厚木市防災意識に関する市民アンケート調査 参考資料 1 避難場所について(設問4・5・6) これまで、切迫した災害の危険から逃れるための緊急避難場所と、避難生活を送 るための避難所が必ずしも明確に区別されておらず、東日本大震災では被害拡大の 一因ともなりました。 このため、平成25年6月に改正された災害対策基本法において、切迫した災害の 危険から逃れるための緊急避難場所と、一定期間滞在し、避難者の生活環境を確保 するための避難所が明確に区別されました。 このうち、緊急避難場所は、地震、洪水及び土砂災害など災害の種類ごとに安全 性等の基準を満たす施設又は場所を厚木市が指定していきます。 2 避難行動について(設問7) 災害時の避難行動は、これまで小・中学校などの避難所へ避難する「水平避難」 が一般的でしたが、近年の豪雨災害では避難する途中で被害に遭う事例が相次ぎま した。 そこで、国の中央防災会議は、避難の考えをより幅広くとらえ、災害時に身に危 険が迫っているが、安全な場所まで避難する時間がない場合は、自宅や建物の2階 すいちょく 以上に上がる「 垂 直 避難」を避難行動として明確に位置づけました。 3 災害時要援護者制度について(設問8・9) 厚木市では、災害時に自力で避難することが困難な高齢者や障がいをお持ちの方 を、地域で支援する体制づくりを進めています。災害時に支援を必要とする方を登 録し、地域の支援組織である自主防災隊や民生・児童委員に提供することで、地域 において日頃の見守りや災害時の安否確認などを円滑に行います。 対象となる方は、災害が発生したときやそのおそれがあるときに、自力では避難 することができない方で、個人情報を自主防災隊や民生・児童委員などへ提供する ことに同意された方で、これを「手上げ方式」と呼んでいます。 現在、約 5,200 名の方が災害時要援護者として登録されています。 4 地区防災計画について(設問10・11・12) 従来、防災計画としては国レベルの総合的かつ長期的な計画である防災基本計画 と、地方レベルの都道府県及び市町村の地域防災計画を定め、それぞれのレベルで 防災活動を実施してきました。 しかし、東日本大震災において、自助、共助及び公助があわさって初めて大規模 広域災害後の災害対策がうまく働くことが強く認識されました。その教訓を踏まえ て、平成 25 年6月に改正された災害対策基本法では、地域コミュニティにおける 共助による防災活動の推進の観点から、市町村内の一定の地区の居住者及び事業者 が行う自発的な防災活動に関する地区防災計画制度が新たに創設されました。
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