてほしい。
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