電波と可視光と電磁波 –色々な波長で天の川をみてみよう 今から約 80

南アフリカから宇宙の起源を観測
電波天文学とは〜電波で見る宇宙〜
地球外からの電波が発見される
今から約 80 年前まで人類は眼で見える光(可視光)
だけで宇宙を見てきました。
しかし 1931 年、
米国ベル電話研究所の職員であるカー
ル・ジャンスキー氏が短波通信 (20.5MHz) が空間を
どように伝搬するか、また雑音について調査したとこ カール・ジャンスキー氏 ( 米 )
ろ、
23 時間 56 分の周期で変化する電波を発見しまし
た。これはのちに天の川から放射される電波であるこ
とが分かりました。このことは可視光以外の電磁波が
宇宙から放射されていることが分かった歴史的な発見
でした。
宇宙電波を最初にとらえたアンテナ
電波と可視光と電磁波 – 色々な波長で天の川をみてみよう
電磁波はその波長(周波数)の違いによって特徴が異なり、呼び方も変わり
ます。この特徴を活かして異なる波長の電磁波で宇宙を観測することで、
宇宙の色々な成分を観測することができます。
2.7 GHz
磁場・宇宙線
天の川を
見ると
115 GHz
水素分子ガス
遠赤外
星間塵
1.5µm
中間赤外
星間塵
近赤外
星
80MHz
3.7m
電波
(FM ラジオ)
2.45GHz
(電子レンジ)
携帯電話など
赤外線
200THz
122mm
サーモカメラ
可視光
X線
γ線
600THz
30,000THz
レントゲン
周波数
500nm
星
高温ガス
10nm
宇宙線
波長
電波による宇宙の観測
宇宙からの電波は電波望遠鏡の主
鏡と副鏡で受信機に集められます。
分光計と相関器を経て、目的の周波
数の信号のみのデータが作られま
す。電波望遠鏡の数だけ信号がより
強まります。その後、世界中の研究
者に送られ、様々な形で宇宙の解析
が始まります。
研究者
光ファイバー
分光・相関器
光ファイバー
計算センター
光ファイバー
www.dst.tokyo
分光・相関器
電波天文学
水素原子ガス
300m
電波天文学
1.4 GHz
1000KHz
(AM ラジオ)
電
磁
波
0.4 GHz
見える物
磁場・宇宙線