複雑な在宅点数を解説

在宅医療点数説明会
県が実施している、重
度心身障害者医療費助成
制度が二〇一五年一月一
十二月十八日、協会は在宅医療点数説明
会をさいたま共済会館にて開催。七六人が
した。
講 師 の 柴 野 同 部 員 は、
2 面 … 論壇「政は誰のため?」
2・ %のマイナス改定
域
「 包地ケ
構築に逆行
括 アシステム」
れても、報酬全体が下が
遇改善として引上げがさ
まれない。介護職員の処
師、事務担当者などは含
介護報酬改定率は、一 とした(下図)
。
月十四日の閣議でマイナ
介護職員には、ケアマ
ス二・二七%と決定され、 ネジャー、看護師、調理
あり、マイナス改定は流
要な報酬は確保すべきで
れた。システム構築に必
提供体制の構築、が示さ
正化と効率的なサービス
進、③サービス評価の適
の対応の更なる強化、②
イナス改定となる。
れば、事業所は大幅な減
れに逆行している。
中医協で同一建
物居住者の影響
調査を報告
今後出される具体的な
改定内容は昨年の診療報
介護人材確保対策の推
財務省は改定率の内訳
を、介護職員の処遇改善
酬改定に合わせたものと
い。
加算として一・六五%(一
収となり、賃金引き上げ
なる。居宅療養管理指導
冊 無 料 で 送 付 し て い る。
点なども解説した。
円)、中重度要介護者や、 が難しいのは明白だ。
人あたり月一二〇〇〇
一月九日の社会保障審
議会介護給付費分科会
二〇〇六年改定以来のマ
十二月二十四日の中医
協で、同一建物居住者の
認知症高齢者へのサービ
で、介護報酬改定の基本
橋本同部員は在宅療養
指導管理料、医療と介護
いてなん
訪問診療改定に関する影
ス提供事業所等に対する
テキストとして、協会講師陣が「在宅療養
となく全
響調査が報告された。収
加算として〇・五六%引
は大きな改定はなさそう
参加者からは「訪問診
療や往診料について大変
体像が掴
入減などの結果が出てい
的な考え方がまとめられ
だが、介護保険制度、介
の給付調整、施設ごとの
めたので
上げる。
た。地域包括ケアシステ
護報酬の改定内容とその
支援診療 所の種類や届出方法 」「同一建物
よかった」 るにもかかわらず、改定
容認の姿勢を示し、次期
ムを着実に構築していく
問題点を注視していく必
参 考 に な っ た 」「 こ れ ま
在宅療養支援診療所や往
などの声
診療報酬改定までに審議
一方、内部留保が大き
く報道された特別養護老
要がある。
入所者に算定できる点数
数 は 複 雑 で 難 し い。 ま
診料、訪問診療料などの
が寄せら
するとされた。
観点から、①中重度の要
居住者の 考え方」「施設入所者 に対する医
た、カルテ記載ができて
れた。
介護者や認知症高齢者へ
なくても、
希望する
会員には
「在宅医療
点数の手
%がめど立たず
取扱いが変更になる市町
担額や生活療養標準額の
こ の 改 正 に と も な い、
入院時の食事療養標準負
いる。
は一月一日から始まって
まるが、その他の市町村
の三市で四月一日から始
川越市、草加市、三郷市
で き る。 こ の 取 扱 い は、
村に移行させる。
域支援事業」として市町
保険の対象から外し、「地
護 」「 通 所 介 護 」 も 介 護
された。現在の「訪問介
体から提供されることと
体からではなく、各自治
ス事業などが介護保険本
護予防や生活支援サービ
年で要支援者に対する介
会(埼玉社保協)が実施。
る埼玉社会保障推進協議
九月に協会も加盟してい
表)
。アンケートは昨年
ない」
と回答していた(下
八〇%が「見通しが立た
は、五一自治体、県内の
なサービス提供について
は三自治体、今後の多様
サービス提供が可能なの
介 護 保 険 は「 法 改 正 」 して行ったアンケートに
により、今年四月から三 よ る と、 今 年 四 月 か ら
村もあるため、受給者証
この「改正」について、 県内の六三自治体の全て
埼玉県内の全自治体に対 から回答されている。
引」を一
要支援者へのサービス
人ホーム等は収支差額に
で在宅は行っていなかっ
おらず、個別指導で指摘
基本的だが非常に重要な
県内の全市町村で始まっ
ている。
一方で、二〇一五年一
月一日以降に、六五歳以
上で新たに障害者手帳の
交付を受けた患者は助成
の対象外となった。ただ
より四・四八%引下げる
た け れ ど も、 説 明 を 聞
されて多額の自主返還を
点数を解説した。複雑で
保健福祉手帳一級の交付
し、 二 〇 一 四 年 十 二 月
三十一日までに受給者登
録がされた患者は、引き
介護報酬
大減算撤回に向け運動
を続けることが必要だ。
などを解説。協会に最も
求められる事例も増えて
わかりにくい同一建物居
この制度は、障害があ
を受けている患者が新た
51
説明会
に参加し
質問の多い在宅自己注射
強していただきたい」と
いる。そういうことのな
住者の考え方の他、訪問
述べた。
いように、本説明会で勉
橋本部員
る者とその家族の経済的
に加わった。ただし、精
クリスマスコンサート
3面…個別指導の持参物
取扱い
4面…研究会・講習会報告
5面…歯科のページ
主な記事
指導管理料では、冊子に
ています。
診療料2の別紙様式一四
会員の購読料は会費に含まれ
冊子をご希望の場合は協
購読料 1 部 150 円
掲載されているQ&Aや
発行人 大場 敏明
の現状とそもそもの問題
電 話 048(824)7130
会まで連絡をいただきた
4-2-2 アンリツビル 5F
具体的事例を用いて解説
さいたま市浦和区北浦和
療」などを解説した。
参加した。冊子「在宅医療点数の手引」を
F A X 048(824)7547
で確認をいただきたい。
個別指導に弁護士が帯同できます
(注 1)2014 年度経営実態調査結果に基づく全
介護サービスの収支差率加重平均:+ 7.8%
(注 2)予算影響額:▲ 1,100 億円程度
(財務省:平成 27 年度社会保障関係予算のポ
イントより協会で作成)
■日 時 3月26日
(木)
19:00〜21:00
(予定)
■会 場 埼玉会館小ホール
(定員 500人)
■講 師 保険医協会講師陣
■参加費 無料
■テキスト 「医療系介護報酬改定のポイン
ト
(仮)
」
・介護職員処遇改善加算の拡充(月+ 1.2 万円
相当)+ 1.65%
・中重度要介護者や認知症高齢者対策:良好な
サービス提供事業所・地域密着小規模事業
所への加算 + 0.56%
・収支状況(注 1)などを踏まえた適正化等
▲ 4.48%(注 2)
4 月より改定される介護報酬について、オ
リジナルテキストを用いた医科・歯科合同の
説明会を予定しています。参加申込案内等は
3 月を予定しています。
〒 330-0074
続き助成を受けることが
80
図:介護報酬改定率内訳 改定率▲2.27%
介護報酬改定説明会の
ご案内
27
社保協調査
発行所
埼玉県保険医協会
取扱いは、一月一日より
柴野部員
と市町村で助成するもの
である。
負担を軽減するため、医
神病床への入院費用は助
改正点として、助成制
度の対象に、精神障害者
療機関を受診した際の医
成の対象外である。この
日から改正された。
療費の一部負担金を、県
65歳以上の新たな
障害者は対象外
介護保険
冒頭の挨拶で小橋審査
指導対策部長は「在宅点
複雑な在宅点数を解説
重度心身障害者
( )
対象変更
83
第 508 号
(1976 年 1 月 7 日第三種郵便物認可)
埼 玉 保 険 医 新 聞
2015 年 2 月 5 日(毎月 1 回 5 日発行)
(1)